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はぁ…昨日も君の夢を見たよ
最近よくね、君のことを思い出すの
なんでだろ…
雪が降っているからかな…
確か……君と初めて出会った時も今みたいに雪が降っていた…
私は小さい頃から体が弱くて すぐにインフルエンザとかにかかってしまう
その事で学校なども通っていなかった
当たり前に友達も居ない
私は、ずっと学校に行きたかった
友達をたくさん作って、みんなと一緒に勉強して…普通の人と同じように生きていたかった…
でもお母さんがダメって言う
でね、何故か分からないけど私が17歳くらいの時に
お母さん
遥
お母さん
遥
お母さん
遥
お母さん
遥
すごく急でね、私学校通えるようになったの!
そして、やっと学校に転入していく日になった
その日の朝、めっちゃ雪が降っていた
通学路 公園に小さい子ども達とその親たちが集まっていて、雪だるまを作っている
みんなが楽しそうに笑っている 幸せそうで、初めて見た… だって、昔雪が降ってる時にいつもお母さんに「家に居なさい」って厳しく言われる
ガラガラガラ…
先生
先生
遥
先生
みんな
初めて学校に行って、緊張もしたけどみんな優しくしてくれて楽しかった
あと隣りの席の男の子、すごく優しいし、面白い人で颯太(そうた)って名前だった気がする
遥
お母さん
遥
お母さん
遥
たまにお母さんから「これ買っておいで〜」って頼まれる
それが楽しいんだ〜だって1人で行けるから、楽しいじゃん!
体が弱いから1人でどっか行く時はめっちゃ少ない
家に遠いとこは1回も行ったことがなかった…病院なら結構行ったことあるけど
買い物への帰り 遠回りして帰ることにした その途中で学校を必ず通る
学校の運動場で少年たちがサッカーをしている こんな寒い日に…みんな寒くないの? あ、颯太だ こんなに距離があっても一瞬で分かった
こんな寒い日に半袖半ズボン…私はちょっと心配した 寒くないのかって
私はじーっと少年たちを見ていた ゴホッ...ウあー、やっぱり寒い… 体がきつくなった
そのまま帰ろうとしたら あ、颯太と目が合った 手を振ってくれた
ドキッ
心からドキッって音がした…何だこれ…まいいや… 私は走って家まで帰った
夜になって、頭の中でずっと颯太のことを考えていた あのドキッってなんだったんだろ…
ガラガラガラ…
先生
遥
先生
先生が厳しくそう言った… 私はただ「昨日転入してきたばっかだから、まだ教科書とか貰ってないんです」って言えばいいのに、何か言うのが面倒くさくなってきた
そのまま廊下に行こうって思ったら
颯太
遥
颯太が自分の教科書を私に貸してくれた なんて優しい人だ… ってその時まさかの私がずっと黙っていた…颯太が廊下に行くのもただ静かに見ていただけ…
酷すぎる…颯太はきっと悲しんでるだろ…どうしよう…ってその時が思った
そして、私たちは放課後までずっと黙っていた…その間に私はずっとどうしよう…どうしようと考えている
家に帰ったらまたお母さんに買い物行っておいでと頼まれた
あ、そうだ!
