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プラスとマイナス

第1話 - お互いのこと

2024年12月02日

#忍たま乱太郎

#1年生

#腐向け

#黒門伝七

#笹山兵太夫

#初心者なので冷たいこと言わないでください😭お願いします🙏🏻

豆腐

委員会活動後の片付けを任された伝七と兵太夫

黒門伝七

……

笹山兵太夫

……

笹山兵太夫

ねぇ、伝七

黒門伝七

…なんだ？

笹山兵太夫

僕いっつも思うんだけど、
もっと何か話せないの？

黒門伝七

どういうことだ

笹山兵太夫

…毎回、委員会室の片付けを
任されるたびさぁ
僕たちずっと無言じゃない

黒門伝七

それがなんだよ

笹山兵太夫

つまんなくない？

黒門伝七

委員会後の後片付けなんて、
楽しくなくてもいいだろ

笹山兵太夫

え〜、どうせならもっと
楽しくやろうよ

黒門伝七

いい

笹山兵太夫

伝七ってば、相変わらず
つまんないやつだなー

黒門伝七

つまんないやつで結構

笹山兵太夫

……ふん、強気になっちゃって、
伝七ってばいっつもそうだよね

黒門伝七

僕はアホの1年は組とは違うんだ

笹山兵太夫

アホアホ言ってるけどさ
い組は実戦に弱いじゃん

笹山兵太夫

人のこと言えるわけ？

黒門伝七

視力検査並みの点数をとる
奴らにも言われたくないな

笹山兵太夫

あっそ、じゃあ
なんにも言わないであげるよ

笹山兵太夫

優秀ない組の伝七くんは
アホのは組に対してまで
マウント取ってるような
暇人だってことも

黒門伝七

なっなんだと…？

笹山兵太夫

すーっごく泣き虫だってことも

黒門伝七

お、お前…！

伝七の頬がほんのり赤くなった

笹山兵太夫

あ〜、恥ずかしいんだ〜
そうだよねぇ、恥ずかしいよねぇ

黒門伝七

へ、兵太夫！
お前ふざけるなよ！

笹山兵太夫

別にふざけてないけど〜？

笹山兵太夫

嫌なら否定しなよ

黒門伝七

…！…ぼ、僕は暇なんかしてない！
それに……それに……

笹山兵太夫

泣き虫じゃない…って？

黒門伝七

……っ

笹山兵太夫

…なに、はっきり言えないの？

黒門伝七

それは……

黒門伝七

（僕は暇なんかしていない
　いつも優秀ない組として
　勉強しているから
　…でも…泣き虫なのは……）

笹山兵太夫

（伝七は面白いなぁ
ちょっとからかっただけで
すぐに乗ってくるから感情
は素直なんだけどねぇ）

笹山兵太夫

ほら、どうしたの？

黒門伝七

……兵太夫は…いつもそうだよな…

笹山兵太夫

…え？なに急に

黒門伝七

…兵太夫は……いつも…
そうやって僕の弱みを知ってる
上でからかってくるじゃないか…

黒門伝七

強いよなお前は
ずるくて…賢くて…行動できて…
羨ましいよ

笹山兵太夫

……羨ましい…？

黒門伝七

…前言撤回だ…
羨ましくなんかない

笹山兵太夫

…なんなんだよ

黒門伝七

…僕は、終いにはいつもお前に泣かされて、結局はお前に操られてるだけみたいで…

黒門伝七

なんでこんなやつに泣かされてるんだろうって毎度バカバカしくなって

黒門伝七

僕よりアホのくせに、腹が立つ

笹山兵太夫

（腹が立つって…😓）

黒門伝七

…それでも僕はなぜだかお前には
勝てないから

黒門伝七

…お前に負けるのは不快だ
口を開けば最後はどうせ
泣かされる

笹山兵太夫

…そりゃあ、
僕のほうが口喧嘩とか強いもん

黒門伝七

…うるさい…！

黒門伝七

…とにかく、
僕はお前とは話さないから

黒門伝七

早く片付けて戻るぞ

笹山兵太夫

……つまんな…（ﾎﾞｿｯ

次の日

笹山兵太夫

…あ

黒門伝七

ん

笹山兵太夫

…伝七

黒門伝七

……前見て歩けよ
危ないだろ

笹山兵太夫

……なんだよ、早速と
通り過ぎちゃってさ

委員会活動中

浦風藤内

………ﾁﾗｯ…ﾁﾗｯ…

笹山兵太夫

………（黙々）

黒門伝七

………（黙々）

浦風藤内

