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地下暮らしの少女は、最強ヒーローになる?

第55話 - ユアネクスト　(1)

2,100

2025年07月17日

#ヒロアカ夢小説

#女主人公

#東方Project

#紅魔館組登場

つみれ💊💉

紅魔　ひいろ？

💭出久君…あの後大丈夫だったかな…

紅魔　ひいろ？

💭雄英には今、沢山の
避難民が居る。

紅魔　ひいろ？

💭出久君を批判する人も少なくは無いはず…

紅魔　ひいろ？

💭でも、皆いるから大丈夫か。

数週間後

フランドール・スカーレット

リーゼ、右上の空見て！

紅魔　ひいろ？

何？

紅魔　ひいろ？

！

紅魔　ひいろ？

船が…空を飛んでる？

？？？

ハローエブリワン！

？？？

俺は、

オールマイト？

新しい、オールマイト。

オールマイト？

時代の象徴となる男だ。

紅魔　ひいろ？

新しい…オールマイト？

レミリア・スカーレット

何あの、オールマイトの
パチモンみたいな奴()

十六夜　咲夜

目付きがオールマイトさん
じゃないですね()

パチュリー・ノーレッジ

変装下手ね()

小悪魔

オールマイトさん、もう少し声高くなかったですか？()

紅　美鈴

弱そうですね()

フランドール・スカーレット

変な人()

紅魔　ひいろ？

……

紅魔　ひいろ？

💭ボロクソに言われてるんだけど…

オールマイト？

オールマイトが、何故平和の象徴と呼ばれるようになったか。

オールマイト？

答えは至ってシンプル。

オールマイト？

強かったからだ。

オールマイト？

オールマイトの強さに、ヴィラン達は平服し、力を持たぬもの達はその強さに憧れ、畏怖と羨望は希望となり、やがて象徴となった。

オールマイト？

だが、その象徴は失われた。

オールマイト？

周りを見回してみたまえ。

オールマイト？

ヴィランに敗れ、世界から見放され、法と秩序を失い、原始に戻ったこの日本を。

オールマイト？

こうなったのは、オールマイトが力を失ったからだ。

オールマイト？

今のヒーローが未熟だからだ。

オールマイト？

俺は誓う、オールマイト誕生のこの日本で、いやこの日本から世界の新たな象徴となり飛び立つことを。

オールマイト？

オールマイトの理想を引き継ぐことを。

オールマイト？

さあ…

オールマイト？

次は俺だ!!

次は君だ

紅魔　ひいろ？

！

オールマイト？

俺が正義、俺が象徴だ。

デク

何が正義だ！

オールマイト？

ん？

デク

自分勝手に暴力を振るい、関係ない人達を巻き込むなんてこと、オールマイトは絶対にしない。

デク

お前は、オールマイトなんかじゃない！

紅魔　ひいろ？

出久君…

紅魔　ひいろ？

💭良かった、雄英に戻れたんだね

オールマイト？

フッ…

オールマイト？

ならば、君の否定を俺の力でねじ伏せようじゃないか。

？？？

ｯ……！

紅魔　ひいろ？

💭…何する気？

紅魔　ひいろ？

💭金髪の女の子は誰？

紅魔　ひいろ？

💭てか、オールマイトはこんなダークな考えしないでしょ。

紅魔　ひいろ？

オールマイトじゃなくて、ダークマイトじゃない(ﾎﾞｿｯ

レミリア・スカーレット

リーゼ、座布団1枚。

フランドール・スカーレット

じょーず！

紅魔　ひいろ？

ありがと…

？？？

うぅっ…

ダークマイト

これが、象徴となる者の力！

ダークマイト

俺の力だ！

✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖. ꙳✧·˚⌖.

紅魔　ひいろ？

💭金貨をばらまいてる？

紅魔　ひいろ？

何この個性…

紅魔　ひいろ？

💭金貨が光になった？

紅魔　ひいろ？

💭てかこの光…膨張してる…!?

紅魔　ひいろ？

うっ…飲み込まれる！

レミリア・スカーレット

リーゼ、無事?!

