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CHAPTER0-5
俺は神童と呼ばれていた
この大陸一体をまとめる国指定の宗教団体の教祖の子供
だから規模も相当なものだった
俺の目は母に似て桜色をしていた
桜色の目は神の使いの証
それがこの宗教のひとつの考えでもあった
だから俺は神童なんてもてはやされてた
毎日毎日救いをこうものが俺の前に来ては俺の声を聞きに来た
……毎日毎日
時には発狂する者も泣き出すものも
俺は、疲れていた
毎日毎日人の救いになる言葉を考えて
言動も行動も何もかもまで気を配って
…幼いながらに疲弊していたんだと思う
でも、俺は救うもの
だから相談とか、そういうものは出来なかった
だって神童だよ?
辛いですなんて
もう嫌だなんて
弱音なんて許されない
だから、どれだけ何があっても
俺は笑ってここにいるんだ
……でも
本当は
ラン・モモノ
ラン・モモノ