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36件
ちょっ、ちょっとまって、あ、(たぶん)初コメ失礼します🙇♀️ え、すごすぎません???え、すごすぎて言葉が出ない、、主様の物語、最高すぎます、尊敬しちゃうなぁ✨いろんな人に見てもらいたいです!もっと伸びてもいいのに… このストーリーだけで1000タップはいったのでは?って感じです笑笑 辛くなったときに見返したいなって思います😊長文失礼しましたm(_ _)m
もう全部好き。もうぜんぶ好き。終わりかたもなんか綺麗(?)に終わるし。もう好きです((
ホントにずっと泣いてました、…… 儚くて美しいお話でした。
琴🧸🌻 様からのリクエスト
1.○○ × RM
『Never give up』 ~待ってて、未来のお嫁さん~
2.○○ × JIN
『Fall in love』 ~歪な愛情~
3.○○ × SUGA
『Only girl』 ~絶対振り向かせてみせる~
4.○○ × J-HOPE
『Don't leave me』 ~二度と離したりしない~
5.○○ × JIMIN
『My personality』 ~この僕とあの俺~
6.○○ × V
『仮面舞踏会』 ~僕と踊りませんか?~
7.○○ × JUNGKOOK
『Teach your life』 ~貴方だけの花道を教えて~
⬆順に書くので,長くなりますがよろしくお願いします💦
どうぞお楽しみ下さい~🌟
『Never give up』
あなた
ナムジュン
あなた
今目の前で笑ってる綺麗な女性は、僕の幼馴染みの○○さん。
2歳年上で、よく遊んだり勉強を教えてくれた人。
そして
僕の、大好きな人。
同じ学年の告白されようが
正直言って、じゃがいもにしか見えないので断った。
それくらいには○○さんの事が好きだった。
そんなある日のこと
ホソク
ユンギ
ナムジュン
ホソク
友人のホソガと、1つ年上のユンギ先輩を家に招く事になった。
ユンギ
ナムジュン
ユンギ
ホソク
ホソガが指差したのは、僕と○○さんが写ってる写真で
ナムジュン
ホソク
上手くはぐらかしながら、遊び始めて2時間が経った。
ナムジュン
ユンギ
ホソク
ナムジュン
ホソク
ピンポーン
ナムジュン
ホソク
ユンギ
ナムジュン
下に降り、玄関を開けると
あなた
ホソク&ユンギ『!?!?!?!?』
ナムジュン
あなた
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
ナムジュン
あなた
○○さんは綺麗な笑顔で笑って、その場を去った。
ナムジュン
ホソク
ユンギ
ユンギ
ホソク
ナムジュン
ホソク
ホソク
ユンギ
ホソク
ナムジュン
ユンギ
ホソク
ナムジュン
ホソク
ユンギ
ホソク
ユンギ
ナムジュン
もう二度と彼等を家に連れて来ない、そう決めた瞬間だった。
2人が帰り、やっと落ち着いた頃
○○さんの家に招待された。
あなた
ナムジュン
ナムジュン
あなた
子供のようにコロコロ笑う彼女が愛おしい。
何故笑い方だけでこんなに愛おしいと思わせてくるのか
本当に、○○さんは不思議な人だ。
あなた
あなた
ナムジュン
キッチンに行き、食器棚を開ける。
その時、何かの違和感に襲われた。
ナムジュン
僕が感じた違和感。それは
『食器が2つずつある』 という事だった。
まさかと思い、丁度トイレから出てきた○○さんを問い詰める。
あなた
ナムジュン
ナムジュン
○○さんは目を大きく開き、驚いた顔をした。
あなた
ナムジュン
あなた
あなた
ナムジュン
あなた
ナムジュン
彼女が見せたのは、紛れもないツーショットというやつで
心が、痛くなった。
いつも僕だけが独占してたと思っていたあの笑顔も
僕だけが握っていたと思っていたあの手も
全部、他の人のモノになってしまった。
ナムジュン
ナムジュン
あなた
ナムジュン
僕にとっての『良い彼女』なんて
○○さんしか居ないのにな
ナムジュン
ユンギ
ホソク
ナムジュン
ホソク
ユンギ
ユンギ
ナムジュン
ユンギ
ユンギ
ホソク
ユンギ
とか言いつつめっちゃドヤ顔構してるじゃん
僕もいつか○○さんのような人と付き合えるのだろうか……
ユンギ先輩やホソガが僕を慰めてくれるのが日常化してきた頃
事は起こった。
いつも通り家に帰っていると
○○さんの家の前に彼氏らしき人が立っていた。
ナムジュン
ジミン
しまった…
ナムジュン
ジミン
ナムジュン
ジミン
ナムジュン
ジミン
ナムジュン
ジミン
自分でも焦りすぎて何言ってるか分からない。
お陰様でめちゃくちゃ変な顔された。
ジミン
ナムジュン
ジミン
ジミン
ナムジュン
ナムジュン
ジミン
ナムジュン
ジミン
彼氏さんが僕の胸ぐらを掴み、睨みつけた。
ジミン
ナムジュン
あなた
ナムジュン&ジミン『!!!!!!』
ジミン
ナムジュン
あなた
ジミン
ジミン
ナムジュン
男の人に『ナムちゃん』と呼ばれるのは、変な感じがする。
というか○○さん以外に『ナムちゃん』なんて呼ばれたくない…
あなた
ジミン
ナムジュン
大人しく彼女の家に入り、リビングで膝まずきする。
すんごい気まずいな…
あなた
ジミン
あなた
リア充してるなぁ!?!?
あなた
ナムジュン
アポロしか無いのに、好きなの食べていいからねって言われると凄く困惑するのは僕だけだろうか
ジミン
あなた
ジミン
あなた
…ここで皆さんに言いたい事があります
僕はですね、現時点で実現不可能な事を可能にするのが大好きなんですよ
つまり、今は出来ないことを出来ることにするっていうのが好きなんです。
だから正直、この2人を見ていた時こう思いました。
『絶対に○○さんと結婚してやる』 ってね
それから5年、僕は23歳になりました。
その間に勉強を死ぬ程やって、アメリカやイギリス、オーストラリアなどに沢山留学をして
いわゆる『デキる男』になって帰ってきました!!!!
