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「 # 貴方の背中 . 」
貴方の背中に追い付きたくて。
貴方の背中を掴みたくて。
貴方の背中を、
貴方の勇姿を、
讃え、憧れ、追いかけていただけなのに。
気が付けば、自分は地に落ちていて。
気が付けば、貴方は頂上に立っていて。
気が付けば、また振り出しに戻っていて。
貴方の背中を掴みたいよ。
貴方の手を握っていたいよ。
ねぇ、置いて行かないで。
涙で掠れた声。
腹の底から出た言葉。
もう一度、とやり直しをしても、
貴方の背中を掴める訳無いと理解しているのに
どれだけ追いかけても、
どれだけ掴もうとしても、
出来なかった。
私はずっと貴方の側に居るよ。
そんな貴方の言葉が、僕に刺さった。
コメント
1件
自分の言葉が、他人を傷付ける。 些細な事だけれど、その事が、その行為が、 一番自分が嫌になる原因なのだと思う。