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主
アーサー
アーサー
本田菊
三人は同じ場所に集まると、自然と距離が縮まる。
ふたりは互いに視線を交わし、無言のままでも「共有している感情」があるのがわかる
強い独占欲と支配欲――それは衝突ではなく、同じ方向を向いた圧のようなものだった。
その真ん中にいる日本は、少し緊張した笑みを浮かべながらも逃げない。 「大丈夫」と言うより先に、ふたりの視線を受け止めようと背筋を伸ばす。その仕草があまりにも一生懸命で、ふたりは思わず同時に息を吐いた。
アルフレッド
アーサー
そう言いながら、声の低さや距離の詰め方には、どうしても隠しきれない支配の色が滲む。もう一人も同じで、触れ方は丁寧なのに、離すつもりがないのがはっきり伝わる。
全部を受け止めようとするその姿勢が、ふたりにはたまらなく可愛く見えてしまう。 独占したい、縛りたい――けれど同時に、守りたい。
アーサー
イギリスが小さく笑い、もうアメリカも同意するように頷く。
三人の間に流れる空気は、甘く、熱を帯びて、静かに濃くなっていく。 言葉は少なく、合意は確かで、感情だけが重なっていく。
やがて視界は近づき、時間の感覚は曖昧になる。 外から見れば支配的で強引にすら見えるかもしれないその関係は、内側では驚くほど優しく、愛おしさに満ちていた。
ふたりの視線が同時に向けられるたび、日本は少しだけ背筋を伸ばした。
全部受け止めようとするその仕草が、必死なのに健気で――それがまた、ふたりの胸をくすぐる。
アーサー
そう言いながらも、離す気はない手。 独占欲も支配欲も、隠すつもりは最初からなかった。
それでも日本は小さく首を振って、
本田菊
「大丈夫」と笑う。 その一言だけで、ふたりは顔を見合わせてしまう。
――こんなふうに全部向けられて、 それを一生懸命受け取ろうとされて、 可愛いと思わないわけがない。
包むように距離が縮まり、 言葉よりも確かな合意だけがそこに残る。 あとはもう、外からは見えないところで、 三人だけの時間が静かに深まっていった。
ーーーーーこの先はこの3人だけが知っている甘い時間が流れた…
主