それもこれもぜーんぶ彼女の為です。
もう一度言います。 彼女に相応しい男になって、帰ってきました!!!!
ナムジュン
懐かしの我が家へと足を運ぶ途中、何やら騒がしい声がした。
見ると、2人のイカつい外国人に○○さんが囲まれてるではありませんか!!
更に綺麗になった○○さんに惚れ直しながらも、彼らの間に入った。
『』内の台詞は英語と思ってて下さい💦
ナムジュン
外国人1
外国人2
ナムジュン
外国人2
ナムジュン
ナムジュン
あ、ちょっとややこしい言い方なったし、どこぞの翻訳機みたいな感じなった
あなた
あなた
ナムジュン
ナムジュン
外国人1
外国人1
外国人2
あなた
外国人達も去って行き、一件落着だな
あなた
ナムジュン
あなた
ナムジュン
あなた
あなた
ナムジュン
○○さんの、家
5年ぶりに行くなぁ…
ナムジュン
あなた
彼女の家は、5年前と全く変わってなかった。
同じ間取りで、同じ匂いがして
なんだが実家に帰ったような、そんな気分になった。
あなた
ナムジュン
つい、舞い上がって
ナムジュン
あなた
ナムジュン
あなた
更に引き攣った表情をする彼女
あ、もしかして
ナムジュン
あなた
ナムジュン
ナムジュン
あなた
あなた
ナムジュン
あなた
勢いよく抱き着かれ、後ろに倒れ込む
あなた
ナムジュン
ナムジュン
あなた
あなた
胸が、こそばゆくなった。
その時自分でも無意識の内に出てきた言葉は
ナムジュン
だった。
あなた
ナムジュン
ナムジュン
あなた
ナムジュン
あなた
ナムジュン
ナムジュン
あなた
ナムジュン
あなた
ナムジュン
あなた
あなた
ナムジュン
あなた
こうして僕達は、無事結ばれましたとさ
Fin .
『Fall in love』
ああ、今日も格好良いな。
私と同じ会社で働くソクジン先輩は、何もかもが完璧だった。
そんな彼に心を惹かれ、ただ見てる事しか出来ない私は
ただただ必死に仕事をし続けた。
そんな、ある日
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
さりげなく連絡先を交換し、ソクジン先輩は自分のデスクへ戻った。
高鳴る胸を抑え、再びパソコンと向き合う。
今日は良い日になりそうだな…ㅎㅎ
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
あなた
ソクジン
あなた
バーの名前は『Filter』
言葉では言い表せないような、そんな雰囲気に包まれていた。
カランカラン…
ジミン
ジミン
ソクジン
ソクジン
ジミン
ソクジン
ジミン
あなた
ジミン
あなた
ソクジン
ジミン
あなた
ジミン
ジミン
あなた
ジミン
ジミン
あなた
あなた
ジミン
あなた
ジミンさんは一瞬だけ驚いた顔をきて、鼻で笑った。
ジミン
ソクジン
ジミン
ソクジン
ジミン
ジミンさんはにっこり微笑み、またお酒を呑み直した。
なんか自由な人だなぁ
ソクジン
あなた
ジンさんと入った個室は、照明も薄いピンク色でいかにもな雰囲気満載だった。
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
彼が放った『不倫』という言葉よりも
彼に奥さんがいた事の方が衝撃的だった。
ソクジン
あなた
彼の真剣な眼差しに押され、『不倫』を承諾した。
ソクジン先輩が軽く笑って、何度目かのお酒を飲み干すのを見ていると
不思議と愛情が湧いてくるもんだから、ソクジン先輩は凄い人だと思う。
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
本当に綺麗な顔なのに
何故謙遜するのだろう。
ソクジン
あなた
ソクジン
ソクジン
あなた
今のは聞かなかった事にしよう。
ソクジン
あなた
ソクジン
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
後頭部を抑えられて、後ろに引けない。
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
彼の顔が近付き、唇が触れ合う寸前
視界の端っこにジミンさんが映った。
あなた
勢いでソクジン先輩を突き飛ばし、派手に転ばせてしまった。
ジミン
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
ジミン
ソクジン
ソクジン
ジミン
ソクジン
ソクジン
ジミン
ソクジン
ジミン
あなた
ソクジン
ジミン
あなた
ジミン
ソクジン
ジミンさんとソクジン先輩が言い合ってる間、先にお店を出る。
今日の月は綺麗だな…
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
ソクジン
あなた
自分の奥さんなのに、何故そんなに他人の様に話すのだろうか。
結局そのまま彼の家に着いてしまった。
ソクジン
あなた
ソクジン先輩の家は広くて、清楚って感じの雰囲気が溢れていた。
玄関の扉が閉まった瞬間、彼と私の距離は0になって
数秒経ってやっと自分がキスされた事に気付いた。
初めこそ戸惑ったが、だんだん慣れてきていつの間にか彼に身を任せていた。
眩しい朝日がカーテンの隙間から差し込み、腰痛に襲われる。
その痛みが、昨日の夜何があったのかを物語っていた。
あなた
奥さんがいる身のソクジン先輩と、寝てしまった…
一気に罪悪感と後悔にかられる。
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
ソクジン
ソクジン
ソクジン先輩に優しく抱き締められ、先程までの罪悪感や後悔が嘘みたいに消えていって
自分がとことんソクジン先輩に弱い事を実感した。
その後も、私達は幾度となく『不倫』という名の愛撫を繰り返した。
不思議な事に1度もソクジンさんの奥さんには会う事は無く
時には2日連続で彼の家に泊まる事もあった。
そんなある日
クリスマスも近くなり、少し奮発してチキンを買おうとしていた時だった。
あなた
テヒョン
あなた
肩を叩かれ振り向くと
そこに立っていたのは、初恋相手のテヒョンだった。
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
あなた
テヒョンとご飯に行く事なんて、絶対に有り得ないと思っていた。
だってあの頃のテヒョンは毎日女の子に告白されて、毎日その子達と慈悲の心で付き合い、振られる。
それがお決まりのパターンになっていたから。
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
あなた
テヒョン
あなた
あなた
テヒョン
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
あなた
確かに、今目の前にいるテヒョンに恋心が燻っているのも確かだけど
ソクジンさんとの関係を切りたくないのも事実だった。
小さな脳みそで考え抜いた末に
あなた
私はソクジンさんを選んだ。
あなた
あなた
テヒョン
テヒョン
テヒョンは連絡先だけ教えて、会計を済ませ行ってしまった。
これで、良かったんだ。
テヒョンには悪い事をしちゃったけど
ソクジンさんと居たい気持ちは確かにある。
だからこれで良かったんだ。
再び始まった『不倫』
けれども、前のように純粋に彼を感じる事が出来なかった。
どうしても頭の中にテヒョンが過ぎっていまう。
それどころか、ソクジンさんにテヒョンを重ねる時が増えていった。
それがどんな事を意味するかなんて、馬鹿な私でも直ぐに分かる。
あなた
ソクジン
あなた
あなた
ソクジン
ソクジン
あなた
あなた
ソクジン
ソクジン
あなた
ソクジン
ソクジン
あなた
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
ソクジン
あなた
ソクジン
ソクジン
あなた
あなた
ソクジン
あなた
彼の家を飛び出し、自分の家へ帰る。
私は遊ばれてただけって事??
