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Vampire.#07

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Vampire.#07

1 - Vampire.#07

♥

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2019年01月19日

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りゅうは再びブラディ界のブラン城に帰ってきた。

クドラク

良かったのか?

りゅう

……。

りゅう

離れたくない…。

クドラク

(すっかり懐かれてしまったな。)

クドラク

りゅう。

りゅう

なに?

クドラク

少し寄り道するか。

りゅう

寄り道??どこに?

クドラク

この世界を案内してやる。広すぎるから全ては無理だが、この近辺だけでも知っておいて損は無いだろう。

りゅう

で、でも他の吸血鬼とか…。

クドラク

私がいるだろう。

りゅう

……。

りゅう

(か、かっこいい…///)

クドラクはりゅうを抱き、空高く飛んだ。

クドラク

この世界には四季というものは無いが、場所によって気温や環境が違っている。

りゅう

そうなんだ。

クドラク

城の前の大きな泉は水魔の泉と言う。その名の通り、マーメイドなどが生息している。深さもかなりあって危険だ。

りゅう

俺、海苦手だから怖いな……。

りゅう

(サメとか想像しちゃう…💦)

クドラク

マーメイドの子守唄は聞いてはならないからな。

りゅう

聞いたらどうなるの?

クドラク

洗脳される。人間はされやすいし、この世界では狙われやすい。

りゅう

(洗脳…。)

クドラク

そして、城の裏の森は多くの吸血鬼が住んでる。人間を敵対視してない奴も居なくもないが、ほとんどの奴には警戒した方がいいだろう。

りゅう

危険な世界だね……。

クドラクは空を飛びながらりゅうを色々な場所に案内した。

クドラク

あの丘で休憩するか。

クドラクは丘に降りた。

りゅう

景色…綺麗だな…。

クドラク

この世界の光は月の光とその他は虫の光だ。

りゅう

虫か…。

クドラク

ここはイーストヒルだ。

りゅう

ありがとう。少し安心できた。

2人は丘に座って景色を眺めていた。

りゅう

ここは気温が低いね…。寒い。

クドラク

これを着るといい。

クドラクはりゅうに自分が来ていた上着を着せた。

りゅう

あったか…。

りゅう

(大きい…)

クドラク

そろそろ、帰ろうか。

りゅう

うん。

(ガチャ)

クドラク

帰ったぞ。

スバル

お帰りなさいませ。

クドラク

1人じゃない。

スバル

??

クドラク

りゅうが戻って来た。

りゅう

……。

スバル

りゅう様。戻ってきてもらえて嬉しいですよ。

りゅう

あ…えっと…はい。またお世話になります。

りゅう

(迷惑じゃないかな…??)

ガルダ

あ、りゅう。

りゅう

ガルダさん?

ガルダ

戻ったんだ〜おかえり。

りゅう

ただいま。

ガルダ

俺のおもちゃが帰ってきてくれた。嬉しい。

スバル

ガルダさん。そういう言い方は辞めなさい。

ガルダ

はーい。ごめんよ。

りゅう

(相変わらずだな。)

ガルダ

何が相変わらずだ!!

りゅう

素直でいい子なんだね。

ガルダ

なんだ、その上から目線な感じは!!いい子って、ガキ扱いすんな!

りゅう

面白い☺

クドラク

りゅう。晩ご飯は食べたのか??

りゅう

(腹の音:ぐぅ)

りゅう

……///

クドラク

晩ご飯にするか。

スバル

今日はガルダ様が好きな野菜メインの料理ですよ。

ガルダ

野菜♪

りゅう

草食系なんだ…。

ガルダ

そんなわけないだろ。

りゅう

だよね。

ガルダ

……。

ガルダ

(こいつ、なんて反応したらいいかわかんねぇ。)

今夜の夕食はいつも以上に盛り上がった。

夕食後はいつもの様にガルダとりゅうの2人で風呂に入った。

その後はいつもの様にスバルとガルダとりゅうで大広間で会話をする。

りゅう

ねぇ、スバルさん。

スバル

はい?

りゅう

こんなに大きな城だ。また前みたいに他の吸血鬼が入ってくる可能性もあるんじゃ??

