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青薔薇屋敷夜物語

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青薔薇屋敷夜物語

2 - 第2話 忘れられない誕生日

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2025年05月18日

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5月4日のある日

姫ごめんね…急に仕事が入ってしまって…

紅姫

良いよ気にしないで、仕方ないよ非番の騎士の人家の事情で来られなくなっちゃったんでしょ?

うん…大事な日だって時に本当ごめんね…夜には帰るからそれまで…一人で過ごしてもらう形になって…

紅姫

だから、気にしないで一人で過ごすのなんていつもの事だから!それよりそろそろ行かないとまずいんじゃない?

え?

懐中時計を見る

うわっ!もう時間か…じゃあ行くね

紅姫

うん、いってらっしゃい無理しないでね

うん…いってきます…姫わかってると思うけど…

紅姫

はいはい、今日1日は仕事の事忘れてのんびりするわ、精霊達にも念押されてるの

それなら良かったじゃあ改めていってきます

紅姫

いってらっしゃい

湊の言う大事な日… 5月4日は紅姫の誕生日であった、この日は一緒に過ごす約束をしていた筈だったのだが…騎士団でその日の当番の騎士が家庭の事情で来られなくなり急遽湊が呼び出される事態になってしまったからだ…夜には必ず帰ると再度約束し湊は騎士団の駐在所へと向かった

紅姫

はぁ…まぁ仕方ないよね…とりあえず散歩でもしようかな…

南の町:公園

南の町の公園まで遠出した紅姫は木陰のベンチに座り公園内を見ていた

紅姫

学園の奉仕活動以来ね南の町の公園に来たの…しっかし賑やかね…公園内を見渡しただけでもカップルや家族連れが多いわね……

紅姫

はぁ…感傷に浸ってどうするのよ……せっかく息抜きしに来たのにさ…

紅姫

まぁ、湊は事情があって今居ないだけだし…精霊達も私に気を遣って代わりに仕事してくれてるわけだし…

その時、南の町の住人の声が聞こえてきた…

町人A:見てあれってもしかして青薔薇屋敷の当主様じゃない? 町人B:そうだね、一人で居るみたいだ… 町人A:ご当主様可哀想ね、一緒に過ごす彼氏すら居ないなんてクスッ 町人B:しっ、聞こえるよ。行こう係るとろくな事にならないから 町人A:それもそうね、行きましょ♪

紅姫

(気を遣わなくても聞こえてるっつーの…勝手に哀れんでなさいよ…夜になれば…夜に…なれば…湊が…)

紅姫は心の中でそう言い聞かせ、公園に居たカップルが自分をからかう小声を無視していたが段々と寂しさを感じ始めていた

紅姫

変ね…いつものからかい混じりの小言が聞こえてきただけなのに…こんなにも、湊が傍に居ないのが寂しくなるなんて…

紅姫

もしかして…前にリリエルが言っていた『恋愛感情』ってやつかしら…なら頷けるかも…さっきから涙が止まらないもの……

紅姫

屋敷に帰ろ…いつものお茶を飲めば気が紛れるかも…こんな顔で夜湊に会いたくたくない…心配させたくないから…

紅姫はそう小さく呟くと…箒に乗って屋敷へと帰る

青薔薇屋敷:青薔薇庭園

紅姫

はぁ…やっと着いた…ゆっくり飛んでたら日が沈んでたもの…すっかり約束の夜になってしまったわ

南の町から青薔薇屋敷までゆっくり飛んで帰っていたまでは良かったが…夜までかかってしまった

おかえり、ずいぶん長い散歩だったみたいだね

紅姫

湊…ただいま…ごめんなさい、遅くなって

気にしてないよ、俺も、さっき屋敷に帰って来たばかりだからね。

それで、今日1日どんな事して過ごしてたの?