なんだか、馬鹿みたいだな。私。
自分の不甲斐なさに少し泣けた。
それから2年後、私とテヒョンは結婚した。
ついでに言うとソクジンさんも結婚した。
あなた
ソクジン
テヒョン
スア
あなた
ソクジン
あなた
ソクジンさんの家のリビングで和気あいあいと話していると
その場の雰囲気が幸せに包まれる。
そういう感じが、私は好きだった。
テヒョン
そんな中、私達の丁度死角になる所で
テヒョンとスアさんが手を握っていたなんて、私達は知る由もなかった。
Fin .
『Only girl』
今まで、欲しい物は何でも手に入れてきた。
お金も名声も女の子も権力も
簡単に俺の物になった。
だから俺は、いつでも
人間としても、男としても満たされていた。
彼女に出会う前までは。
テヒョン
ユンギ
テヒョン
ユンギ
いつものように校門前で可愛い女の子を探していると
見かけない女子が居たから声をかけてみる事にした。
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
あなた
ユンギ
あなた
あなた
あなた
あなた
テヒョン
テヒョン
ユンギ
テヒョン
ユンギ
ユンギ
テヒョン
テヒョン
ユンギ
ユンギ
テヒョン
ユンギ
ユンギ
テヒョン
ユンギ
テヒョン
ユンギ
テヒョン
ユンギ
さて、どうやって彼奴を辱めてやるか…
ユンギ
テヒョン
ユンギ
テヒョン
ユンギ
テヒョン
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
○○が俺の前を通り過ぎようとした時、すかさず足を出した
が、綺麗に避けやがった。
あなた
ユンギ
あなた
あなた
それだけ言って、○○は去った。
テヒョン
ユンギ
ユンギ
それから様々な手を使って彼女を辱めようとしたが
○○は冷めた目で綺麗に避けていった。
ユンギ
ユンギ
テヒョン
ユンギ
ユンギ
テヒョン
テヒョン
ユンギ
ユンギ
テヒョン
ユンギ
テヒョン
ユンギ
テヒョン
ユンギ
テヒョン
ユンギ
ユンギ
テヒョン
ユンギ
テヒョン
ユンギ
テヒョン
ユンギ
テヒョンアはにっこり笑って教室を出て行った。
俺が、彼奴を好き??
そんな訳ないだろ。
俺はあんな奴なんかタイプじゃないわ馬鹿野郎
ガラッ
あなた
ユンギ
よりによってこんなタイミングで此奴に会うなんて…
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
はッ、もしかして今がチャンスじゃないか?
さっきテヒョンアが言っていた、『堕とせばいい作戦』実行の時だ!!
ユンギ
ゆっくり○○に近付き、いわゆる壁ドンというものをする。
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
あなた
ユンギ
女子とは思えない力で壁に押し付けられ、目の前に○○の顔がある。
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あまりの近さに、顔を直視出来ない。
というかさっきから顔熱いんだけど何事
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
クソ女はニヤニヤしながら俺から離れた。
本気で嫌いだわ、この女
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
○○が居なくなった後、1人で教室の真ん中で突っ立っていた。
また、彼奴に負けた
俺があの女を堕とすつもりだったのに
逆に堕とされたとか、格好悪すぎだろ…
ユンギ
ユンギ
結局日が暮れそうになる寸前で家に帰った。
ユンギ
テヒョン
ユンギ
テヒョン
黒板には、大きく相合傘とその下に書いてある俺と○○の名前
その上『結婚おめでとう』とかふざけたメッセージまで添えてある。
ユンギ
照れ隠しと○○への迷惑を考えて、綺麗さっぱり消した。
テヒョン
ユンギ
ユンギ
テヒョン
ユンギ
テヒョン
馬鹿な俺は、その時気付かなかった。
この会話を○○が聞いていた事に
ユンギ
あなた
あなた
ユンギ
最初はただ忙しいのかと思ったけど
何度も繰り返される内に明らかに避けられている事が分かった。
テヒョン
ユンギ
テヒョン
ユンギ
何が原因かも分からないまま、避けられ続けて1ヶ月が経ってしまった。
ユンギ
テヒョン
ユンギ
ジミン
テヒョン
ジミン
ユンギ
テヒョン
ジミン
気付けば体が勝手に動いていた。
全速力で階段を駆け上がり、扉を開けると
奥の方で○○とソクジン先輩が何やら話していた。
告白、なのかな
ソクジン
やっぱりそうか
OKすんのかな~…ㅋㅋ
あなた
あなた
ソクジン
ソクジン
あなた
○○が腕を引かれ、柵に押し付けられている。
○○が、奪われる。
そう考えただけで嫌悪感が一気に湧いてきた。
ユンギ
あなた
ソクジン
ユンギ
ユンギ
ソクジン
ソクジン
ソクジン先輩は頬を膨らませながら屋上を出て行った。
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
あなた
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
という事で、俺らはカップルになったって事で。
末永く幸せになったとさ
Fin .
