樹くんに教えてもらった
あの別れた日から 今日までの陽太くんについて
樹
樹
思い当たる節がなかった訳ではない 付き合ってから1年経ったくらいか 約束の時間に遅れてしまう事が 陽太くんにはあった
唐突な陽太くんだったから 遅れた日には 花束を買ってきて
「買ってたら遅くなった」
なんて言って いつも急だな〜って 笑ったりして
そのとき陽太くんは苦しんでいたの?
樹
樹
樹
樹
樹
樹
樹
樹
あかり
あかり
あかり
あかり
〇〇病院
来てしまった。
会いたい。 会いたい。
なんて話せばいいんだろう
でもとにかく
はやく
会いたい
「あかりちゃん」
ってまた 笑って呼んでほしい
少し髪の毛が伸びた お化粧もしてる
私のことがわかるのかな
いろいろなことを考えながら エレベーターに乗り込んだ
4階のスイッチを押す
ドクンドクンドクンドクン
周りに聞こえてしまうんじゃないかと 心配になるくらい 心臓の音が止まらない 手が震える
ピンポン
エレベーターが開く
403号室
あかり
ガラガラガラ
大きな窓が3枚 少し空いたい窓から 良い風が入ってくる
白色のカーテンが風になびく
窓の前に置かれた ベットと テーブル
何か一生懸命に書いている 大好きな人
彼の視線がわたしに向けられた
陽太
彼の目は大きく見開いていた
あかり
涙を押し殺して 震えている声は きっとバレてしまっているだろう
陽太
あかり
あかり
あかり
あかり
次々と言葉が溢れてくる
そのとき目に入ったテーブルの紙 わたしの名前が ぎっしりかいてある
2人で撮った写真も 飾られている
ダメだとわかっていても 涙が溢れてきてしまう
陽太
陽太
陽太
陽太
陽太
2人で泣いた 陽太くんの腕に包まれたのは いつぶりだろう
面会時間のギリギリまで 2人で話した
時間を埋めるように
今日までのことをお互い たくさん話した
陽太くんは思い出せない事が たくさんあった
自分のつけた日記を 見ながら話してくれた
あかり
陽太
陽太
陽太
陽太
あかり
ガラガラガラ
病室を出た
病院の先生
陽太
病院の先生
陽太
あかり
病院の先生
陽太
2人のやりとりに少し笑ってしまった
病院の先生
病院の先生
病院の先生
病院の先生
しばらく 数値などについての 難しい話が続いた
退院できると言う事も告げられた。
陽太
あかり
病室に戻りながら 陽太は言った
陽太
陽太
陽太
陽太
あかり
あかり
陽太
あかり
陽太
陽太
陽太
陽太
あかり
陽太くんは強い
いつも急で
陽太
わたしは追いかける
陽太
でも今は2人で
陽太
あかり
新しい思い出を作って行こう
ヒューヒュー
病院の中 また彼は突然に わたしを喜ばせてくれた
まとまりがなくて すいません… 少しでも楽しんでいただけたら 嬉しいです!
コメント
2件
すごく良かったです(o^^o)
素晴らしい完結ですね!