奇病りくえすとっ!
ねぇっ、お願い。
赤
桃
俺を、
一人にしないで。
赤
桃
バタンッ
赤
…苦しいの、
赤
赤
胸が、いたい、。
俺はどうすることもできなくてその場で寝てしまった。
赤
時計の針は2時を指していて、辺りはまっくら。
さとみくんは帰ってきていなかった。
赤
俺は服をめくる、
赤
俺の左胸には白い薔薇が咲いていた。
赤
猛烈な痛みも忘れるくらい美しいその薔薇は小さく、なぜ咲いているのか分からなかった。
数日たって、俺は歩けなくなっていた。
薔薇はピンク色となって、蔦がそこから俺を巻くように生えてきていた。
お腹は空かない、ただ一日中薔薇に心を奪われて、ひたすらに幸せだとかんじた。
赤
蔦は日にちがたつことに棘が鋭くなって、俺の体に刺さったいった。
約2週間がたった頃だろうか
赤
薔薇は美しい赤色になった。
赤
赤くなって一週間いろんな所から薔薇は生えてきた。
赤
俺は真っ赤な薔薇に恋をした。
飽きた生活。
邪魔物と化とした恋人。
快楽を得られる浮気。
俺は家を2週間ほどあけていた。
前まで絶対に連絡が途切れなかった物も通知すらならなかった。
桃
今日はあいつを軽く振るために家に帰ってきた。
桃
今まですぐに駆け寄ってきていたあいつが今日は来なかった。
あいつも諦めたんだと思ってりぃぬの部屋のドアを開けた。
桃
ドアを開けると薔薇に包まれているりぃぬがいた。
桃
赤
え、?
桃
ベットも赤色に染まっていて、
でも、久し振りに見たりぃぬは肌白くて、赤い薔薇がドレスのような形をしていて
それは、それはとてもきれいだった。
近くに寄ってみると、薔薇の蔦がりぃぬの身体中を刺していた。
桃
桃
赤
りぃぬの目はハイライトがなくて。
桃
赤
そういって目を閉じた。
桃
俺は直ぐにスマホを開いて調べた。
桃
りぃぬの目は開くことはなかった。
ー薔薇咲き病ー 愛されることを求めた人に胸から薔薇が咲く病気。 薔薇は美しい薔薇は人の血を元に色をつけていく。 薔薇に恋をした時、2度と戻ることはできなくなる。 治療法は真実愛を貰うこと。
薔薇は一週間で赤色に染まっていた。赤くんは最後まで桃くんを求めていたから少し意識を持てていた。 桃くんは、薔薇を纏った赤くんが美しく昔の愛を思い出した。 その時にはもう戻らぬ人となっていた。
没
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ブクマ失礼します!
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