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一葉

はぁ。

本橋鈴

一葉くん...待って

一葉

なにが?

鈴は一葉くんのすぐそばまで近づく

ねぇ、

本橋鈴

甘えたキスしてもいい?

一葉

は?な、どうぃっ╋=風の吹き回し?

本橋鈴

俺、一葉くんのことが好き

琉生

おい!鈴!

本橋鈴

なに?

琉生

ふ、ふざけんな!

琉生

俺は、鈴ちゃん一筋なのに

我慢していた涙が止まらない

一葉

鈴、行くよ

本橋鈴

・・・・

鈴ちゃんの手を取り、連れ出して鍵を閉める

本橋鈴

ここって?

一葉くんの存在に圧倒され、胸が早鐘【はやがね】ように打った

肩が怖がり、視線が離せない

一葉

甘えたキスをするよ

言い終わる前に

本橋鈴

「やっぱり無理…」と彼女が言いかけた瞬間、一葉は言葉を遮るように頬に軽く触れた。思わず胸が高鳴り、手が小さく震む。

一葉

一葉は保健室の奥で静かに待っていた。彼女が一歩踏み出すたび、視線は逃がさず、呼吸のひとつひとつまで意識しているようだった。

「ここで待て…」と彼女が言いかけた瞬間、 一葉の手がそっと肩に触れ、額に軽く唇を寄せた。

本橋鈴

その温かさに、胸が早鐘のように打ち、体が自然にこわばる。視線が合うだけで、
心の奥がざわつき、息を整えようとしても小さな震えが止まらない。

その温かさに、胸が早鐘のように打ち、体が自然にこわばる。 視線が合うだけで 心の奥がざわつき、息を整えようとしても小さな震えが止まらない。

大丈夫、もう少しだけ」と 一葉の低い声が耳元で響く。

短い言葉なのに、支配されるような緊張と、どこか安心できる感覚が同時に押し寄せた。

彼女はゆっくりと 息を吸い込み、

言葉に「…ならない気持ちを胸に抱えながら、

自然に大丈夫、もう少しだけ」と 一葉の低い声が耳元で響く。

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