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瑛大
ねぇ柳、美彩ちゃんさ、柳の前では無防備だよね。
僕の前では無表情&無感情な瞳を突き通すのに。
僕の前では無表情&無感情な瞳を突き通すのに。
柳
あー、うーん…
美彩はな、人より倍警戒心が強いんだ。
美彩はな、人より倍警戒心が強いんだ。
瑛大
…そっか。うん、僕確かにチャラいとこあるもんな…それで余計警戒されてるのかな？
柳
そうかもしれないな。
(まさか瑛大兄さんが先に聞いてくるなんて。
しかも同居生活２週間目で…美彩のこと気にしてくれてるのか？)
(まさか瑛大兄さんが先に聞いてくるなんて。
しかも同居生活２週間目で…美彩のこと気にしてくれてるのか？)
瑛大
あ、そろそろ次のドラの時間だ…もし柳が美彩ちゃんが人を警戒するわけを知ってたら僕にも教えてくれる？
柳
ああ、約束する…といっても俺は断片しか聞いてないけどー
瑛大
本当かい、それは嬉しいよ！！
よーし、じゃあ張り切って撮影行ってこよーっと！
よーし、じゃあ張り切って撮影行ってこよーっと！
柳
…行ってらっしゃい。
柳
(なんかすまん、すまん美彩！！)
律
…一応、俺にも教えてくれないか、柳。
柳
へ、律兄さん？
今の話聞いてたのか！？、一体何時から
今の話聞いてたのか！？、一体何時から
律
良いから教えろ。 今 す ぐ に ！！
柳
…い、い、良いけど(顔が恐い！)ーかなり重い話だよ？
律
構わない、あの妹が何かを隠していることは勘づいていた。
…俺だって護りたい…兄として護ってみたい。
…俺だって護りたい…兄として護ってみたい。
柳
…そういうこと、美彩にも言って上げたら喜ぶのにな…と、話がズレたね。
柳
美彩が人を警戒し続ける理由。それはー
美彩が元 世界的子役俳優で
沢山のー数えきれぬ猥褻行為を受けてきたからだ。
律
っ！！、そんな赦されない行為を…ずっと…？
柳
俺が彼女と初めて遭ったのは、１年前。
従兄弟として会った俺達は、昔のことを気軽に話せる仲になった。
従兄弟として会った俺達は、昔のことを気軽に話せる仲になった。
柳
その時に彼女が軽い調子で打ち明けてくれた。
「半年前まで俳優をやってたんですけど猥褻をされ過ぎて今年ー産まれて１２年目で止めたんです。」と。
「半年前まで俳優をやってたんですけど猥褻をされ過ぎて今年ー産まれて１２年目で止めたんです。」と。
律
つまり…１２年間も耐え続けてきたのか…何でっ！！
柳
猥褻行為をしないと母である社長を殺す、と脅されたらしい。
相手は有名な俳優達ばかりで…美彩は避けられなかったと言っていた。
相手は有名な俳優達ばかりで…美彩は避けられなかったと言っていた。
律
…じゃああの子の普段のメガネは？顔は？
柳
俺の予想では特殊な化粧で誤魔化してると思うよ。
律
………は？？
柳
…まぁ俺もあいつのほんとの顔、まだ知らないんだけどさ！
何時かあいつの口から聞けたらなぁって思ってるから！
何時かあいつの口から聞けたらなぁって思ってるから！
律
…そう、なのか。
…俺ももっと優しくなれるように…努力してみる。
…俺ももっと優しくなれるように…努力してみる。
柳
…あのさ
律
何だ？
柳
前から思ってたんだけど、律兄さんってツンデレだよね？
律
だ ま れ！！
柳
スミマセンデシタ！！
律
(｡・´_｀・｡)はぁ…
俺もこの後撮影あるから先行ってるわ。柳はこの後予定あるのか？
俺もこの後撮影あるから先行ってるわ。柳はこの後予定あるのか？
柳
今日の予定…あると言えばあるしないと言えばないかな？強いて言えばモデル雑誌のインタビューだけかな？
律
そうか、まぁ頑張れよ
柳
あぁ、律兄さんもね！