『Don't leave me』
物心ついた時から、父親は暴力的だった。
母親や私を殴っては、酒を呑み
煙草が切れると怒鳴りつけてまた手を上げる。
そんな日が続きすぎて、これが当たり前なのかと思っていた。
毎日どこかに痣を付けられ、髪を引っ張られ、物を投げられ
私とお母さんはいつも怯えて暮らしていた。
いつ爆発するか分からない爆弾とずっと一緒にいる、そんな気分だった。
そして私が高校生になった頃
父親は私に夫婦同然の関係を強いてきたのだ。
お母さんの見えない所で、そういう穢らわしい事をされる。
それがどれだけ屈辱的で、苦しかった事か
今の私でも父親を殺したいくらいには憎んでいる。
でも父親は他に女を作って、出て行った。
普通、悲しんだりショック受けたりするんだろうけど
私とお母さんはやっと解放された、という安心感で満たされていた。
それから5年後
私は大学生になった。
あの父親のせいで極度の男性恐怖症になった私は
講義を受ける時近くに座る男性達にでさえ、恐怖を感じてしまう。
ナムジュン
あなた
ナムジュン
あなた
ナムジュン
あなた
ナムジュン
あなた
ナムジュン
ホソク
ナムジュン
ホソク
ナムジュン
ナムジュン
あなた
本当は物凄く怖いけど、
優しい笑顔の人が何故か助けてくれたから、ほんの少しだけ恐怖が和らいだ。
確か…ホソクさん、だっけ
去って行く男の人を見送った後、ホソクさんは小声で話しかけてきた。
ホソク
あなた
あなた
誰にも話してないのにどうして分かったのだろう。
ホソク
ホソク
あなた
昔ってことは、今は平気ってことで
あなた
ホソク
ホソク
あなた
私には、一生無理な話だな、笑
あの恐怖に慣れるわけが無い。
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
ホソクさんの笑顔は、何故だか安心してしまう。
何でだろうな…ㅎㅎ
ホソクさんに勧められたレストランでバイトを始めて2週間。
中々上手くいかず、毎日先輩に怒られ
前よりは男性に慣れてきたけど、それでも心の奥深くまで刻まれたトラウマが消える事は無かった。
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
あなた
迎えた深夜11時
レストラン内は私とホソクさんの2人きり。
それだけで緊張するのに、皿洗いや接客のコツを教える為に近くなる距離に震えが止まらなかった。
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
あなた
ホソク
一旦休憩として、テーブルを布巾で拭いていると
足が滑り棚にぶつかってしまった。
それだけなら、良かったのに
上から沢山の雑誌や本が落ちてきて
危ないと思い、目を瞑っても痛みは全く襲ってこなかった。
あなた
ホソク
ホソクさんが私を庇って、代わりに落ちてきた本の衝撃を受けてくれたのだ。
あなた
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソクさんの少し辛そうに笑った顔に、胸が苦しくなった。
あなた
急にこの状況を理解して動悸が早くなる。
私、今、男の人と、近くに、いる
怒られる、殴られる、穢される
父親にされた事が一気にフラッシュバックして、パニックになった。
あなた
あなた
ホソク
あなた
あなた
自分でも何でホソクさんに謝ってるのか分からない
でもその理由を考えるほどの余裕は無かった。
ホソク
ホソク
あなた
あなた
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソクさんはゆっくり私の背中を摩ってくれた。
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
言われた通り、深い呼吸を繰り返す。
何だか落ち着いた気がする…
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
転校、か…
私も1度だけ転校した事がある。
親の転勤とか何とかで、かなり遠くに引っ越した。
その時仲の良い人が居た気がするんだけど、忘れちゃった…
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
ホソクさんの教え方は丁寧で、不器用な私でもすぐに出来るようになった。
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
あなた
店を閉め、闇色に染まった街を歩く。
男の人と普通に歩けてるのが不思議だな…ㅎㅎ
前の自分なら絶対に無理な事だろう。
でも、たった数週間でこんなに私を変えてくれたホソクさんは凄い人だな、
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
あなた
控えめに手を差し出して、ホソクさんと手を握った。
温かい、手
ずっと離したくなくなってしまうような、そんな手
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
こんなに楽しいと思ったのは、初めてだ。
ずっとこの時間が、続けば良いのに…
あなた
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
ホソク
ホソク
あなた
あなた
ホソク
あなた
ホソクさんは優しい笑顔を浮かべて全力で腕を振った。
あー、好きだなぁ…
…………ん?
あなた
ホソク
あなた
心臓が怖いほど早く鼓動を刻んでいく。
私は、ホソクさんが好き…??
……後で聞いてみよっかな、
彼の連絡先を探し、トーク画面を開く。
これだけで緊張するなんてどれだけ好きなんだよ、私。
「ホソクさん、起きてますか?」
連絡を待機してたんじゃないかってくらい早く既読は付いた。
『起きてるよ~ん』
『どうかしたの??』
「ちょっと聞きたい事があって」
『なになに~?』
「ちょっとベタな台詞みたいになっちゃうんですけど、」
「その人の笑顔を見ると安心したり、ずっと一緒に居たいなって思うのは」
「その人が好きって事ですか??」
『うーん』
『その人とハグしたいとか、手を繋ぎたいとか思う?』
ホソクさんと、ハグ………
「多分心臓ばっくばくなって倒れると思う」
『ㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋ』
『しっかり好きじゃんㅋㅋ』
