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『 初恋の相手 〜君とまた〜 』
わたし、百瀬のあは、中学一年生。 初恋の相手である緑川くんと同じクラスになって、ウキウキ。 でも、緑川くんを好きな子はたくさんいて…。 その中でも、一番の敵となったのは、
えとさん。
誰もが好きになるこの子。 学校一美女のわたしの幼馴染。 きっと、緑川くんも、“えとさん”を好きになるんだろうな…
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本編
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>ねえ、見てみて〜
>あ、百瀬さんだっ!
>学校でパン食ってるよ
>登校中に食べてたら、ステキな恋人見つけたのに…
>ま、そもそも、初恋もないんじゃない〜?
>キャハハハハ
そんなこと、どうでもいい。
わたしは、パンを食べ終わると、 パンの袋をゴミ箱に入れた。
それから、えとさんが登校してくるのを まった。
その時、ドアの方で、キャーキャー 黄色い子が聞こえてきた。
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わたしは、ドアの方を向く。
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緑川くんだ。
同じクラスだったんだ…。 嬉しいけど、嫌だな……。
だって、えとさんと同じクラスですし…。
言い方良くないけど、敵でもある、えとさん。
彼の後ろに続いて、笑顔を振る舞っている…
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一緒に、登校したのかな…。
心のどこかで、嫌な風が吹く。
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えとさんと緑川くんの ことを想像していたら、いつの間にか、 えとさんがわたしの目の前にいた。
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あ、緑川くんとよく一緒にいる、
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ゆあんくんがドアの方を見た。
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わたしは、いやいや、廊下に出た。
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なお兄がひろ兄の方を見る。
うわ、ガン見してる…www
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トクン、トクン。
心臓が高鳴る。
緑川くんだ…。 話しかけてくれた。
嬉しい…けど…
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本当にるな先輩は憧れだぁ…
って、そんなことよりもっ!!
どうしよう、話すことが思いつかないっ!
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緑川くんが急に真顔になった。 へ……?
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その時だった。
キーンコーンカーンコーン、 キーンコーンカーンコーン
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お兄ちゃんたちはそう言って、 3階に上がった。
わたしと緑川くんは肩を並べて 教室に戻った。
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