紅魔　ひいろ？

大丈夫。

紅魔　ひいろ？

ん……ここは？

紅魔　ひいろ？

💭あの光の中？

紅魔　ひいろ？

💭てか、個性が使えない。

紅魔　ひいろ？

まぁ…別にいっか。

パチュリー・ノーレッジ

リーゼ。

紅魔　ひいろ？

何？パチェ。

パチュリー・ノーレッジ

そこにある木を叩いてみなさい。

紅魔　ひいろ？

？…分かった。

ｺﾝｺﾝ

紅魔　ひいろ？

…？

紅魔　ひいろ？

もしかして、この木
イミテーション…作り物？

十六夜　咲夜

そうみたいですね。

小悪魔

よく見れば、鳥などの
生き物もいませんね。

紅魔　ひいろ？

確かにね…

紅魔　ひいろ？

少し進んでみるか…(ｺﾞﾂﾝｯ

紅魔　ひいろ？

痛っ…！

紅魔　ひいろ？

か、壁？

紅　美鈴

騙し絵のようですね。

紅魔　ひいろ？

じゃあ、ここが行き止まりか。

ﾊﾞﾝﾊﾞﾝｯ

紅魔　ひいろ？

銃声…

紅魔　ひいろ？

💭行くか。

紅魔　ひいろ？

💭確か、ここら辺から
聞こえたはず。

？？？

お嬢様、“アンナ様”はどこにいらっしゃいますか？

紅魔　ひいろ？

💭…誰だ？
あの、執事感満載の人。

デク

アンナ？

紅魔　ひいろ？

💭出久君もいるのか…

下っ端敵

知らねえな…たとえ知ってても、喋るわけがねえだろ

？？？

作用で御座いますか。

？？？

ならば用はございません。

下っ端敵

アバババババ！⚡️

紅魔　ひいろ？

丁寧に残酷…

十六夜　咲夜

電気銃みたいですね。

紅魔　ひいろ？

それを撃った音だったんだ。

レミリア・スカーレット

リーゼ、どうする？

紅魔　ひいろ？

……

紅魔　ひいろ？

💭どうしよ、本当は今すぐにで黒幕を倒してここから出たい。

紅魔　ひいろ？

💭けど、多分出久君達もこれからそうするはず。

紅魔　ひいろ？

💭…会いたくない。

紅魔　ひいろ？

💭でも、倒さなきゃここから出られない…

紅魔　ひいろ？

あ…

フランドール・スカーレット

リーゼ？

紅魔　ひいろ？

いい事思いついた。

緑谷side

デク

さて…
ここからどうすれば。

？？？

あの…すみません…

デク

！

？？？

……(ｶﾁｬｯ🔫

？？？

わわっ！

？？？

私は敵じゃないですから、銃向けないでください！

？？？

…貴方は？

？？？

えと…

百鬼

百鬼(ﾋｬｯｷ)と言います。

デク

百鬼さん？

百鬼

はい！

百鬼

あ、これはヒーロー名ですけどね。

デク

💭この人もヒーローなんだ。

デク

💭けど、百鬼なんて名前のヒーローいたっけ？

？？？

貴方もヒーローですか。

百鬼

そうです…

百鬼

ところで、貴方達は？

デク

僕は、雄英高校ヒーロー科のデクです。

百鬼

デク君ですね！

百鬼

貴方は？

ジュリオ・ガンディーニ

ジュリオです。

ジュリオ・ガンディーニ

ジュリオ・ガンディーニ。

百鬼

ジュリオさんですね！

デク

百鬼さんは、どうしてここに？

百鬼

えと、パトロールをしていたら突然光に飲み込まれてしまって……

百鬼

それで、気がついたらここに。

デク

なるほど。

ジュリオ・ガンディーニ

無駄話はそれくらいにして、早く進みましょう。

百鬼＆デク

💭無駄話…

百鬼

ジュリオさん、バイクに乗せてくれてありがとうございます。

ジュリオ・ガンディーニ

礼には及びません。

ジュリオ・ガンディーニ