「やっぱり好きなんだ…ㅋㅋ」
『で、その人は誰??』
「教えない👾👽」
『何その宇宙人ㅋㅋㅋㅋ』
「私のお友達であり婚約者です」
『ええ…○○婚約者居たんだ……』
「宇宙人に性別は無いのです」
『宇宙人と結婚したら僕が許さないかな』
「何でㅋㅋㅋ」
『だって○○と結婚出来るなんて羨ましすぎるじゃん』
「え?」
『え??』
「結婚が羨ましいとは」
『そのままの意味だよ?』
『僕だって○○と一緒に居たいもん』
瞬間、心臓がぎゅうっと締め付けられた。
苦しい。ホソクさんと話してると、苦しくなる。
「ホソクさん嫌い」
『え』
『やだやだやだ、待って嫌わないでお願い』
『変な事言ったのは謝るからお願い嫌わないで!!!!』
『僕ずっと一緒にいたいから!!離れたくないの!!』
また、そういう事言うから
心臓がドキドキするんだよ。
「心臓痛い」
『え、大丈夫?』
「ホソクさんのせいで心臓痛い」
『え!?!?!?』
「ホソクさんが狡い事言うから、心臓痛いです」
『それってさ』
『良い意味で受け取っていいの?』
「どうでしょう」
『意地悪』
『好きだよ』
その一言で、何故か涙が溢れた。
嬉しくて、幸せで、でも苦しくて
この苦しさは、多分
俗に言う『好き過ぎて辛い』みたいなもんだろう。
「私も好きです」
『あー、』
『さっき会ったばかりなのに、また会いたくなった』
「今週の土日なら空いてます」
『じゃあさ』
『僕の家おいで』
「いいの?」
『お泊まりしよ!!』
「お泊まり!?」
『そしたら寝る時も○○の事感じられるじゃん』
「あ、そっか」
「ホソクさんにお願いあるんだけど、」
「その時抱き締めて欲しかったりする」
『可愛すぎ』
『愛してる、本当に愛してるから』
「ㅋㅋ」
「ありがとう、ホソクさん」
「ホソクさんだけは怖くないの」
「何でだろうねㅎㅎ」
『俺もだよ』
『○○が僕の人生を変えてくれた』
『○○が居なきゃ、ずっと女の人怖いままだったㅋㅋ』
「?どゆこと??」
『僕が言ってた、あの女の子は』
『○○の事だよ』
「え、そうなの!?」
『まさかとは思ったけど、本当に○○だったとはね~ㅋㅋㅋ』
『ずっと会いたかったんだ』
「ホソクさん」
『はい』
「私も会いたかったです」
私が思い出した、小さい頃仲の良かった人は
紛れもなく『ホソクさん』だったんだ。
『ねぇ、本当に会いに行ってもいい?』
「土日までお楽しみです」
『待てない予感しかしない』
「待てなかったら怒ります」
『絶対怒っても可愛いでしょ』
「そゆとこが嫌い」
『酷い…🥺🥺』
ホソクさんとずーっとカトクしながら、その日を終えた。
そして、待ちに待った土日。
着替えやら何やらを持って、呼び鈴を鳴らすと
勢いよくドアが開き、抱きついてきた。
あなた
ホソク
首元に顔を埋め、力強く抱き締めてくるホソクさん
可愛いな、笑
ホソク
あなた
ホソク
あなた
埃1つ見つからないような、綺麗な部屋だった。
ホソク
あなた
真っ白なシーツが引かれたベッドに飛び込みたい気持ちを抑え、恐る恐る許可を取る。
あなた
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ベッドに飛び込み、バウンドを楽しむ。
普段は布団しか使わない人はベッドがあると、テンション上がるの分かるでしょ??ㅋㅋ
ホソク
あなた
ホソク
何故か顔を赤らめて、ゆっくり近付いてきた。
ホソク
あなた
ホソク
にっこにこして手を広げたホソクさんに、慣れないハグをする。
ホソク
あなた
勢いで後ろに倒れ、視界がホソクさんと天井を映した。
あなた
ホソク
あなた
あなた
ふわふわなホソクさんの髪の毛を優しく撫でると
愛おしそうに彼は笑った。
ホソク
あなた
ホソク
あなた
あなた
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソクさんがキッチンでお茶を淹れている間、その意味をずっと考えた。
夜で、続き……
あなた
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
それはつまり、そういう事で。
昔ならそんな事されたらパニックになって過呼吸になったりするんだろうけど
ホソクさんにならいいかな、なんて思う私も居るのだ。
ホソク
あなた
ホソク
そっと彼の顔と重なった。
あなた
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
あなた
ホソク
あなた
遂に来てしまった。
いわゆる、『夜のお時間』
あなた
私が先にお風呂に入り、今はホソクさんが入っている。
こんなに緊張するなんて思ってもなかった…
ドキドキする鼓動を聞いていると、頭がふわふわしてきて
静かに目を閉じた。
ガチャッ…
ホソク
大好きな彼女は、可愛い寝息を立てて眠りについていた。
ほんとに可愛いなぁ、、
ホソク
あなた
寝ぼけ眼で僕を見つめるその顔が堪らなく可愛くて
彼女を怖がらせないように、優しく口付けを落とした。
あなた
ホソク
あなた
なんて言いながら、擦り寄ってくる彼女に頭がパンクしそうになる。
ホソク
あなた
あなた
ホソク
この子は、本当に。
どれだけ僕の心を揺さぶれば気が済むんだ。
本音を言えば、今すぐにでも抱いてやろうかと思うけど
そんな事をしたら○○は僕の事を嫌ってしまうだろう。
だから、だから
ホソク
あなた
ホソク
ホソク
あなた
あ、泣きそうな顔してる。
可愛い、可愛い、可愛い
ホソク
ホソク
あなた
ホソク
愛しい彼女にキスをして、外へ出た。
あなた
ホソクさんが出て行ってからもう15分は経ってる。
確かすぐ近くにコンビニはあったはずだ。
あなた
彼の大きめのパーカーを借りて、寒い夜の闇に足を踏み入れる。
もちろん鍵は閉めたよ?
階段を降りてすぐの交差点の反対側で、レジ袋を持ったホソクさんが信号を待っていた。
あなた
大きな声で名前を呼ぶと、驚いた顔をして直ぐに変な顔をした。
やっぱり面白いな、ホソクさんㅋㅋ
信号が青に変わり、こちら側に渡ってくるホソクさんを眺めていると
白く眩い光が視界の端に映った。
ホソク
さっきまでそこに立っていた彼女は
僕のものと思われるパーカーを着て、車の明るいライトに照らされながら
鮮やかな紅に染っていた。
お昼頃に誓った『絶対離さない』 という約束も
簡単に破れてしまった。
色々な情報が頭の中を駆け巡り、もう何も考えられない。
柔らかい笑みを浮かべた彼女の薄い唇に、最後の口付けを交わした。
Fin .
