これは俺たちの
甘く、切ない
3分間の恋の物語
太
ちゅーうーやっ、おはよう
中
…あぁ、おはよ…
太
何?機嫌悪いね?
中
毎朝そのノリがウザイから
違う。
太
そう?私はいつもこうだよ
中
そうかよ
違う
太
それより今日、時間があれば放課後に屋上に来てくれない?
中
…時間があったらな
違う。
俺は、太宰が好きだ。
自分でも引くくらい、あいつのことが
…けど、結ばれちゃいけねぇ
そう思ってたのに__。
放課後
中
太宰はまだか…
何も考えたくない
太
…や
アイツを嫌いになれならいいのに
太
ちゅーや、
中
…ッ、来てたのか…
太
ついさっきだけどね
中
で、要件は?
太
…ちゅーや、私は、君のことが好きなんだ
中
…
その瞬間、息の仕方を忘れた
断らなきゃ
断らなきゃ…
中
…ッ
俺は、その思いに答えるように頷いてしまった。
太
…!ちゅーや、まさか、おなじ気持ちだったなん…て…
俺の体が溶け始める。
太
ちゅーや!身体が…ッ
中
…あー…、そうだな…
俺は馬鹿だ、こうなることはわかっていたのに
太宰には笑っていて欲しかった
太
好きじゃないッ、好きじゃないから、元に戻ッ…
俺は太宰にキスをした。
中
…嫌いなんて、言うな…
中
最後くらい…、好きって言ってくれ…
太
…ッ、好き、好きだよちゅーや…、愛してる
中
…俺もだよ、太宰
俺はその一言で消えてしまった。
この世のどこにも、もう俺はいない__。
太
…ちゅーや…
私は過ちを犯した。
中也に思いを伝えなければ
彼は消えることはなかったのに
私は屋上のフェンスを飛び越え、頭から落ちていった。
太
ずっと一緒だ…ちゅーや…
ゴンッという鈍い音が鳴る____。
主
今回は珍しく短編ですね
主
皆さんお久しぶりです
主
本日はこの辺で







