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3月11日、東日本大震災の日だ
すち目線
すち
何事もない1日
いつも通りの1日
そんな毎日を
いつも通りすごす
すち
朝起きたら真っ先にキッチンへ行く
そして朝食をのんびり考え
作って持っていく
すち
すち
すち
俺はいつも通りご飯を食べ
時間通りに学校に行く
すち
すち
そして
俺は学校に行く
通学はバスで
耳にイヤホンをして
お気に入りの音楽を聴く
いつもの
何気ない日常が
何気ない1日が
たった一瞬のことで
壊れてった
死んでいれば
幸い命は助かった
お母さんの代わりに
苦しくて仕方がなかった
壊れてしまいそうだった
この3月11日の
たったの一日で
俺の家族や友達が
大切な家や学校が
全部消えてった
それから俺は
ずっと独り
𝐍𝐞𝐱𝐭♡110
そして
すち
いつも通り
何事もなく教室に入る
すち
すち
はずだった
不審者
不審者
紛れもない瞬間
俺はお腹に手を押えて
止血に集中した
すち
不審者
すち
ナイフを抜かれ
出血は止まらなかった
すち
俺は死の覚悟を決め
瞼を閉じた
すち
気づいたら
俺は病院にいた
すち
母と父と
大切な友達の元へ
行けると思った
だけど
医師の一言で
俺は一安心した
LAN
LAN
ここで少しの間いれば
皆に会える
謝ることが出来る
俺の
過去の話
十数年前
俺は親と楽しく話していた
すち
母
家は母子家庭で
いつも母に頼っていた
父は病死
俺が生まれてすぐに亡くなった
だから父の顔は知らない
すち
母
母
すち
母
母
すち
すち
母
母
母
すち
その時
それは紛れもない瞬間だった
ガタッ
すち
母
すち
ピーピーピーピー
地震です、地震です
ガタガタガタガタガタガタガタガタ
すち
母
すち
すち
今だったら救えたかもしれない
でも小6の俺は馬鹿だ
お母さんを思い出した時には
母
母
すち
もう遅かった
すち
震えが止まらなかった
大好きだった母が目の前で死んだ
ガタッ
すち
俺は動けなかった
とてつもなく怖かった
足が動かなかった
すち
すち
すち
そのまま俺は
本棚の下敷きになった