大好きな君だから

僕はいつも通り赤に話しかけた

この頃はまだ普通に会話をしていた

でも､､

この前まではこんな対応じゃなかったのにな､

~回想~

~回想終~

前みたいに戻りたい

この時はこれくらいしか思っていなかった

修学旅行から3ヶ月後

遂に赤から無視されるようになった

分かってた

いつかは無視される日が来るって

喧嘩した時もそうだったから

無視されて､僕が謝ってまた戻る

その繰り返し

正直疲れていた

めんどくさいなって思ってた

でも心のどこかで寂しさを感じていた

僕､なにかしたかな

あれから1年が経ち､3年生になった

あの後､やっぱり無視されるのが寂しくて

ごめんって謝った

そしたらすんなり許してくれた

仲直りして､最初の4ヶ月は上手くやっていた

でもね､いつからだっけ僕が部活に行けなくなったのって

バスケは楽しかった

みんなとゲームして､みんなで笑いあったあの時間が楽しくないと感じた日はなかった

楽しかったのに､気を使う方が勝っちゃってきつくなっちゃったよ､

またいじってきたよね

部活の子にも全部僕の悪口話して

しかも第三者を巻き込んで

一緒になって無視してきたよね

2年生は話してくれてたけど､同級生の子からは当然無視された

僕､そんなに信頼されてなかった?

今まで､試合が勝ったら喜んで 負けたらみんなで泣いてたよね

あの頃の部活の雰囲気はどこに行ったの？

しかも､バスケ部に誘ってきたの赤じゃん､

元々はサッカー部に入ってた

でも､人間関係できつくなって抜けてしまった

そんな中部活に誘ってくれたのは赤だけだった

バスケ､楽しいよって

一緒にやろうって

言ってくれたじゃん､

あの時､僕とやりたいって思ってくれてたんじゃないの?

でも､無視されてから気づいた

1人になるのが嫌なんだよね

1人になるのが怖いから､辛いから味方を付けようとしてたんだよね

僕だって1人は嫌だよ

嫌だからサッカーだって辞めた

赤なら分かってくれると信じてた

でも違う。

僕は利用されてただけなんだ

赤が､自分が1人にならないように

僕を隣に付けてただけだよね

それに気づいた瞬間､急に吐き気がしたよ

楽しかったのにね

喧嘩は沢山したけど､楽しい事の方が多かった

でもね､前みたいに戻りたいってもう思えなくなっちゃった