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ガラガラガラ__
はぁ、とため息を吐きながらやけに重たく感じる保健室のドアを開ける。
赤くなった頬がじん、と痛み訴える
猫谷 鈴
頬を抑えながらベットの側まで歩く
猫谷 鈴
猫谷 鈴
保健室特有の薬品の匂いがするな、なんてどうでもいいことを考えながら湿布を頬に貼る。
猫谷鈴1年生。端正な顔立ちをしている。白い肌にフワッとした猫毛のような金髪の髪がよく映える。
ピアスも開けており一見不良に見えるが、そんなこともない。柄は悪いが。ではこの頬の正体は何かって?
それは30分前のこと.......
如月 サツキ
猫谷 鈴
如月 サツキ
純恋
猫谷 鈴
純恋
如月 サツキ
猫谷 鈴
モブ
純恋
猫谷 鈴
ドカッ
綺麗にボールが鈴の頬にヒットした。
如月 サツキ
モブ
純恋
猫谷 鈴
鈴の白い肌がみるみると赤くなっていっている。次第にはじん、と重い痛みがじわじわと感じる。
純恋
猫谷 鈴
如月 サツキ
如月 サツキ
鈴は保健室や病院は極力行きたくない。なぜならば痛がっているのに容赦なく手当してくるからだ。
猫谷 鈴
そして今に至るのだ。
猫谷 鈴
ご丁寧に靴を並べたりなんかして、ベットの上へ横になる。
猫谷 鈴
特別弾力性があるマットレスとは限らないが家のような安心感があって心地良い。
猫谷 鈴
意識が遠のきそうになった途端、ガラ、とドアが開く音が聞こえた
猫谷 鈴
体調が悪いとでも言って上手く過ごそう、そう考えて重い体を起こして顔を上げる
そこには嫌なほど端正な顔をした見たことのない人物が立っていた。
猫谷 鈴
猫谷 鈴
端正な顔をした男はふっ、と眉を下げ微笑む
猫谷 鈴
胸の奥がじわりと暑い何かが広がる。どく、どくと心拍数が早くなっていくのが分かる。
その男から目が離せなくなっていると何も言わない鈴をどう思ったのか、視線を合わせてくる
猫谷 鈴
猫谷 鈴
猫谷 鈴
男がベットまで歩いてきて鈴の横に腰をかける。
猫谷 鈴
何故か速くなった鼓動とじわりと熱くなった頬がバレたくなくて男から顔を背ける。
猫谷 鈴
猫谷 鈴
俺3年に見える?と、やけに大人っぽい顔が無邪気な笑顔を見せる。
猫谷 鈴
猫谷 鈴
猫谷 鈴
猫谷 鈴
微動だにしない俺をどう思ったか男が急に顔を近づいてくる。
猫谷 鈴
息が止まる。宝石のように透き通っている綺麗な目が俺だけを捉えている。
男の手が鈴の額に触れる。手はひんやりとしており火照った肌に気持ちいい。
男の筋の通った綺麗な鼻先が後数センチほどでぶつかってしまう。離れなければ、と思っているが岩のように身体が固まり思うように動かない。
男が先にふと視線を逸らす。その先は鈴の頬らへん辺りだろうか。
猫谷 鈴
猫谷 鈴
男が目を開く
猫谷 鈴
男が大きく笑う。眩しすぎる笑顔と恥ずかしさでカッと耳と頬に熱が灯るのがわかる。
猫谷 鈴
猫谷 鈴
なんて声は届くはずもなく。
猫谷 鈴
フワッとした猫毛のような金髪にポン、と手が置かれる。
するとガラガラと扉が開く
如月 サツキ
猫谷 鈴
如月 サツキ
如月 サツキ
鈴は身長は高い方だが華奢である。そのため一回りほど男の大きな体が鈴を覆っているためサツキからは見えていない状態だった。
男も声のする方に体を向ける
猫谷 鈴
サツキは小さく目を開いて、挨拶代わりにペコ、と小さく会釈をする。
猫谷 鈴
それにしても嵐のような男だった。
あの男の声が急に聞こえなくなって少し心にぽつん、と穴の空いたような気持ちになる。
猫谷 鈴
如月 サツキ
猫谷 鈴
如月 サツキ
如月 サツキ
猫谷 鈴
如月 サツキ
猫谷 鈴
好きな人......いるのだろうか、
如月 サツキ
思っていたことを口に出され、ドキ、と動悸がする。
猫谷 鈴
猫谷 鈴
猫谷 鈴