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雫
雫
けいごくん
彼氏のけいごくん
プロヒーローだから仕事も多くて
そんなにカレカノらしいことなんてしてない
でもボクはヒーローを頑張ってる___
そんなけいごくんがすきだ
しかしもう中学三年
受験のこととかを
始めなくちゃいけない
受験するのは「士傑」と「雄英」
どうしても福岡から出なくてはいけない
雫
雫
雫
けいごくん
けいごくん
最後の別れの言葉を言って
ボクはもう振り返らなかった
雫
雫
愛しい彼女から声をかけてきた
この歳にしては少し高めの
そんな彼女の声が好きだった
でも、その時聞こえたのは別れ話だった
奈落に落ちていくような感覚がした
けいごくん
たしかに今までそんなにかまってなかったかもしれない
でもッッ
俺は雫以上に優しくて可愛い子なんて見たことない
別れたくない
その六文字が頭の中でぐるぐる回っていた
雫が別れの言葉を言ったとき
引き止めることができなかった俺を恥じた
けいごくん
けいごくん
涙を滲ませて、そうつぶやいた