『My personality』
きっかけは、高校1年生の冬だった。
いつものようにテレビを見てぼーっとしていると
お母さんが青い顔して言った。
『ナムジュナがッ、事故で轢かれたって…!!!!』
すぐさま病院へ向かったけど、もう手遅れだった。
飲酒運転した車が、歩道に乗り上げ
たまたまナムジュニヒョンが居る所へ突っ込んだらしい。
あの最愛のナムジュニヒョンが、亡くなった。
ショック過ぎて、言葉も出ない。
そして何ヶ月も掛かってようやく元気が出た頃には
もう1人の『俺』が生まれていた。
そいつは感情が昂りすぎたり、怒りを抑えられなくなると出てきて
僕の意識が無い内に何かをしでかす。
そいつが何をするのか分からないのが怖くて、毎日必死で感情を抑える。
そんなある日
あなた
女の子の声が聞こえたので、何事かと思い見に行くと
少しだけ気になっていた○○さんが、複数の男達に囲まれ襲われていた。
僕はそういう、『弱い者いじめ』が大嫌いだ。
ジミン
あなた
男子1 : あ?お前誰だよ
ジミン
男子 2 : はぁ??
男子 3 : 俺らが何しようがお前に関係ないだろ
男子 2 : よそ者は引っ込んでろ
ジミン
ジミン
男子 1 : は?
男子 1 : この女の前に此奴絞めてから続きするか
男子 3 :りょーかい
当たり前の結果なのかもしれないが、普通に負けた。
それを見た○○さんは、僕を助けようと手を伸ばしてくれたが
この屑共は○○さんの服を脱がせようとしていて
それが、僕の起爆剤となった。
深い海に沈んでいくように
僕は自分の中に吸い込まれていった。
あなた
男子 3 : ははッ、やっぱ可愛いなㅋㅋ
男と女の声がする。
女は嫌がってるようで、男は何かを強要しようとしてる感じか。
『僕』が堕ちたのはこの女を守る為?
へぇ、中々良い根性してんじゃん。
ジミン
男子3人 : !?!?!?
ジミン
男子 1 :な、何だよてめぇ!!
ジミン
一瞬で決着は付いた。
まぁ俺がこんな馬鹿共に負けるわけないけどねㅋㅋ
馬鹿共は悲鳴を上げて去って行き、教室内には俺と女だけになった。
あなた
ジミン
あなた
ジミン
女は、俺に近付いてきた。
まーた面倒臭い事に巻き込まれるのは御免だから、威嚇しておいた。
ジミン
あなた
ジミン
あなた
ふと、意識が飛ぶ。
選手交代ってわけね~ㅋㅋ
最後の力を振り絞って女を睨み、深い闇に堕ちた。
ジミン
あなた
ジミン
あなた
あなた
ジミン
あなた
あなた
あなた
ジミン
あなた
あなた
ジミン
あなた
あなた
あなた
ジミン
あなた
あなた
ジミン
あなた
ジミン
あなた
ジミン
あなた
ジミン
ジミン
あなた
ジミン
あなた
あなた
ジミン
あなた
あなた
ジミン
あなた
ジミン
あなた
ジミン
あなた
ジミン
僕の理性が危ないのですが…
あなた
ジミン
あなた
あなた
ジミン
ジミン
あなた
ジミン
あなた
ジミン
この一言で僕が○○さんに堕ちたのは言うまでもない。
あれから、1ヶ月が経った。
緊張すると思ってた同棲は慣れていくもんで
今じゃ普通に夫婦みたいな雰囲気になっていた。
…夫婦って言うのは少し語弊があるかもだけど、
でも、それくらい当たり前の存在になっていた。
だけど僕の中では異変が起きていた。
テヒョン
ジミン
テヒョン
テヒョン
ジミン
テヒョン
僕自身も知らない所で、もう1人のジミンが出てくるようになったんだ。
例えば、少しうたた寝した後とか
目が覚めた時に周りの皆が引き攣った顔で僕を見ていたり
何故か先生に怒られる事もあった。
つまり、僕の意識が無い間にもう1人の僕が出てきて
何か引かれるような事でも言ってしまっているのだろうか。
だんだん『俺』が出てくる回数が多くなってきていて
少しずつ友達が減っていく毎日。
そんな日々が続いていく内に、僕の精神は徐々に削れていった。
あなた
ジミン
あなた
ジミン
ジミン
ジミン
ジミン
ジミン
話しながら、涙が溢れてきた。
こんな自分もう嫌だ。
ナムジュニヒョンを追ってあの時死んでおけば
こんな風にはならなかったのかな。
あなた
あなた
ジミン
あなた
あなた
ジミン
ジミン
ジミン
ジミン
ジミン
あなた
あなた
ジミン
○○は辛そうな、哀しそうな、複雑な顔をした。
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
ジミン
聞いた事がある。
感覚が麻痺したり、急に感情が溢れたり
そういうのが何ヶ月も続く病気だった気がする。
でも、そんな事より
ジミン
ジミン
あなた
あなた
ジミン
あなた
あなた
ジミン
あなた
ジミン
ジミン
あなた
あなた
ジミン
あなた
ジミン
あなた
ジミン
あなた
ジミン
あなた
ああ、本当にこの子は
ナムジュニヒョンが好きになった理由も分かるなㅎㅎ
ジミン
あなた
ジミン
あなた
ジミン
ジミン
あなた
ジミン
あなた
ジミン
あなた
ジミン
あなた
あなた
ジミン
ジミン
あなた
ナムジュニヒョンが果たせなかった事を胸に
固く手を繋ぎながら、ヒョンの元へ向かった。
Fin .