私はジュースを買って学校まで走って行った
やっぱり! 颯太たちがまたサッカーをしている 半袖半ズボン…
今度は颯太すぐに私のことを気づいてくれた そして私のとこまで走ってきた
颯太
遥
颯太
遥
それからよく颯太たちのサッカーを見に行ったりした
颯太が周りに居るとなんか心が落ち着く
楽しく感じる
そして時間が経つと颯太とは結構仲良く出来て、いつも一緒に帰ったり遊んだりする
そしてある帰りのことだ
颯太
遥
颯太
遥
颯太
その時ね、笑えることかもだけど好きっていう気持ちはなんなのかが分からなかった
颯太
颯太がとても緊張してるように見える まぁ別に付き合ってもそんなに変わらないしって思って
遥
颯太
颯太が子供みたいにでかい声を出して歌いながら私の前で走っていた
その後もっと仲が良くなって、色んなとこに行ったりした 遠いとこもたくさん行ってた まぁ、当たり前にそんなことはお母さんに言ってはなかった
怒られるから
そしてそれはある日のことだ その日もいつも通りに颯太と一緒に遠いとこまで遊びに出かけた
そして途中で私が倒れていたみたいで、病院まで連れて行ってくれた で私のスマホでお母さんに連絡した……
病院で目が覚めてたら、隣にお母さんが座って居て、そして窓の横に立ってじーっと外を見つめている颯太だった
二人は私が起きたのを気づいても黙って私を見ていただけ…
普通お母さんに怒られるのに その日はなぜかいつも厳しくしてくれてるお母さんが何も言わなかった そしていつも明るくて話が多い颯太もずっと黙っていた
遥
お母さん
遥
その後から颯太はいつも私の嫌いな食べ物ばっか買ってくる 「栄養があるよ!」とか「体にいいから食べな!」とかそう言われる
家から遠いとこも連れて行かなくなった
大好きなサッカーもだんだんやらなくてずっと私のそばに居てくれた
昔ずっと話が多かったのに、最近はよく黙っている時が多い
そして…あの日が来た
遥
お母さん
遥
お母さん
遥
お母さん
遥
お母さん
遥
お母さん
そしてお母さんが全部…教えてくれた…
私は16歳くらいの時にある変な病気にかかってしまった
それは…治療できないみたいで、余年…
2年
私が悲しむからって教えてくれなかったみたい
お母さんは、最後に私のたった一つの願いを叶おうとした それは 「学校に行くこと」
それで、お母さんが最近知ったことで、私の病気海外で治療できるらしいんだ
…でも私が海外に行ったら…颯太はどうすれば…
お母さん
お母さん
…私のためって…私はただ颯太と一緒に居たいだけだ……
そして……その次の日… 習い事からの帰り…
公園を通って、公園のベンチにお母さんと颯太が座っていて、何かを話している
私はほんの少ししか聞けてなかったけど……それでも大体は分かっていた
お母さん
颯太
お母さん
颯太
お母さん
そして次の瞬間
…その瞬間頭の中が真っ白になった…
お母さん…ほんとに残酷すぎる…
その後、颯太と私の間に広い距離が開く
そして、結局海外に行くことになった…
…最後にもう一回だけ話したかった
だから海外に行く前の最後の放課後に勇気をだして颯太に話しかけようとした
颯太は家にも居ないし、学校にも居ない…
やっと颯太を見つけたのは 夕方6時 海
颯太はある女の子の手を繋いで幸せそうに笑っていた その笑顔…久しぶりに見た
女の子はとても美人で、真っ白なスカート、ちょっと茶色の髪 ……… 良かった…颯太新しい彼女でも出来たのかな…良かった…
いつの間にか涙が出ていた…止まらない…
あ、目が誰かの手に隠された
お母さんだ…
さぁ……帰ろ…
…はい…
そして海外に行く当日…
お母さん
遥
今は朝4時くらい、全然寝れてなかった…笑 しかも今日雨も降ってるし、こんな日に海外に行きたくないよ
最後にもう一回颯太と会いたかった…あー…そうだ…あいつ彼女出来たか……苦笑
お母さん
遥
お母さん
お母さん
遥
また颯太のことを思い出した… 今何してるんだろ…きっとまだ寝てるんだろね…笑
遥ー!!!!
ん?
振り向いたら…颯太が車のあとを追っている
雨なのに、傘もさしてなくてね、泣いてたのよ…笑
その時ね…笑すごく可哀想に見えた、てか颯太が泣いたの初めて見たかも…
颯太の口がずっと動いてて、何かを話してるみたい
遥
お母さん
私は車の窓を開けて、頭を外に出した
雨の音に颯太の声が混ぜていった
おれ!!遥のこと!!!
大好きだよ!!!
だから!!! 遥が帰ってくる まで待つよ!!
はい!!笑
分かったよ!! じゃ、絶対 待ってろよ!
そして、その後私はずっと海外の病院で過ごしていた
私の病気を完全に治すには、たくさんの手術を受けらないと行けない
成功する確率もかなり低い
私も実は死にたかったんだ…
でもお母さん、颯太のことを思い出すとやっぱりこの世に居ても楽しいんだ…笑
これから私は最後の手術を受けるの!…笑
成功したら、私の病気は完全に治る。そして国内に戻って颯太と会いに行く! 失敗したら…私は死ぬの!あの世に行って、やっとゆっくり過ごせる
お母さん
遥
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