いざと言う時に、弾除けに使わせていただきますので。

百鬼

えぇ…

百鬼

てか…デク君、あの…
なんかすみません。

デク

い、いや僕は別に…

ジュリオ・ガンディーニ

仕方がないでしょう。

ジュリオ・ガンディーニ

このバイクは2人までしか乗れないのですから。

ジュリオ・ガンディーニ

1人は、置いていくか…バイクの荷物置きに括りつけるか、の2択しかないんです。

百鬼

そ、そうですけど…

デク

あ、それでどこに向かってるんです？

ジュリオ・ガンディーニ

先程、雑魚様から拝借しました。

ジュリオ・ガンディーニ

ここが個性の使えない場所なら、どこかに物理的か出入り口があるはず。

ジュリオ・ガンディーニ

百鬼、このボタンを押していただいても？

百鬼

了解です！(ﾋﾟｯ📱

ｶﾞｼｬﾝ🚪

デク

隠し扉！

ジュリオ・ガンディーニ

どうやら、ビンゴのようですね

百鬼

ハイテク〜！

デク

何故、僕らは襲われたんでしょう。

百鬼

襲われたんですか?!

デク

じ、実はさっき少し襲われまして…

百鬼

…大変でしたね…

ジュリオ・ガンディーニ

僕らではなく、私だと思います。

デク

え？

ジュリオ・ガンディーニ

私がお嬢様を狙っていることを知り、邪魔だと感じたのかもしれません。

百鬼

…お嬢様？

デク

…どうして貴方は。

百鬼

あ、外に出た！

？？？

撃て。

ジュリオ・ガンディーニ

！

デク

ちょ、ちょっと！
ジュリオさん!?

百鬼

勝手にバイク降りないでください！

ジュリオ・ガンディーニ

百鬼、運転お願いします。

百鬼

えぇ!?

百鬼

私、マ○カでしかバイク
運転したことないですよ！

デク

百鬼さん?!

ジュリオ・ガンディーニ

ﾊﾞﾝﾊﾞﾝｯ🔫

下っ端敵

🛡🛡🛡

百鬼

あれ？…私達は個性使えないのに、あの人達は個性を使えてる？

デク

ですね。

パウロ・ゴリー二

そこの男、何故アンナの命を狙う？

ジュリオ・ガンディーニ

お嬢様と約束をしましたので。

パウロ・ゴリー二

お嬢様？

パウロ・ゴリー二

お前、“シェルビーノ”の手の者か。

百鬼＆デク

💭シェルビーノ？

ジュリオ・ガンディーニ

お嬢様にこれ以上、個性を使わせないでください。

ジュリオ・ガンディーニ

貴方達は、お嬢様の個性がどういうものかまるで分かっていません。

パウロ・ゴリー二

そうはいかない。

パウロ・ゴリー二

アンナはボスの理想を実現するための、必要な装置だ。

ジュリオ・ガンディーニ

そうですが、ならば。

ジュリオ・ガンディーニ

実力を行使させていただきます。

ジュリオ・ガンディーニ

ﾊﾞﾝﾊﾞﾝｯ

下っ端敵

ふっふっ！(🛡🛡

下っ端敵

おらぁ！

デク

全員、あそこから動かない。

百鬼

あの、ペストマスクみたいな人が個性を封じている
可能性がありますね。

デク

はい。

百鬼

ジュリオさん、隙を作れますか？

ジュリオ・ガンディーニ

作ったら？

百鬼＆デク

倒します。

デク

💭百鬼さんの個性は知らないけど、ヒーローだから大丈夫だろう。

ジュリオ・ガンディーニ

なら、こちらを使いましょう。

ジュリオ・ガンディーニ

📱(ﾋﾟｯﾋﾟｯ

デク

百鬼さん、行けますか？

百鬼

もちろん！

下っ端敵

おらぁ！

ﾌﾞｰﾝ🏍

下っ端敵

何だ!?誰も乗ってない
バイクが突っ込んできたぞ!?

