俺はあの女子生徒の言う通り、屋上へ来た。
そこには案の定女子生徒が待っていた。
維持愛
やっと来たわね…((ボソッ
何か小声で呟いたようだが俺には聞こえなかった。
俺はあまり女子とは話さない。少し緊張しながら女子生徒に話しかけた。
🍌
あの…来ました……
維持愛
ねぇ、これ持っててくれない?
🍌
え、?あ…わ、分かり…ました。
女子生徒に手渡されたのはカッターだ。困惑しながらもカッターを手に取った。
でも、よく見たら少しカッターに血がついている。そして女子生徒の方に目をやると、腕から血が垂れていた。
血のことを聞こうと口を開けようとした瞬間、女子生徒が耳に響く程の叫び声を上げた。
維持愛
きゃぁぁぁぁッ!!!!
🍌
ビクッ…え…?
そのとき、俺は女子生徒が何をしようとしていたのかが分かった。
「カッターキャー」だ。
階段の方から複数の足音が聞こえる。俺は今の1連の行動に後悔した。
クラスメイト
なんだなんだ!?
クラスメイト
え、なにこの状況…!?
ザワつくクラスメイトの後ろに、身に覚えのある人たちが立っているのが見えた。🦍さんたちだ。
🦍
どうしたの!?
🍆
何があった?!
🐷
…🍌?
☃️
どういうこと…
俺が状況を説明しようと口を開けるも、女子生徒の方が早く口を開いた。
維持愛
グスッ…あのぉ…私が🍌くんにぃ…グスッ…告白したらぁ、急に…グスッ…カッターできりつけてぇ…きましたぁ…グスッ
明らかに嘘泣きと分かる。 それに、やってないことしか言っていない。
🍌
ち…ちがッ…!!
俺は否定しようとするも、🦍さんたちから言葉が飛んでくる。
🦍
どういうことなの?"裏切り者"
☃️
なんで僕こんな"裏切り者"と親友になったんだろう。
🍌
…ッ
この状況を見れば誰だって俺を疑う。でも、流石に🦍さんたちなら俺を信じると思ってた。
DZR社の絆ってこんななんだなって思った。
🍆
……
🐷
もうこんなやつほっときましょ。
🦍
そうだねw
維持愛ちゃん、大丈夫?
維持愛ちゃん、大丈夫?
維持愛
はい…大丈夫ですぅ…グスッ
クラスメイト達はそれぞれの教室へ戻って行った。
🦍さんたちは維持愛…?さんと一緒に保健室へ。
去り際に、維持愛さんがこちらに振り向き、ニヤッと笑ったのが見えた。
…これが夢だったらな。 なんて叶いもしないことを願う。
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