『仮面舞踏会』
華やかな衣装に、美しい女性達
紳士な衣装に、顔の整った男性達
彼等は皆どこかの国の令嬢や皇子様
そして今行われてるのは、年に1度だけ開かれる仮面舞踏会。
私も一応この国の令嬢なのだけど、正直言ってこんな物に興味はなかった。
ここの人達は、金と名誉の為に結婚や交際を申し込むような輩ばっかりで
私はそれが大っ嫌いだ。
騒々しい大広間に嫌気が差し、人の居ないバルコニーの扉を開くと
優しい月明かりが注ぐ静かなバルコニーで、黒く珍しい衣装を纏った男性が外を眺めていた。
瞬間、彼の美しさに心を奪われ、ただぼーっと立っている事しか出来なかった。
あなた
テヒョン
彼は急いで仮面を付け、深いお辞儀をする仕草でさえも艶めかしさを醸し出している
そんな男性だった。
テヒョン
あなた
あなた
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
あなた
あなた
テヒョン
あなた
あなた
そう言うと、テヒョンさんは困ったような顔で笑った。
テヒョン
あなた
あなた
テヒョン
あなた
あなた
テヒョン
あなた
あなた
あなた
テヒョン
テヒョン
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
強い風が吹き、目を開けた時にはテヒョンの姿はどこにも無かった。
あなた
それからテヒョンに会う事は無く、1ヶ月という長い月日が過ぎた。
そんな中、私の元に一通の手紙が届いた。
テヒョンからの手紙かと期待したが
フランスの皇子様からのお見合いの申し出を伝える内容だった。
流石に無視は出来ず、親に話すと喜んで引き受けるようにと言われて
想い人が居るのに彼を受け入れたくは無かったが
仕方なく、申し出を受ける事にした。
ユンギ
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
ユンギ
ユンギ
確かに、ユンギさんは凄く格好いい。
でも私がテヒョンを想う事に変わりはなかった。
あなた
あなた
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
ユンギ
ユンギさんは深いお辞儀をして、部屋を出て行った。
こんなにすぐ諦めるものだろうか…
まぁ、その方が好都合なんだけどねㅎㅎ
コンコン
夜、1人で本を読んでいると扉をノックされた。
あなた
ユンギ
あなた
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
腕を掴まれ、寝ていた寝具に押し付けられる。
あなた
ユンギ
あなた
ユンギ
ユンギ
あなた
ユンギ
ユンギさんは髪をかきあげ、ゆっくり顔を近付けてきた。
あなた
テヒョンの名を叫んだ、その時だった。
ガチャンッ…
あなた
ユンギ
窓の縁には、大きくて黒い白鳥が立っていた。
黒い白鳥なんて聞いた事が無いのに…
??
あなた
白鳥は素早くユンギさんに1枚の羽を刺して
ユンギさんを眠らせた。
あなた
??
??
あなた
黒い白鳥は一瞬で姿を変え、前のように黒い服を着たテヒョンに戻った。
あなた
嬉しすぎて、彼に抱き着いてしまった。
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョンは、不思議な匂いがする。
甘いような、苦いような
でも私の好きな匂いだ。
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
お姫様抱っこをされて、頭がパニックになりそうになった。
テヒョン
あなた
また黒い白鳥に姿を変えて、夜空へと飛び出す。
下に見える街は、綺麗に輝いていたが
真っ黒な感情に呑み込まれているような、 そんな雰囲気が漂っていた。
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
テヒョン
テヒョン
テヒョン
あなた
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
しばらく経って、鬱蒼と茂る森の中にぽつんと建つ古い山小屋に降ろしてくれた。
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
木の扉を開くと、温かくて懐かしい空気が広がっていた。
あなた
テヒョン
あなた
暖炉に灯った火を眺めていると、何かが私に抱き着いてきた。
ジョングク
あなた
突然の出来事に固まっていると、更に力強く抱き締められる。
ジョングク
ジョングク
あなた
ジョングク
ジョングク
あなた
ジョングク
あなた
ジョングク
あなた
あなた
ジョングク
ジョングク
低い声で、小さく呟いた。
ジョングク
あなた
テヒョン
私達を見たテヒョンが、有り得ないみたいな顔で立っていた。
テヒョン
ジョングク
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
ジョングク
ジョングク
テヒョン
あなた
ジョングク
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
テヒョン
あなた
ジョングク
あなた
テヒョン
ジョングク
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
ジョングク
あなた
おとぎ話みたいだ…
テヒョン
あなた
テヒョン
ジョングク
テヒョン
ジョングク
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
彼の『好き』って言葉に、胸が締め付けられた。
ジョングク
ジョングク
あなた
テヒョン
ジョングク
ジョングクさんが取り出したのは、パッケージからして刺激が強いもので
そういうのに慣れてない私は気恥ずかしくなって俯いた。
テヒョン
ジョングク
テヒョン
ジョングク
テヒョン
テヒョン
急にテヒョンは泣きじゃくった。
か、可愛い…
あなた
テヒョン
ジョングク
テヒョン
目を真っ赤にして、ジョングクさんを睨むテヒョン。
うう…母性本能がッ…!!
あなた
テヒョン
赤ちゃんを抱き締める気分で、テヒョンを抱き締める。
大きい赤ちゃんだと思えば恥ずかしさなんて飛んでいくのだ。
あなた
テヒョン
ジョングク
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
狼になったテヒョンは、走ってどこかに飛び出した。
あなた
ジョングク
あなた
ジョングク
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
ジョングク
ジョングク
あなた
あなた
ジョングク
ジョングク
あなた
ジョングク
あなた
筒抜けってことは、全部聞こえてるってこと??
あなた
ジョングク
あなた
あなた
ジョングク
あなた
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
あなた
ジョングク
テヒョン
あなた
それから、2ヶ月ほど経った。
ジョングクさんは『俺は狼として生きていく』とか叫んで野生に帰った。
そして、テヒョンとは
テヒョン
あなた
テヒョン
あなた
テヒョンと私は、見事交際した。
毎日幸せに暮らしていたのに
ある晩、この山に軍隊が攻めてきたのだ。
テヒョン
テヒョン
あなた
何で、何で
今までこの山に近付いた人は居なかったのに
どうして突然襲ってきたんだろう。
逃げている途中に、うっすら見えた影は
忘れかけていたユンギさんの姿をしていた。
テヒョン
狭く小さな小屋に入り、テヒョンは私の手を握った。
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
テヒョン
あなた
運命を受け入れる、という事は
2人で死ぬ事を意味していて
あなた
テヒョン
愛してる、という意味を込めて接吻し
小屋に火を付けた。
Fin .