百鬼

💭すご、あのバイク…
遠隔操作もできるんだ。

💥💥💥

パウロ・ゴリー二

なっ！

百鬼

💭バイク爆発しちゃった！

百鬼

！

パウロ・ゴリー二

クソッ…

百鬼

個性が！

デク

使える！

デク

スマッシュ！

下っ端敵

うああっ！

下っ端敵

お前よくも！

百鬼

私も、忘れないでね！

百鬼

えいっ！(⚡️⚡️

下っ端敵

うがぁぁぁあ！

百鬼

💭やっぱり、思った通り。

百鬼

💭あのペストマスク？の個性は個性を使えない空間を作る個性。

百鬼

💭個でも味方の個性を発動させるため、自分の周囲にだけその空間がない！

デク

エアフォース！

下っ端敵

うおっ！

百鬼

よいしょ！(⬛️⬛️

下っ端敵

め、目の前が“真っ暗”に！

百鬼

💭だから、なるべくアイツから離れずにいれば。

百鬼

💭個性を使える！

パウロ・ゴリー二

なっ…！

デク

黒鞭！(⬛️⛓️

デク

逃がさない！

デク

マンチェスター…
スマーッシュ！

百鬼

くらえっ！(🧪🧪

パウロ・ゴリー二

ぐああっ…苦しい…！

百鬼

💭“毒”、効いて良かった。

デク

よし！
個性が完全に戻った！

百鬼

デク君のパンチすごいね！

百鬼

こう、ビュンビュンって！

デク

い、いや…そんなことは。

デク

というか、百鬼さんも凄かったですよ！

百鬼

ほんと？…嬉しいな。

百鬼

あ、ジュリオさん隙を作ってくれてありがとうございます。

百鬼

おかげで、助かりまし…た。

ジュリオ・ガンディーニ

ｶﾞﾁｬ🔫

百鬼

え？

デク

ジュリオさん？

百鬼

💭何で私達に銃口向けて…

ジュリオ・ガンディーニ

ﾊﾞﾝｯ🔫

ダークマイト

🛡️

百鬼＆デク

！

ダークマイト

また会ったな、少年。

ダークマイト

見たところ、個性を複数持っているようだが…先代の言っていた次を託した者と言うのは…もしかして君かな？

デク

……

百鬼

デク君…？

デク

はぁっ！

ダークマイト

🛡

ダークマイト

ははははっ…ヒーローの
癖に不意打ちとは…

デク

お前は何をしようとしている。

デク

何を企んでいる？

ダークマイト

言っただろ？

ダークマイト

なるんだよ、象徴に。

ダークマイト

この俺…ダークマイトが。

デク

ダークマイト…？

百鬼

💭え…“当たっちゃった”。

ダークマイト

オールマイトを超える者の名さ。

デク

うっ…くっ！

ダークマイト

ゴローニャ…スマーッシュ！

デク

💭なんて…パワーだ！

ｶﾞｯｼｬｰﾝ

百鬼

デク君！

デク

くっ…ううっ…！

百鬼

デク君…デク君！

デク

……

ジュリオ・ガンディーニ

気を失っているだけです。

百鬼

よかった…

パウロ・ゴリー二

ボ…ボス…

百鬼

！

ダークマイト

パウロ…ああ、パウロ。

ダークマイト

本当に残念だ。

パウロ・ゴリー二

待ってくれボス、
もう一度チャンスを！

ダークマイト

“もう一度”…そうだその
言葉を信じて次を許した。

ダークマイト

その先にあったのは何だと思う？

パウロ・ゴリー二

あ…あぁ………

ダークマイト

怠惰だよ！

ダークマイト

大罪の一つだ！

ダークマイト

どれだけのバカが、“ゴリーニ”の名を汚してきたことか。

百鬼

💭ゴリーニ？

ダークマイト

オールマイトは1度たり
とも敗れたことは無い。

パウロ・ゴリー二

もう負けない！
失敗しない！

パウロ・ゴリー二

必ず仕事をやり遂げる…

ダークマイト

慈悲を与えるのも…
また平和への1歩か。

パウロ・ゴリー二

あっ…

ダークマイト

生まれ変わってまた必ず、俺の元へ帰っておいで。

パウロ・ゴリー二

あ…うわぁぁぁぁああ!!

ｸﾞｼｬｯ

百鬼

……

ジュリオ・ガンディーニ

くっ……

ダークマイト

その少年に伝えるといい。

ダークマイト

この俺の、象徴の偉大さを知り、共に歩むことを決意するまで、何度でも挑んでこいのとな。

百鬼

…ｷﾞﾘｯ

デク

うぅ…

ジュリオ・ガンディーニ

気が付きましたか？

百鬼

デク君、大丈夫?!

