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7回戦 タイヨウVSノリユキ
タイヨウ
ノリユキ
カーン!!
タイヨウ
タイヨウは一切様子見をすることなく、ノリユキに接近すると両手をノリユキの首に回して支えにすると、勢い余すことなくノリユキの腹部へ飛び膝蹴りを決めた。
ズグシッ!
ノリユキ
タイヨウ
ズグシッ!ズグシッ!
ノリユキ
タイヨウの計算され鍛え抜かれた筋肉は普段はしなやかだが、力を加えると突如鉄球のようであった。
ノリユキも思わず、身体を前に持っていかれるほどである。
タイヨウ
ノリユキ
ノリユキ
ノリユキも感心する程の威力を誇るタイヨウの蹴り、しかし、タイヨウには足りないものがあった。
幾ら、計算され鍛えた身体であろうと武術は素人。ノリユキのような剛鉄の鎧を砕くには、一点に集中させ負荷を加える技術が必要であった。
タイヨウ
タイヨウ
タイヨウ
ノリユキ
タイヨウ
タイヨウは姿勢を保ったままノリユキを端へと押し込もうとする。
ノリユキ
タイヨウ
力の推し比べでは部があると判断したノリユキだが、自信が想定していたよりもタイヨウのパワーは遥かに高く、不覚にもジワジワと背後へと押し込まれる。
ノリユキ
タイヨウ
しかし、ノリユキは最初から技の掛け合いや自らタイヨウに手を下すつもりなどない。
狙いは、タイヨウの技を全て受け切り完全に相手を疲れさせてから、意識を奪うこと
タイヨウが誇らしげに語る、己の肉体に無力感を与えてから勝利を掴む。完全完封の勝利である。
タイヨウの矛が勝るか ノリユキの盾が勝るか
ノリユキ
タイヨウ
ノリユキ
タイヨウ
ズグシッ!
ノリユキ
ノリユキをリングの壁へと追いやったタイヨウ、壁にノリユキを押さえつけることで、ブローを打つ為の狙いを定めやすく調整した。
だが、それでも幾ら蹴りや拳を加えたとしても、剛鉄の鎧を打ち砕くこことは出来ず、ノリユキは平然を保って笑っている。
その姿を見て、段々とタイヨウに焦りが見え始めた。
タイヨウ
ノリユキ
ノリユキは手を横に広げ、タイヨウに「好きにしてくれ」と言わんばかりだ。
タイヨウはそのノリユキの余裕さに焦りに加え、苛立ちを覚える。
タイヨウ
ノリユキ
タイヨウは無策だった。己の計算され尽くした身体に自惚れ、己の強さを過信していた。
技術がなければその究極の肉体も意味をなさないと気付いた時、その事実を受け入れられず、現実から顔を背けたいが為に、ノリユキという鎧を纏う男に何度も何度も利き手である右手を握りしめ身体を捻りながら下から上へと救いあげるように拳を繰り出した。
タイヨウ
タイヨウ
ノリユキ
タイヨウ
拳を繰り出す速度もパワーも常人では無い。なのに、ノリユキという男には通じない。
タイヨウ
ドスッ!!
ドスっ!
とすっ
タイヨウ
雨に打たれたかのように全身が汗でずぶ濡れになるタイヨウ
ノリユキ
ノリユキ
ノリユキ
タイヨウ
タイヨウ
タイヨウ
ノリユキ
両手をノリユキの分厚く膨らみのある腹筋に手を添え、両膝をつき息を着くタイヨウ
ノリユキはタイヨウを無理やり抱えるように立たせる、
タイヨウ
タイヨウ
ノリユキ
タイヨウ
プチンっ
血管がちぎれたかのような音、
ノリユキの顔面は真っ赤に染まると、タイヨウを頭上へ高く持ち上げた。
仰向けになったタイヨウをうなじ辺りに乗せ、首元と股をそれぞれ片腕で押さえる。そして、何度もとてつもないパワーで上下に振動を起こし背骨に負荷をかけさせた。
タイヨウ
タイヨウ
タイヨウ
タイヨウは右手を天に掲げ、必死に痛みに耐え続ける。
息をするタイミングがなかなか掴めず、喉が枯れるような声が漏れた。
ノリユキ
タイヨウ
タイヨウ
ノリユキ
ノリユキ
タイヨウ
ノリユキ
ゴギッ!!!!
タイヨウ
タイヨウをそのまま自身の膝へと突き落とした。
タイヨウは痛みを叫ぶことも出来ず、ノリユキの膝の上で海老反るように力が抜ける。
完全に意識を失いかけ戦意喪失しているタイヨウを更に鬱憤を晴らす為に膝の奥の奥へとタイヨウの首と股を押し込んで背骨へ負荷をかける。
タイヨウ
タイヨウ
ノリユキ
タイヨウ
そして、タイヨウの意識が見えなくなると、ゲームマスターの終了の合図が響き渡り、矛と盾の試合はノリユキが勝利を収めた。
第8試合が始まろうとしている最中、試合のリングにコウスケの姿はなかった。
試合直前に、コウスケはタイヨウが治療ルームに運ばれる所を見かけ、あとを追い掛けたのである。
コウスケ
タイヨウ
コウスケ
タイヨウ
コウスケ
コウスケ
タイヨウ
コウスケ
タイヨウ
コウスケ
タイヨウ
タイヨウ
コウスケ
タイヨウ
コウスケ
タイヨウ
タイヨウ
コウスケ
コウスケ
コウスケ
タイヨウ
ゲームマスター
コウスケ
コウスケ
コウスケ
ジョン
ジョン
コウスケ