柳
ｸﾙｯ(後ろの席を向く)
柳
ごめん美彩…話しちゃって。
美彩
…良いよ、何時かは言わなきゃいけないことだったし。
柳
…ほんと、ごめん。
美彩
謝るのなし！、血は繋がってないけど兄妹でしょ？
柳
…美彩、お前よくお人好しって言われない？
ピコン！！×2
柳
いってえええぇ！？
美彩
…知らないもん！！
それより…私、早く柳お兄ちゃんのインタビュー記事見たいな～！
それより…私、早く柳お兄ちゃんのインタビュー記事見たいな～！
柳
ふはっ、了解！
じゃー張り切って行ってくるから先帰っててな！
じゃー張り切って行ってくるから先帰っててな！
美彩
…ん(*｡_｡)
柳
美彩の頭をﾅﾃﾞﾅﾃﾞ(^-^)
美彩
…私に何か用ですか？
執事１
旦那様が、美彩様と話がしたいと仰せです。
美彩
明日でも良いでしょうか。夕食の準備があるので…
七条 燐
っ、その必要はないよー美彩！
美彩
っ…父様！！
七条 燐
逢いたかったよ…この１年、元気にしてたかい？
美彩
父様ごめんなさい！私、わたしっ…父様に逢いたかったです、そしてあの件を謝りたくて！！だから、本当にすみませー
七条 燐
美彩、君が謝る必要はないんだから落ち着きなさい。あの件は君のせいじゃないんだよ…？
美彩
っ、ううっ…でもっ…
執事１
そうですよ、美彩様がご自身を責められる必要はございません。責めるべきは犯人なのですから。
七条 燐
…今週末でも遊びにおいで。血は繋がってなくても、君は僕の大切な娘なんだから…これからはもっと頼ってほしい。
美彩
うん、うんっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
執事１
…ｻｯこちらのハンカチで涙をお拭きください。
美彩
…大丈夫です…自分ので拭きますから…
七条 燐
警戒心が強いのは良いことだけど、もうちょっと僕と僕の執事たちを信用してほしいかな？
美彩
うぐっ…ぜ、善処します(o＾・＾o)！！
七条 燐
ふふっ、やっと君の本当の笑顔が見れた。あの１年、誰にも見せてくれなかったものが…有難う。
美彩
…！！
そ、れは…ｯ！！
そ、れは…ｯ！！
七条 燐
(^-^)…夜遅くなったら柳に怒られちゃうからね、近くまで送るよ！
美彩
…うん、ありが…(有難う)…へ！？
柳お兄ちゃんと連絡を取り合っているの！？…いつから？
柳お兄ちゃんと連絡を取り合っているの！？…いつから？
七条 燐
２週間前の夜から…かな？僕が夕食食べ終わった頃くらいに彼から電話が来たんだ。
「今度は義兄妹になったんだ、俺だけじゃなく伯父さんも気に掛けてあげてほしい」って言われたんだよ。
「今度は義兄妹になったんだ、俺だけじゃなく伯父さんも気に掛けてあげてほしい」って言われたんだよ。
七条 燐
だから実はこの二週間、君にボディガードを付けてた。君はどんな顔でも僕の大事な家族だからね！、これからも護衛させて貰うけど！
美彩
え、えぇ～(汗)
さ、流石にそこまでして貰わなくても大丈uー
さ、流石にそこまでして貰わなくても大丈uー
七条 燐
護 衛 さ せ て く れ る よ ね ？
美彩
………ハ イ
七条 燐
よし、良く言えました！
さ、完全に暗くなる前に、帰ろう？
さ、完全に暗くなる前に、帰ろう？
ー七条 燐こと父様は、ママの前の夫で世界的に有名な財閥の１つ、「七条グループ」のトップ。 そしてー私が唯一、強く出れない人…。
七条 燐
さて、新しい家族のこと教えてくれるかな？
美彩
うんっ、あのね、柳お兄ちゃんの他に兄が２人…
でも、こういう関係もいいなってー今は、そう思ってる。
続く…
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