デク

ハッ！

デク

助けてくれたんですね…

デク

ありがとうございます。

ジュリオ・ガンディーニ

善意で助けた訳ではありません。

ジュリオ・ガンディーニ

戦力になりそうだと思ったからです。

ジュリオ・ガンディーニ

それに、助けたのは百鬼ですよ？

デク

それでも、ありがとう。

デク

百鬼さんも、ありがとうございます。

百鬼

ううん、ヒーローとして
することをしたまでだよ。

デク

あ、そうだ…百鬼さん。

百鬼

どうしたんですか？

デク

あの、貴方の個性が知りたくて。

百鬼

ああ、まだ伝えてませんでしたね。

百鬼

私の個性は、“百鬼夜行”です

デク

百鬼夜行？

百鬼

はい！

百鬼

百鬼夜行は、“妖怪や亡霊達”の能力を使う個性です。

デク

じゃあ、さっき雷や毒を操ったりしてたのも…

百鬼

はい、妖怪ちゃん達の
力を借りました。

デク

すっごく強いですね！

百鬼

そう…ありがとう！

デク

あの、失礼かもなんですけど…

デク

百鬼さんって、ここら辺の区域にいるヒーローですか？

百鬼

ううん、違いますよ。

百鬼

私は、ここら辺のヒーローじゃないです。

デク

ですよね…

百鬼

今日は、たまたまここに派遣されて来たんですけど…

百鬼

まさか、こんな目にあうとは…

デク

大丈夫です。

百鬼

え？

デク

絶対に、僕達が助けます。

百鬼

…デク君。

ジュリオ・ガンディーニ

いい事を言っているところ悪いのですが、彼女もヒーローですよね。

デク

そ、そうですけど…

百鬼

あははっ！

デク

？

百鬼

頼もしいですね！

百鬼

すっごく勇気出ました！

百鬼

一緒にアイツを止めましょうね！

デク

はい！

百鬼

すごい…長めのトンネルを通ってきたけど、ここまで景色が変わるとは。

デク

こんな街まであるのか。

ジュリオ・ガンディーニ

あれは……！

デク

え？

百鬼

？

デク

あ……

百鬼

え…何これ…

百鬼

沢山の人が…倒れてる？

ジュリオ・ガンディーニ

お嬢様の個性が適合せず、フィードバックをうけたのでしょう。

デク

お嬢様って、確か…
アンナさん。

ジュリオ・ガンディーニ

はい。

ジュリオ・ガンディーニ

アンナ・シェルビーノ様です。

百鬼

その、アンナさんの個性って？

ジュリオ・ガンディーニ

それは…

テイルマン

うぁぁぁああ！

アンナ・シェルビーノ

……

デク

尾白君！

ジュリオ・ガンディーニ

お嬢様！

デボラ・ゴリーニ

あら？
新しい被検体かしら？

百鬼

被検体？

ジュリオ・ガンディーニ

お嬢様の個性に“適合”する人間を増やし、私兵にする気か。

デボラ・ゴリーニ

そう。

デボラ・ゴリーニ

象徴となるダークマイトの下僕になれる。

デボラ・ゴリーニ

この子達の様に。

デボラ・ゴリーニ

適合しなかった者達も、
有意義に使ってあげる。

デボラ・ゴリーニ

私の個性でね。

百鬼

何それ…

ジュリオ・ガンディーニ

ｶﾞﾁｬ🔫

ジュリオ・ガンディーニ

お嬢様に洗脳をかけたのは、貴方でしたか。

デボラ・ゴリーニ

洗脳じゃないわ。

デボラ・ゴリーニ

アンナは楽しい夢を見ているの。

デボラ・ゴリーニ

私の個性は普通、1人にしかかけられないけど。

デボラ・ゴリーニ

この子の個性に適合したおかげで、複数の人間に個性をかけられるようになった。

