今日は、烏有の家でみんなとお酒を飲んでいた。 だんだんとアルコールが入り、ガンマが寝て、燐央が飲み足りないとコンビニへ追加のお酒を買いに行っていた。
俺も少し眠くなっていたけれど、烏有と飲むこの時間が楽しくて、少しペースを落としながらも飲んでいた。
烏有
封魔、だんだん赤くなってない? ガンマと寝たら?
封魔
まだいけるってぇ…
烏有
おじいちゃんが無理すんなって
そう笑いながらも、烏有は一緒に隣で飲んでくれる。
封魔
でもうゆあんま酔ってないよね…そんな強いっけ…
烏有
俺は3人より飲んで無いから。4人全員酔い潰れたら僕が困る
封魔
あぁ…たし、かに…
頭が回らなくなってきて、とうとう眠気が襲ってくる。 最初こそ逆らおうとしたけれど、睡魔には勝てなかった。
烏有
おじいちゃん、やっぱ寝るんじゃない? ガンマの横で寝なよ。潰されるかもだけど
封魔
ん…そうする…
立ちあがろうとしたけれど、うまく力が入らない。 なんとか物に捕まりながら立つと、烏有が俺の腕を掴んでいた。
烏有
なんか心配だからついてくわ。テーブルの反対側行くのもキツいでしょ
封魔
…ん……
そう言われながら、烏有と一緒に歩く。 ガンマの隣に横になると、目を閉じた。
烏有
…あーあ
烏有のある声が聞こえて、聞き耳だけを立てる。 目を開けることは、眠すぎて出来なかった。
烏有
……封魔を、僕のものにできたらいいのに
封魔
……
その言葉が俺の勘違いだったのかも、本当なのかもわからない。 でも俺は、考える前にガンマの横で眠ってしまっていた。