……なぁ、兵太夫

笹山兵太夫

なんですかー

浦風藤内

お前達…何かあったのか？（ﾎﾞｿｯ

笹山兵太夫

…なぜです？

浦風藤内

いや、なんか2人とも
いつもより目を合わせない
というか……なんというか…（小声

笹山兵太夫

目を合わせないのは
いつものことでしょう、なにも
変わってないじゃないですか

浦風藤内

い、いや、
そういうことじゃなくて…（小声

笹山兵太夫

……

黒門伝七

（ｼﾞｰ…

笹山兵太夫

……なに？

黒門伝七

別に

ひんやり…

浦風藤内

……😥

夜　―伝七の部屋―

黒門伝七

……（黙々）

黒門伝七

…はぁ……今日の勉強おわり…！

黒門伝七

（ﾉﾋﾞｰ!）

黒門伝七

ん……ふぅ……まだ眠くないな…

黒門伝七

（…左吉は委員会でいないし…）

黒門伝七

もう少し起きてるか……そうだ

黒門伝七

実戦に強くなる方法でも考えて…

朝早く

黒門伝七

一晩中考えてたけど…
何個かいいのが思いついた！
早速やったみよう！

ﾀｯ　ﾀﾀﾀｯ

黒門伝七

…まぁ、手裏剣はこんなもんか…

黒門伝七

じゃあ次は…体力作り…！

黒門伝七

マラソンだ！

しばらく経って…

黒門伝七

はぁ…はぁ……疲れたー！

黒門伝七

…それにしても、
まだ明るくならないのか…

黒門伝七

今、忍術学園で誰が
起きてるんだろう

黒門伝七

…部屋に戻るか…

―部屋の前―

黒門伝七

……徹夜したから…
さすがに眠いな……
少し寝るか…

その時、後ろから何かが勢いよく飛んできた

黒門伝七

ぅわっ？！

黒門伝七

なんだぁ？！

黒門伝七

……これは…手裏剣…

笹山兵太夫

伝七〜！！

黒門伝七

…！兵太夫！

笹山兵太夫

ごめんごめん！
1年は組のお約束で
手裏剣が伝七のところに…

笹山兵太夫

大丈夫？

黒門伝七

大丈夫だけど…

笹山兵太夫

よかったぁ

黒門伝七

…兵太夫はいつもこんな
早い時間に起きて練習してるの？

笹山兵太夫

ううん、今日はなんだか
目が覚めちゃって、しかも
なかなか寝れないから暇だし
手裏剣の練習でもしようかなって

黒門伝七

……は組は…いつもは
遊んでるだけなのか？

笹山兵太夫

まぁ、大体は？

黒門伝七

…忍術の練習は？
勉強は？予習は？

笹山兵太夫

は組のみんなは
そんなことしないよー

黒門伝七

…じゃあ、なんであんなに…

笹山兵太夫

ん？

黒門伝七

…いや、なんでもない

笹山兵太夫

…そう

その日の授業後　―伝七の部屋―

黒門伝七

……（ｽﾗｽﾗ…）

黒門伝七

…あれ、おかしいな、
勉強に集中できない…

黒門伝七

なんでだろ、いつもなら
ちゃんと集中できるのに…

……僕は、そんなに弱いのだろうか

黒門伝七

違う、そんなことない

僕は、そんなに成長できてないのだろうか

黒門伝七

違う…違う…

僕は、出来ないやつなのだろうか

黒門伝七

違う！！

黒門伝七

……違う…そんなことない…
僕は今まで…ちゃんと…

黒門伝七

……ちゃんと……何してたんだ…？

ただ、紙に先生の言う大事なことを書いて……それ以外なにをやってた？

黒門伝七

……！
頭に叩き込むのも大切なこと…
無駄なことじゃない…！
十分やってる…！

黒門伝七

やってるのに……

なんであいつが勝つんだろう

黒門伝七

………才能…？実力…？日常…？

あいつには何がある？僕とは違うなにがある？

黒門伝七

…先生から学んだ大事なことは…
あいつよりも沢山
知ってるはずなのに…

この世は力が全てなのか

黒門伝七

でも努力しても努力しても
なんであいつに届かない？

あいつがまともに努力してるところなんて見たことない

黒門伝七

兵太夫だっていつも
大したことはしてないって…

それじゃあなんで僕が負けるんだ

黒門伝七

どんなに自信をもっても
追いつけない…

……あぁ、やっぱり

黒門伝七

僕が…成長してないから…？

黒門伝七

でもそれだと、今までの努力は