デボラ・ゴリーニ

だからね…貴方達にも見せてあげる。

デボラ・ゴリーニ

おいでなさい、私の世界に。

デボラ・ゴリーニ

ｷﾞﾗｯ✨️

百鬼

2人と…も！(ﾄﾞｻｯ

百鬼

うっ………ここは…？

百鬼

💭さっきの人の個性で眠られたのか。

百鬼

💭さっきの人、“楽しい夢を見せてる”って言ってたけど…

百鬼

全然見れていな。

百鬼

なんでだろ？

百鬼

💭いや、それは後で考えるとして今は…

百鬼

早く、ここから抜け出さなきゃ。

百鬼

！

百鬼

あそこにいる人って！

アンナ・シェルビーノ

ジュリオ、たまには一緒にお茶しない？

ジュリオ・ガンディーニ

いえ、私はただの
使用人ですので。

アンナ・シェルビーノ

相変わらずつれないのね…

アンナ・シェルビーノ

ふふっ…

ジュリオ・ガンディーニ

ふっ。

百鬼

ジュリオさんとアンナさん？

ｶﾞｯｼｬﾝ🫗

アンナ・シェルビーノ

ううっ…うっ…

ジュリオ・ガンディーニ

お嬢様！

ジュリオ・ガンディーニ

くっ…(💠💠

百鬼

💭ジュリオさん、何してるんだろ。

アンナ・シェルビーノ

ジュリオ…ごめんなさい。

アンナ・シェルビーノ

私の個性のせいで、
貴方に迷惑をかけて。

アンナ・シェルビーノ

屋敷に…縛り付けて。

ジュリオ・ガンディーニ

大丈夫です。

ジュリオ・ガンディーニ

これが私の仕事ですから。

アンナ・シェルビーノ

貴方といる時だけ、
私は無個性になれる。

アンナ・シェルビーノ

個性に苦しまずにすむ…貴方が居なくなったら私は…

ジュリオ・ガンディーニ

傍におります。

アンナ・シェルビーノ

ジュリオ…

ジュリオ・ガンディーニ

それが私の仕事ですので。

百鬼

💭…やっぱり、執事さんだったんだ。

百鬼

💭アンナさんとジュリオさんの個性、謎が多い。

アンナ・シェルビーノ

……(ｶﾞｯ

ジュリオ・ガンディーニ

なっ！

百鬼

💭急にジュリオさんの
首を絞め始めた！何で!?

ジュリオ・ガンディーニ

やめてください…お嬢…様！

百鬼

💭止めなきゃ！

デク

ジュリオさん！

デク

これは幻想です！

デク

意識をしっかりと持って！

百鬼

デク君！

ジュリオ・ガンディーニ

幻想…

ジュリオ・ガンディーニ

💭何故腕が動かない…

ジュリオ・ガンディーニ

💭そうか、これは…現実じゃない。

ジュリオ・ガンディーニ

💭現実は…

ジュリオ・ガンディーニ

そこだ！

ﾊﾞﾝｯ🔫

デボラ・ゴリーニ

きゃっ！

ジュリオ・ガンディーニ

ｺﾞﾎｯ…ｺﾞﾎｯ…

デボラ・ゴリーニ

そんな…私の個性から…
逃れるなんて…

百鬼

！

百鬼

💭現実に戻ってきた！

アンナ・シェルビーノ

…ジュリオ？

ジュリオ・ガンディーニ

お嬢様…

アンナ・シェルビーノ

ジュリオ！

ジュリオ・ガンディーニ

ｶﾞｼｬﾝ🔫

アンナ・シェルビーノ

！

デク

ジュリオさん？

百鬼

……

お願い、ジュリオ

もしもの時は、私が私でいられるうちに…

殺して

ジュリオ・ガンディーニ

ﾊﾞﾝｯ🔫

アンナ・シェルビーノ

…ｯｯ。

デク

🛡🛡

アンナ・シェルビーノ

え……？

ジュリオ・ガンディーニ

…何故…何故！

デク

黙って見てられるわけ、
ないじゃか！

アンナ・シェルビーノ

きゃぁぁぁぁ！

百鬼

！

百鬼

💭アンナさんが、浮いて…消えた!?

