ふと、隣の席で寝ている凪くんの事を雪のようだと思った。何故だかは分からないが。 教室の窓から外を見ると、ちょうど雪が降り始めた。タイムリーだなと思いながら、私は昨日スーパーで買った好物のメルティーキッスを口の中に放り込んだ。
凪 誠志郎
冴元 楓
放課後、こんな時間まで残って勉強なんてするんじゃなかったなんて思っても時すでに遅し。絶対寒い中帰らないといけないという絶望感に駆られて、私はため息をこぼす。
凪 誠志郎
冴元 楓
凪 誠志郎
そう言いながら箱の中からメルティーキッスをひとつとって、凪くんはスマホゲームを始めた。 中学生の時からの付き合いで、たまに話すような、そんな感じの曖昧な関係。なんとなくふわふわの頭が目に入って、私は彼を撫で回した。
凪 誠志郎
冴元 楓
凪 誠志郎
私は帰る準備を始めて、凪くんにこう言った。
冴元 楓
凪 誠志郎
冴元 楓
凪くんは、私の最寄り駅のひとつ先の駅に住んでいるから、 こうやって一緒に帰ることが多いのだ。
凪 誠志郎
冴元 楓
私たちは並んで歩き始めた
次の日、私は最近仲良くしている男の子と一緒に登校していた。
クラスメイト
冴元 楓
クラスメイト
冴元 楓
クラスメイト
冴元 楓
クラスメイト
冴元 楓
私たちは学校につき、それぞれの席に着いた。
冴元 楓
凪 誠志郎
teacher
ホームルームが始まり、4時間目の終わりにまで時は進む。 私はカバンの中からお弁当箱とメルティーキッスを取り出し、中庭へと足を運んだ。 あの子、チョコ好きかな? するとそこには神妙な面持ちをして、約束していた彼がいた。
クラスメイト
冴元 楓
私はなんとなく雰囲気で察した。この人は、私に告白をしようとしているんだ
クラスメイト
冴元 楓
なんだか嬉しくないな。そんな失礼な事を頭の片隅で考えながら、何か返事をしようとしたその時だった。
???
冴元 楓
冴元 楓
冴元 楓
凪 誠志郎
何故彼がここにいるのだろう。驚いて固まっていると腕を引っ張られて、階段の踊り場まで連れてこられた。
凪 誠志郎
冴元 楓
凪 誠志郎
お口を愛嬌あるうさぎのようにしないでいただきたい。
冴元 楓
そう言ったら急に視界がぐらついて、唇に何か柔らかいものが当たった。 キスを、された。 冬のキスは雪のような口溶け、なんて言っていたのは誰?全然そんな事ないじゃん…たぶん。
冴元 楓
凪 誠志郎
冴元 楓
凪 誠志郎
冴元 楓
凪 誠志郎
冴元 楓
凪 誠志郎
冴元 楓
今なら、顔の熱さでチョコが溶けてしまいそう。 明日から、どうやって接したらいいの…?
冴元 楓
凪くんは、雪ではなかったようだ。 そして、呟いた言葉が嘘ではなくなる事をこの時の私はまだ知らない。
コメント
3件
めっちゃ好きです! 出来たらでいいんですけどミヒャエルカイザーってできますか?😵💫🙌🏻