どこに行くんだよ…

黒門伝七

………なんにもわかんない…
僕だって頑張ってるのに…
あいつに手が届かない…

…僕はこの先も、ずっと届かないのか

黒門伝七

どんなにおい続けても…
僕と兵太夫とじゃ……

努力の量も形も全部違うはずなのに一向に距離が縮まらない

黒門伝七

……置いていかれる…

黒門伝七

嫌だ…遠くに行くなよ……

黒門伝七

僕だって……いつまでも
１人がいいわけじゃないんだ…！

…あれ？なんで兵太夫と離れたくないみたいなこと言って……あ… そっか……僕、何処かで兵太夫のこと……憧れてたのかな

ｽﾊﾟﾝｯ

戸が開く音がした

笹山兵太夫

伝七！今日の委員会活動
のことなんだ…け…ど……

黒門伝七

…兵太夫…

笹山兵太夫

……伝七、どうしたの？

笹山兵太夫

なんで…泣いてるんだよ

黒門伝七

………気にするなよ、
委員会がなんだって？

笹山兵太夫

……いや…気になるでしょ…

黒門伝七

気にするなって

笹山兵太夫

……別に…泣いてる理由くらい
教えてくれたっていいじゃん

黒門伝七

……はっ…お前には
わからないだろうな

黒門伝七

悩んで悩んで悩んだ末に
泣いてる人の気持なんて

笹山兵太夫

……わかんない…のは確かだけど…

笹山兵太夫

伝七、僕、誰にも言わないから

黒門伝七

お前含めて誰にも話したくない

笹山兵太夫

…なんでよ

黒門伝七

言えるもんか

笹山兵太夫

…もしかして、
伝七実戦とかのこので悩んでる？

黒門伝七

……！

笹山兵太夫

やっぱり、一瞬テストとかのことだろうと思ったけど、その場合はもっとわかりやすく泣くもんね

黒門伝七

……馬鹿にしたきゃしろよ…

笹山兵太夫

ばーか、するわけないでしょー

黒門伝七

……兵太夫、お前達は…
なんでそんなに実戦に強いんだ
何をしたらそうなる

笹山兵太夫

いつも言ってるでしょ
なにもしてないって

黒門伝七

そんなわけないだろ！！

笹山兵太夫

…急に大きな声出さないでよ…
びっくりしたなぁ…

笹山兵太夫

とにかく、本当に何も…

黒門伝七

じゃあなんでっ…！

黒門伝七

なんでお前に追いつけないんだ…

笹山兵太夫

……え？

黒門伝七

頑張って、努力して、走って、
考えて……でも…何をしても
お前に追いつけない…

笹山兵太夫

…そりゃあ、
僕たちの方が経験豊富だからだよ

黒門伝七

……

笹山兵太夫

毎日外で遊んでるから
体力もあるし
仲間意識も高くなる
どれも忍術ではないけど

笹山兵太夫

全部体で学んでる

笹山兵太夫

伝七はしっかり体も使ってる？

笹山兵太夫

頭ばかりじゃ、効果はでないよ

黒門伝七

（そっか……そうだったんだ…
今までもっと、体を使えば
よかったんだ……）

黒門伝七

（……でも…気づいた
ところでもう遅いか…
兵太夫には追いつけない…）

笹山兵太夫

やり方わかる？

黒門伝七

……は？やり方…？

笹山兵太夫

ほら、い組ってずっと
頭使った覚え方してるから
体の使い方わかってなさそう…
というか…

黒門伝七

…僕にかまってないで
自分のこと優先しろよ

笹山兵太夫

いいの？それじゃあ伝七
置いてかれちゃうよ？

黒門伝七

…もう置いてかれてるよ

笹山兵太夫

……じゃあ待っててあげるから

黒門伝七

……待ってるって……

笹山兵太夫

僕に追いつくまで

笹山兵太夫

待ってて欲しいんでしょ？

黒門伝七

…なっ！そんなこと…！

笹山兵太夫

伝七って照れ屋さんだね〜

黒門伝七

そんなこと言われたら
誰でも照れる！！

笹山兵太夫

ふ〜ん、ていうか、
伝七そんなこと考えてたんだ

黒門伝七

え

笹山兵太夫

゛どうしたら僕に追いつけるか゛
なーんて真剣に考えちゃってさ―

黒門伝七

なっなななっ！///

笹山兵太夫

案外可愛いところあるんだね！

黒門伝七

うぅうるさいっ！

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