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担任
───だから、
瀬戸川 新ノ介(中学生)
(心の声「今日の晩飯なんだっけ…あ、オムライスって言ってたっけ…」)
担任
───だ。いいな？
瀬戸川 新ノ介(中学生)
えっ？
…はーい、以後気をつけます！
…はーい、以後気をつけます！
担任
よし、ならいい。早く教室に戻れよ〜。
瀬戸川 新ノ介(中学生)
は〜い。
瀬戸川 新ノ介(中学生)
ん〜〜！！！
いや〜、やっぱ屋上っていい気分だな…
いや〜、やっぱ屋上っていい気分だな…
瀬戸川 新ノ介(中学生)
立ち入り禁止なのがもったいないくらいだよなぁ…
だからこうやって一時的に鍵を"借りてる"んだけど…
だからこうやって一時的に鍵を"借りてる"んだけど…
瀬戸川 新ノ介(中学生)
いや〜、でもやっぱ暑いなぁ…
まぁ７月だしなぁ…
まぁ７月だしなぁ…
？？？
(───ガチャッ…ガチャッ)
瀬戸川 新ノ介(中学生)
えっ？
？？？
はぁ………。…はっ？
瀬戸川 新ノ介(中学生)
………え？
？？？
……え？
瀬戸川 新ノ介(中学生)
ちょ、ちょちょちょっと待てって、俺は俺だろ…？…で、こいつは…？
？？？
俺のセリフなんだけど……。…えっ？
瀬戸川 新ノ介(中学生)
ま、待て、一旦待て、まず名前は？
？？？
…瀬戸川 新ノ介、だけど…
瀬戸川 新ノ介(中学生)
………。
瀬戸川 新ノ介？ (セトガワ シンノスケ？) 瀬戸川と姿形や名前、声などが酷似している謎の人物。
瀬戸川 新ノ介？
そっちは？
瀬戸川 新ノ介(中学生)
…瀬戸川 新ノ介……だけど………
瀬戸川 新ノ介？
…え？
瀬戸川 新ノ介(中学生)
………
瀬戸川 新ノ介(中学生)
…いやいやいや！！！！
どういう状況だよ！？！？！？
どういう状況だよ！？！？！？
瀬戸川 新ノ介？
………？？？？
瀬戸川 新ノ介？
俺が瀬戸川 新ノ介で…お前も…？
瀬戸川 新ノ介(中学生)
瀬戸川 新ノ介……。
瀬戸川 新ノ介(中学生)
………なんで…？
瀬戸川 新ノ介？
俺も分かんねぇな…
瀬戸川 新ノ介(中学生)
というか…ここ、立ち入り禁止だよな？
瀬戸川 新ノ介？
それはお前もだぞ？
瀬戸川 新ノ介(中学生)
いや、俺は鍵を"借りて"きたからさ。
瀬戸川 新ノ介？
…無断？許可済み？
瀬戸川 新ノ介(中学生)
許可が入る訳ねぇだろ？
瀬戸川 新ノ介？
俺も全く同じだ。
職員室で鍵借りてきて…
職員室で鍵借りてきて…
瀬戸川 新ノ介(中学生)
えーと…学年は？
瀬戸川 新ノ介？
２年だよ。そっちは？
瀬戸川 新ノ介(中学生)
んー、俺も２年…
だけど同じ学年に同姓同名の奴って居なかったはずなんだが…
だけど同じ学年に同姓同名の奴って居なかったはずなんだが…
瀬戸川 新ノ介？
しかも、こんな見た目が似てたらすぐ気付くよな…
瀬戸川 新ノ介(中学生)
んーー……
瀬戸川 新ノ介(中学生)
ま、悩んでもしょうがねぇしさ！
お前のそのスマホでなんか撮ってくれよ！
お前のそのスマホでなんか撮ってくれよ！
瀬戸川 新ノ介？
ん、別にいいけど…
瀬戸川 新ノ介？
はい、それじゃ行くぞ？
瀬戸川 新ノ介(中学生)
違う違う、
ツーショットだよツーショット！
ツーショットだよツーショット！
瀬戸川 新ノ介？
ツーショット？
瀬戸川 新ノ介(中学生)
そうだよ！嫌か？
瀬戸川 新ノ介？
…いや、撮ろうぜ。
せっかくなら収めとかないとな…
せっかくなら収めとかないとな…
瀬戸川 新ノ介(中学生)
そう来なくちゃだよな！！
瀬戸川 新ノ介？
はい、それじゃ今度こそ行くぞ？
瀬戸川 新ノ介？
───はい、ピース。
瀬戸川 新ノ介(中学生)
…どうだ？撮れたか？
瀬戸川 新ノ介？
こんな感じだ。
瀬戸川 新ノ介(中学生)
……結構いい感じに撮れてるじゃねえか！
瀬戸川 新ノ介(中学生)
へへ…なんか新鮮だな。
双子どころか、兄弟も居ないし…
双子どころか、兄弟も居ないし…
瀬戸川 新ノ介？
俺も新鮮だな……。
瀬戸川 新ノ介？
…にしても、こんな似てるなんて偶然じゃないよな？
瀬戸川 新ノ介(中学生)
そうだな……ドッペルゲンガーとか？
瀬戸川 新ノ介(中学生)
ははっ、それならもう死んでるか！
…おいおい、今の笑うと───
…おいおい、今の笑うと───
瀬戸川 新ノ介(中学生)
………はっ？
瀬戸川 新ノ介
───ってことが昔あってさ…
閃山 秋吉
へぇ〜……。
にしても、不思議な話ですね。
ドッペルゲンガーほど酷似している人が、急に灰になって消えたなんて…
にしても、不思議な話ですね。
ドッペルゲンガーほど酷似している人が、急に灰になって消えたなんて…
閃山 秋吉
…あっ、その服って！
瀬戸川 新ノ介
そう！
そんときに唯一残ってた服！
そんときに唯一残ってた服！
閃山 秋吉
ですよね…！
瀬戸川 新ノ介
いや〜、よく気付いたなお前…。
閃山 秋吉
昔、小説で読んだんですよ。
そのときに今回のことと似てることがあって…
そのときに今回のことと似てることがあって…
瀬戸川 新ノ介
へぇえ〜……。
…あ、小説で思い出した！！
…あ、小説で思い出した！！
閃山 秋吉
ん？なんですか？
瀬戸川 新ノ介
前の話だよ！だから沖縄の書店は───
閃山 秋吉
もうその話は終わりましたよね！？
だから貴方───
だから貴方───
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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