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壁外調査
風を切る音
立体機動の起動が空を裂く。
夢主
私の声に兵長が即座に反応する
巨人のうなじが瞬時に削がれる。
息が合いすぎている
けれど。
帰還後、距離はまた戻る。
夕暮れ時の部屋の中
私は一人座っていた。
後ろから足音
リヴァイ
振り返らなくてもわかる。
夢主
沈黙
言えばいいのに
好きだと。
だが、口を開いたのは私ではなかった。
リヴァイ
夢主
思わず強く否定する。
リヴァイは目を細める。
リヴァイ
それだけ言って去ろうとする背中。
今だ
今しかない
けれど。
夢主
呼び止めたのに、続きが出ない
振り向いた兵長の瞳は、僅かに期待しているように見えた。
リヴァイ
夢主
それだけ
一瞬、何かが砕けたような表情をした後、彼は無表情に戻る。
リヴァイ
去っていく背中
夕焼けが2人の影を長く伸ばす。
ほんの少し勇気があれば
ほんの少しタイミングガ違えば
壁の向こうに巨人がいるように、 二人の間にも越えられない壁がある。
両思いなのに
その気持ちは、まだ誰にも届かないまま───。