『Teach your life』
暖かい日が差し、白いカーテンが揺れる。
埃1つ無い部屋で息をしてる自分が不思議だ。
いつまでこの部屋に閉じ込められなきゃいけないのかな
なんで僕はこんなに身体が弱いのだろう
お陰で学校に行けず、家にも帰れない。
僕はただの風邪でも命に関わるような重い症状になってしまうので
病室から出られないのだ。
唯一、外の世界を感じられるのは
窓から見える青い海と、半年に1度だけ病院の広場を車椅子で周る事だけだった。
ゲームも、テレビも何も無い。
今世界でどんな事が思ってるのかも分からない。
僕だけが世界に取り残されて
孤独や寂しさが唯一の感情。
ただひたすらに、僕は孤独だった。
そんなある日
確か、雨の降る夜だったと思う。
搬送された女の子が隣の病室に移ってきた。
看護師さんに聞くと、交通事故で記憶喪失になった彼女は僕と同じ歳らしい。
お隣さん同士仲良くしてあげてね、という声掛けに小さく頷いたものの
看護師さん以外と話した事がない僕には相当勇気がいる事だった。
でも、彼女も僕と同じ孤独を感じているのなら
少しでも僕が救いになれるように
勇気を出して、扉をノックした。
あなた
ジョングク
彼女を見た瞬間、息を呑んだ。
頭に巻かれた包帯や体中に貼られたガーゼ
腕には僕と同じようにチューブが繋がっている。
しかし、僕を見つめるその目は
吸い込まれそうなほど綺麗な瞳だった。
あなた
ジョングク
ジョングク
あなた
あなた
ジョングク
ジョングク
あなた
ジョングク
あなた
あなた
ジョングク
あなた
ジョングク
あなた
ジョングク
誰にも呼ばれた事のない名前に、凄く嬉しくなる。
あなた
ジョングク
あなた
ジョングク
ジョングク
あなた
あなた
あなた
ジョングク
僕は生まれた所も今までの人生も知っている。
でも彼女は、本当に何もかも分からないんだ。
それって僕より孤独なんじゃないかな。
あなた
ジョングク
あなた
あなた
ジョングク
あなた
ジョングク
あなた
あなた
ジョングク
あなた
あなた
あなた
ジョングク
あなた
ジョングク
あなた
ジョングク
やっと、やっと
本物の『友達』が出来た。
嬉しくて、嬉しすぎて、1人の病室でちょっとだけ泣いた。
○○と壁越しに話し始めて半年も経った。
どうでもいい、つまらない話も
今日のご飯は美味しかった、不味かったという話も
怪我が治ってきた、薬の量が増えた、減ったという話も
看護師さんが可愛かった、イケメンだったという話も
意味も分からず知らない人に怒られた、嫌だったという話も
雨が凄かった、風が強かった、晴れてたという話も
病院の人と仲良くなった、喧嘩したという話も
どんな話でも○○と話していると幸せに感じた。
○○が居るだけで幸せで満たされていた。
そんなある日
突然○○が発作を起こして倒れた。
ジョングク
あなた
先生を呼んで、急いで治療してもらう。
脈や心拍数を感知する機械の電子音が病室に響く。
こんなに悲しくて、怖い気持ちになったのは初めてだ。
とにかく○○に助かって欲しかった。
しばらくして、彼女はあの病室に戻ってきた。
発作を起こしただけで、命に別状は無かったという。
ジョングク
あなた
○○は力無く笑った。
ジョングク
あなた
彼女の手は震えていて
以前のような真っ直ぐに見つめる瞳は恐怖に濁っていた。
ジョングク
あなた
ジョングク
あなた
あなた
ジョングク
あなた
ジョングク
あなた
彼女は沢山の涙を流しながら、シーツを握りしめた。
ジョングク
あなた
○○は泣きながらも、ゆっくり話してくれた。
事故に遭う前、小さい頃に親を亡くした○○は義理の夫婦の元で生活する事になり
そこでは毎日酷い虐待を受けていたと言った。
まだ点火している煙草を押し付けたり、ご飯もろくに食べさせて貰えなかったり
毎日ぶたれたり、暴言を吐かれたりするのが日常茶飯事だったらしい。
そのせいで人間不信、重度の鬱状態に陥っていた時に
交通事故に遭い、記憶を失った事でその症状は回復していた。
しかし記憶を取り戻した今、いつ保護者面して迎えに来るのか分からないという恐怖に怯えていた、と話してくれた。
あなた
ジョングク
ジョングク
あなた
ジョングク
あなた
ジョングク
ジョングク
あなた
ジョングク
あなた
ジョングク
ジョングク
ジョングク
ジョングク
ジョングク
ジョングク
ジョングク
ジョングク
ジョングク
ジョングク
ジョングク
ジョングク
ジョングク
ジョングク
ジョングク
あなた
ふと、○○を見ると
彼女は泣いていた。
先程みたいな取り乱すほどの涙ではないけれど
美しくて、儚い涙だった。
あなた
あなた
あなた
ジョングク
ジョングク
ジョングク
あなた
ジョングク
ジョングク
あなた
人の為に泣ける優しい○○を僕は愛していたし
彼女も僕を愛してくれた…らいいな笑
いつものように○○と話していると
彼女は優しい笑顔で言った。
あなた
ジョングク
あなた
あなた
ジョングク
あなた
あなた
ジョングク
あの忌まわしい奴等の元に帰ってしまうのか、
あなた
あなた
ジョングク
あなた
ジョングク
あなた
ジョングク
あなた
ジョングク
彼女と連絡先を交換して
さよならの代わりに、抱擁した。
あなた
ジョングク
彼女に手を振り、また1人になった病室を眺めた。
でも前のような暗く、寂しい感情は湧かなくて
凍えるような寒い冬から、桜の舞う温かい春を迎えたような
そんな気分だった。
しばらくして、彼女から新しい家族の元で幸せに暮らしている事を報告された。
お見舞いに来てくれるというので、その日をずっとそわそわしながら待ち続けてる。
そして、○○がお見舞いに来る当日
看護師さんにも笑われるほど、僕は浮かれていた。
だけどその日、彼女は来なかった。
いくら待っても、カトクをしても未読のまま
忙しかったのだろうと思い、食堂に備え付けられたテレビを眺めていると
アナウンサーが読み上げたニュースに、箸を落とした。
この病院の近くで僕と同い年の女の子が通り魔に襲われ
緊急搬送されたが、刺し所が悪く死亡してしまった
そして、現場には花束が落ちていて見舞いに行く途中だったのでは無いかと。
夜の闇の中で1人、彼女から貰った兎のぬいぐるみを握りしめる。
1人になった僕は、冷たいアスファルトの上に立ち
手を広げ空を舞った。
Fin .
やっと終わりましたああああ
大変長い時間を掛けてしまい、申し訳ございません…
これからはもっと早く上げられるようにしますのでお許しください🙇♀️
ここまで読んでくれた読者の皆様、本当にありがとうございました。
特にホソクさんの物語がぐだぐだでしたが、温かい目で見逃して下さいな😷
こんな物語でも、楽しんでいただけたのなら幸いです!
では、あんにょん~