家出少年の俺は　拾われて襲われました?!

ｵﾝｷﾞｬｧｧｱ！！

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産まれた時から耳と尻尾が生えてた

"リス"の耳が…

僕の母さんも父さんもリスじゃない

なんで耳と尻尾があるのかはまだ謎

それでも周りは優しく接してくれた

『リス吉遊びに行こう！』

でも…

周りは優しく接してくれていても僕はずっと悩んでいた

僕はいつの間にか原因を調べるようになった。

何気ない日常

優しい友人

いつも通り過ごしていたある日だった

『リスならどんぐり食べられるんじゃない？』

『ほら！リスって口に沢山ご飯入れるじゃん！』

僕って結局…

リスなのだろうか。人間なのだろうか。

高校1年生になった

原因を調べても調べても突き止められずに時間が経った

同じクラスにいじめられている人がいた

それも僕と"同じ人"

僕には助けられなかった

僕にもっと勇気があれば…

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ある日、今までどうしてリスの耳が生えているのかと調べた時に使ったノートが出てきた

それを母さんに見られてしまった

なんて言ったと思う？

そう言い母さんはノートやら図鑑やらを捨て始めた

誰も僕のこと、分かってないんだなぁ

人間なんか人の気持ちを分かってくれない

そんなこと最初から知ってた

だけど…

それから僕は家に帰らなくなった

多分あっちにとっては行方不明とやらになっているだろう

そう呟いた

ｶﾞｻｶﾞｻｯ

僕は必死にリスを追いかけた

時間なんて忘れてひたすら走った

どこかで見たような…

その後はずーっと無言。

2人とも喋る気配はない

だけど全く苦じゃなかった。 …むしろ

ずっとここにいたい

その人は少し微笑んだように見えた

そう言いその人は立ち上がる

なぜか分からないけど僕は口を開いた

その人はびっくりしたように振り返る

まるで好物を見つけた"狐"のように。

何日歩いただろうか。

どうやって森を抜けるのかなんて分からない。

明るいところがあった。

ﾆｺｯ

この人の笑顔…なんか怖い…