紅姫

あのね…

紅姫は朝湊と別れた後に南の町まで遠出した事を話した、勿論南の町の公園に居たカップルに小言を言われた事も

そんな事言われたんだ…けど、よく耐えたね…でも、泣いた跡は隠せてないみたいだね

紅姫

あっ…これはその…

紅姫は急いで隠そうとすると…湊は紅姫の手を掴み、こう言う

泣いたって良いんだよ、今日ぐらい我慢しなくても良いんだよ、全部受け止めるから…

紅姫

うっ…うぅ…うわーん

紅姫は湊の言葉に少し驚いたが、段々と涙があふれて泣き出す、湊は泣き出した紅姫をそっと抱きしめた

よしよし…よくその場では我慢したね偉いよ…

紅姫

うぅ…グスン…

さてと、夜が更けてきたから屋敷に入ろうか

紅姫

うん…

夜が更け空気が冷えてきたので二人は屋敷に入る、屋敷に入るった後話し合い、湊の部屋に行く事になった

湊の部屋

部屋に着いた後二人はベッドに腰掛ける

落ち着いた?

紅姫

うん…なんとかね、ありがとう

良かった

紅姫

ねぇ、湊お願いがあるんだけど…良いかな?

構わないよ、なんせ君の誕生日だからね。なんでも聞くよ。あ、でも…

紅姫

手品は出来なさそうね、魔力でわかるもの

あはは…バレてたか…ごめんね

紅姫

謝らなくて良いよ、私がお願いしたいのはそれじゃなくて…その…

うん、何かな?

紅姫

昨晩みたいに、して欲しいなって…

え!?お願いそれでいいの?他にもあるでしょ?

紅姫

ううん…今は湊の温もりが欲しいの…ダメ?

だ、ダメじゃないけど…また止まらなくなったらと思うと申し訳ないって言うか…

紅姫は湊のよそよそしい返答に少しむっとするが我に返る

紅姫

ごめん…無理言って…湊だって疲れてるよね、本当ごめん、さっきの忘れて…

謝らないで…後気を遣ってくれるのは嬉しいけどお願い聞くって言ったのは俺だし…良いよ抱いてあげる

紅姫

え…でも…湊疲れてるなら無理しなくて…ひゃっ

ぱふっ

湊は無言で紅姫の片手を掴みそのまま押し倒す

紅姫

そ、湊?

ん?

紅姫

その…抱くにしても優しくしてね…

勿論、これから気持ちよくなる事するからねそれもとろとろになっちゃうくらいにね

紅姫

あっ…ちょっと急に服脱がさないで…

ん?服脱がないと温もり感じられないよ?

紅姫

た、確かに温もりが欲しいとは言ったけどこれはその…あんっ

んっ…姫、覚悟してね、寝かせないから

紅姫

ひぇっ、あんっ…あぁ…感じやすい所ばかり触らないで…あぁん…ひゃっ

ふふっ…照れた顔可愛い…

紅姫

らめっ…湊…はっ、んぅ…やっ…イッちゃう…

イッても良いよ…んっ…はぁ…好きだよ…姫、他の誰にも渡したくないくらいに俺の手で気持ちよくして壊したい位にね…

紅姫

そ、そんなに激しくしたら…あぁん…やん…無理…これで終わりにして//////

わかった、じゃあこれで終わり

紅姫

はぁ…はぁ…やり過ぎ…/////

望んだのはそっちだよ♪

紅姫

むー…それはわかってるわよ…じゃあこれは私からのお礼ね

へ?んっ…はっ…姫?

紅姫

んっ…うるしゃい、喋らないで…

紅姫は湊に自分のお願いを聞いてくれたお礼としてキスするその後二人共寝落ちし朝目を覚ますとお互い恥ずかしい格好で寝ていた事に気付きお互い顔を真っ赤にしお互い忘れられない誕生日となったのであった。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

9

ユーザー

キスとな触れ合いだけでドキドキしちゃう紅姫ちゃん可愛いです…🥰えへへへ🫶🫶🫶

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