そうやって愛希のスマホを見た。
グループトークに誘われて入ってるみたいだ。
見てはいけないって気持ちはあるけど、見てしまった。
杏那
今度、デートしよだって……
愛希
何してんの?
ビクッ。
杏那
ごめん。
最近、ちょっとあの女の子からやっぱり避けられてるって思ってて。
最近、ちょっとあの女の子からやっぱり避けられてるって思ってて。
愛希
そっか。
杏那
私、邪魔だったのかもしれない。
愛希
そんなこと無いって。
そんな事言わんといて?
そんな事言わんといて?
杏那
ごめん。後、勝手にケータイ見た事を謝る。
愛希
何かさ、小さい時と性格変わってるわ。
愛希
ハッキリ言って、もう杏那はあまり好きじゃないわ。
ーえー
杏那
無理に付き合ってくれてたんだね。
今までありがと。
今までありがと。
杏那
けど、もういいよ。
これを聞いてショックだった。
家の中で泣きまくった。
忘れられない言葉だった。
ーあまり好きじゃないわー
何か無理に付き合ってくれてたみたいでショックだった。
これから学校行くのが嫌だな。
どんな顔を合わせたら良いか分かんない。
きっと今の顔はぐしゃぐしゃだ。
翌朝
萌
愛希、おはよう〜
愛希
おはよ。
萌
あの子とは一緒じゃないの?
愛希
え?ああ、
私の事だってすぐ分かった。
萌
別れたって事だよね?
愛希
う。ん。
良かったね。
別れてくれてありがとう。 って声が彼女から聞こえた気がした。
私は(萌)という子に呼ばれた。
萌
ねぇ、愛希くんとはどういう関係なの?
杏那
保育園の友達だって…
萌
ひとつ言わせて?
もう愛希くんに近付かないで?
もう愛希くんに近付かないで?
杏那
何で貴方にそんな事言えるの?
杏那
酷いよ。
人をモノ扱いしないでよ。
最悪だよ?
人をモノ扱いしないでよ。
最悪だよ?
萌
良いの。別に。
杏那
(何がいいんだろう。)
萌
取り敢えず貴方は愛希くんに、近づかないことね?
杏那
……
萌
じゃーねー
酷い。
何も言えなくて立ち尽くす私。
悔しかった。