百鬼

ジュリオさん…

ジュリオ・ガンディーニ

何故だ…

ジュリオ・ガンディーニ

何故邪魔をした！

ジュリオ・ガンディーニ

ヒーロー気取りの偽善者が！

ジュリオ・ガンディーニ

何も分かってねえ癖して、勝手に首突っ込みやがって。

ジュリオ・ガンディーニ

最後の…最後のチャンスだったかもしれなかったんだぞ！

デク

撃たせたくなかった…

デク

だって貴方が、辛そうな顔をしてたから！

ジュリオ・ガンディーニ

…！

デク

本当は、アンナさんを助けたいと思っている顔をしてたから！

ジュリオ・ガンディーニ

助けてぇよ！

ジュリオ・ガンディーニ

ああ、助けたいに決まってる！

ジュリオ・ガンディーニ

でも…もうダメだ…

ジュリオ・ガンディーニ

殺すしかねえんだよ…

百鬼

どうして、殺さなきゃなんですか？

ジュリオ・ガンディーニ

それが、あの子の願いだからだ。

ジュリオ・ガンディーニ

彼女の個性は、常時発動方の個性因子の過剰変容…

ジュリオ・ガンディーニ

自分が触れた相手に変容性個性因子を送り込み、対象者の個性を一定期間強化、変容させる。

ジュリオ・ガンディーニ

ただし、彼女の個性因子と適合しなければ苦しみ悶えることになる…そんな個性だ。

ジュリオ・ガンディーニ

初め会った時彼女は、自宅の部屋でひっそりと息を殺すように暮らしていた。

ジュリオ・ガンディーニ

一切の感情もなく、笑いもせず、泣きもせず…

ジュリオ・ガンディーニ

だが、個性因子を一定量放出しないと彼女の体内で因子が変容し…苦しい発作を起こす。

ジュリオ・ガンディーニ

そんな彼女を救うために、俺は雇われた。

ジュリオ・ガンディーニ

俺の個性は、因子相殺。

ジュリオ・ガンディーニ

“右手で”触れた、相手の個性因子を自分の因子で消滅させる。

ジュリオ・ガンディーニ

だが、どこからか彼女の秘密をしった“ゴリーニファミリー”が屋敷を襲撃。

ジュリオ・ガンディーニ

旦那様は殺され、
彼女は連れ去られた。

ジュリオ・ガンディーニ

そして、俺は今…ここにいる。

デク

ジュリオさんなら、アンナさんを救えるのに…何故？

百鬼

💭…“できない”んだよね。

ジュリオ・ガンディーニ

できねえんだ！

ジュリオ・ガンディーニ

もう、個性は使えねぇ！

ジュリオ・ガンディーニ

俺の右手は襲撃された時に、潰れて今じゃ義手だ！

ジュリオ・ガンディーニ

助けたくても、できねぇんだよ！

デク

！

百鬼

……

ジュリオ・ガンディーニ

彼女の個性が暴走したら、対象者の個性は無現に変容し続け、誰に求められなくなる…

ジュリオ・ガンディーニ

だから俺は…その前に…

百鬼

💭殺す…か。

デク

さっき、敵の個性を受けた幻影の中で見ました。

デク

ジュリオさんとアンナさんが微笑みあっているのを。

デク

あんな表情していた貴方が、アンナさんを殺せるとはとても思えません。

ジュリオ・ガンディーニ

…笑い方なんて忘れたよ。

ジュリオ・ガンディーニ

あの日からな。

デク

だったら、僕が笑わせます。

デク

アンナさんを助けて、貴方を笑わせます。

ジュリオ・ガンディーニ

どうやってだ！

ジュリオ・ガンディーニ

救う方法なんかねえ！

ジュリオ・ガンディーニ

あの子が暴走したら、テメェらだって巻き込まれるんだ。

ジュリオ・ガンディーニ

殺すしかねえんだよ！

ジュリオ・ガンディーニ

それを…彼女も望んでる…

ウラビティ

アンナさんを助けよう！

インゲニウム

全ての事情を知った訳ではありませんが、それで俺はアンナさんと言う女性を助けるべき立と思います。

イヤホンジャック

その子まだ暴走してないんでしょ？

クリエティ