スバル

この前は警備が甘かったのでしょう。

スバル

しかし、今はクドラク様が魔法で強化されたバリゲードをはり、城の周りには番人をおき、城の庭には2匹の魔竜に守らせています。

りゅう

す、すごい警備だ…。

ガルダ

お前も安心だな。

りゅう

そうだね。良かった。

スバル

さ、そろそろ寝ましょう。

りゅう

はい。

ガルダ

じゃーな。

ガルダは1番に大広間から出て行った。

それと入れ替わるようにクドラクが大広間に入ってきた。

クドラク

りゅう、お前はもう帰るきはないのか?

りゅう

俺、もうどうすれば……。

クドラク

私が人間界に入れるのには制限がある。よって、いつ人間界に入れなくなるのか分からない。運悪く、お前が帰りたくなった時にはもう人間界には入れなくなっている可能性も0ではない。

りゅう

制限があるんなら、なんで来たんだよ…。

クドラク

言ったはずだ。お前を守るためだ。

りゅう

(くそ…余計に好きになる…。)

りゅう

クドラクとずっと一緒がいいよ…俺。

クドラク

それは、帰らないってことでいいんだな??

りゅう

……。

クドラク

もう一度よく考えるといい。

クドラク

それとスバル、お前も休むといい。私がりゅうを部屋まで連れていく。

スバル

承知しました。では、お先に失礼致します。

スバルは大広間をあとにした。

クドラク

行こうか。

りゅう

うん。

クドラクはりゅうの部屋へ向かった。

クドラク

また明日。答えはゆっくり出せばいい。ゆっくり休め。

りゅう

あ、ありがと…。

クドラクは部屋をあとにした。

りゅう

1人だ……

りゅう

やっぱり1人は怖い。

(ガチャ)

りゅうは部屋を出てクドラクを追いかけた。

しかし、クドラクの姿は既に無かった。

りゅう

もう居ない…。

りゅう

どこだよ…。

りゅうは暗い城の中を走り回った。

りゅう

(そう言えば、クドラクの部屋には行ったことがない…。どこにいるんだ…。)

すると、クドラクがある大きな一際目立つ部屋に入っていくのが見えた。

りゅうはそっと扉に近づき、中を覗いた。

クドラクは寝る前に読書をする習慣があるらしい。

りゅう

(ここがクドラクの部屋か。本読むんだ…。)

りゅうはクドラクが読書を終えてから部屋に入ろうとしていた。

しかし、クドラクの読書が終わる気配がなく、廊下で座ったまま寝てしまっていた。

その後、クドラクが読書を終えて部屋から出て来た。

クドラク

りゅうか?

クドラク

(なぜここで寝てるんだ?)

クドラク

りゅうの部屋までは遠い。私のベットで寝かせよう。

クドラクはりゅうをベットまで運んだ。

クドラクがりゅうを抱き上げた時の衝撃でりゅうは起きた。

クドラクはベットにりゅうを寝かせた。

りゅう

あれ、俺寝てた…。

クドラク

何故私の部屋の前に??

りゅう

い、一緒に寝てみたいなー……なんて思って……///

クドラク

そうか、じゃあ一緒に寝ようか。

クドラクは寝ながらりゅうを優しく抱いた。

りゅう

(う、わ……///)

りゅう

(急に抱かれると驚く///)

クドラク

………。

りゅう

(もう寝てる。寝顔も綺麗だな。)

りゅう

(い、一瞬だけ……)

りゅうはクドラクの唇に唇を近づけた。

りゅう

(っておいおい、馬鹿か俺は///)

りゅう

(無理無理。そんな勇気ない。)

りゅうは1人しょんぼりとしていた。

りゅう

1回でいいから、ちゅーでもしてみたいな。

小声でそう口ずさみながら仰向けに寝た。

(バサッ)

クドラク

………。

りゅう

びっ、びっくりした……。

クドラクが急に起き上がって、りゅうの顔に顔を近づけた。

りゅう

(顔近……、聞かれてた?///)

クドラク

りゅう……。

りゅう

へ………?

クドラク

………。

だんだんとクドラクの顔が近づいてくる。

りゅう

ん、んん…?!

クドラクがりゅうの頭を抑え、キスをした。

りゅう

クド……んんっ///

クドラク

………。

りゅう

ば、ばか!!急に何するんだよ///

クドラク

なに、お前が求めていた事だろう。

りゅう

(聞かれてたぁぁ///)

りゅう

クドラク……。ありがとう。

クドラク

感謝されるほどのことではない。

りゅう

………。

りゅう

帰らない。

ーendー

そろそろ最終回にしたい…。

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