君と俺は一緒に居れない。

君と俺は一緒に居れない。

これは、まだ俺と皆が出会う前から 始まる、

誰も考えたくなかった結末を迎えるはずの物語。

誰も必要としていない俺が、

誰も好かないはずだった俺が、

…誰からも、好かれなかったはずの俺が

考えてもいなかった 生活を送る事になった物語だ。

振返))

ｽﾀｽﾀｽﾀｯ…

俺は吸血鬼撲滅を目標とする組織、

「藍儀連合」に所属する、キヨ。

藍儀連合の中には組が二つあって

俺はその内の一つ、飛鳥組のリーダーを 務めている

ｽﾀｽﾀｽﾀｯ…

ここが、指定された場所だ

吸血鬼は暗い場所と周りを見渡せる場所を好む。

ｽﾀｽﾀｽﾀｯ…

この人は…

この人はもう一つの組、「雌黄組」の リーダー

…名前は、レトルトと言ったか

通常、違う組同士と同じ任務をこなす事はない。

お互いの組一つだけでも 十分すぎる戦力だ。

だから、あるとすれば余程重大な任務の時だけ

きっと、ガッチさんの手違いだろう

ここの気配から察するに、吸血鬼は1体

能力も弱く、片付けるには一人で十分だ

レトルトさんも気付いてたか

まぁ、リーダーだし当たり前だな

気配からすると、ここの陰に…

ｼｭﾀﾀｯ…!!

逃げようとしてんのか？

ｶﾞｼｯ((抑

こいつは、見た感じギガ状態か

きっと、吸血鬼になってから1日程度、

それまでは血を吸っていないだろう

ｶﾁｯ((銃向

…死を望んでいる、？

…こいつ…、

分からない

どうしてこいつの名を聞いたのか

自分でもよく分からない。

でもこいつから、他の吸血鬼とは違う

何かを感じる気がする

ﾂｰﾝｯ

「牛沢」と名を聞くと 俺の頭の一部が、少し痛み出した

ただ行動するに支障はない。

それが分かると、

ｶﾞﾎﾞｯ!!((口入

俺は牛沢の口に血液パックを突っ込んだ

なぜ抵抗するんだ

牛沢の表情から、俺の言う事は聞かない事が分かると

俺はため息を吐く。

自分から飲まないなら仕方ない、

ｽｯ…ｺﾞｸｯ((血

こちら側から飲ませるしかないな。

くちゅっ…くちゅくちゅっ…

俺は牛沢の口から血液パックを離すと

自分の口に血を含み、 牛沢に口移しをする

やり方は少し乱暴だが、飲ませるには こうするしかない。

ゴニョゴニョしている牛沢を無視して 歩き出すと

後ろから引き止められる

連れて行かれる事に警戒を持つ目

その目を離さず見ながら、俺は答える

𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹＿

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