個性を抑える方法なら、
いくつかありますわ。

フロッピー

一時的だけど、個性を消す方法もあるわ。

セロファン

解決法があるかもしんねえし。

グレープジュース

まずはあの子を助けようぜ。

チャージズマ

それからのことは、
それからのこと。

インビジブルガール

うんうん！

ショート

可能性が少しでもあるなら。

テンタコル

諦めるにはまだ早い。

テイルマン

俺もそう思う。

デク

皆と一緒に、アンナさんを助けましょう。

ジュリオ・ガンディーニ

…

百鬼

………皆さん。

💥BOOM💥

大・爆・殺・神ダイナマイト

オールマイトのパチモン倒すってなら、手貸してやる。

デク

かっちゃん！

百鬼

………

インゲニウム

皆さん！
安心してください！

インゲニウム

脱出方法は我々が
必ず見つけます！

シュガーマン

取り込まれた避難所から、食料かき集めてきた！

ピンキー

食料はいっぱいあるから慌てないで！

🖥ふっふっふっふっ。

🖥救助活動に性が出てるね。

デク

アイツは…

百鬼

黒マイト！

🖥1つ問おう新時代を作るには何が必要だと思う？そう、破壊だ。

🖥過去の栄光、据、旧態以前たる性それらを全て駆逐し、新たなる秩序を構築するのだ。

🖥もちろんその中には、オールマイトの母校でもある雄英高校も入っている！

デク

何だって?!

🖥まさに、スクラップアンドビルド！

🖥負の遺産を一掃し、新たなる伝説が始まる。

🖥この俺の伝説がな！

大・爆・殺・神ダイナマイト

んな事させっか！

大・爆・殺・神ダイナマイト

委員長ズ、要救助者達を
連れて脱出経路を探せ。

インゲニウム

分かった。

クリエティ

分かりましたわ。

大・爆・殺・神ダイナマイト

芦戸、砂藤、溶解液とバカ力は脱出に使える、委員長につけ。

大・爆・殺・神ダイナマイト

切島、上鳴、障子、妨害が来たら排除だ。

大・爆・殺・神ダイナマイト

轟、常闇、デクとそこの
水色頭は俺に着いてこい！

百鬼

！

大・爆・殺・神ダイナマイト

パチモン野郎を、ぶっ潰す！

デク

行こう。

ショート

雄英を守り。

ツクヨミ

この要塞を止める。

百鬼

…了解。

クリエティ

慌てないで、落ち着いて行動してください！

イヤホンジャック

委員長、微かに破壊音が
聞こえた！

イヤホンジャック

多分、外がからの攻撃だと思う！

ウラビティ

きっと、プロヒーロー達だ！

インゲニウム

ああ。

インゲニウム

耳郎君、破壊音が聞こえたところに誘導を頼む！

ルミリオン

それには、及ばないね！

ピンキー

ルミリオン!?

ルミリオン

遅くなってごめんね！

ルミリオン

さて、僕に着いてきて！

インゲニウム

皆、こっちだ！

ウラビティ

足元気をつけてください！

ピンキー

慌てないで！

一方…

大・爆・殺・神ダイナマイト

おい、水色頭！

百鬼

はい！

大・爆・殺・神ダイナマイト

テメェ、誰だ！

デク

かっちゃん?!

百鬼

貴方が私の事呼んだんですよね?!

ショート

爆豪知り合いじゃないのか？

大・爆・殺・神ダイナマイト

んなわけねえだろ！

百鬼

わ、私百鬼っていいます！

ツクヨミ

貴方は、ヒーローなんですよね？

百鬼

そうです！

百鬼

まあ、仮免ですけどね…

デク

僕達も仮免ですよ？

百鬼

そうなんですか?!

百鬼

皆さん完璧だから、もうプロヒーロー免許持ってるのかと！

デク

ほんとですか？

百鬼

こんなところで嘘つきませんよ！

デク

そっか、ありがとうございます！

百鬼

…ほんと、かっこいいです。

𝐩𝐫𝐨𝐟𝐢𝐥𝐞

本名:不明

ヒーロー名:百鬼

個性:百鬼夜行