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コメント
2件
とうとう紫くんが…!なんとなくそんな予感はずっと感じてましたけどまさかすぎる展開での堕天…これからも楽しみにしてます!!
rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 天使パロ
rara🎼
rara🎼
rara🎼
──戻っていいのか。
この手で傷つけた相手の前で、また“天使”と名乗っていいのか。
ただ、誰かを救いたかっただけなのに──
夜明け、地上の広場。
空は薄く白み始めていたが、なつの中には未だ濁った闇が渦を巻いていた。
五人の天使が見守る中、なつは静かに俯いていた。
こさめの言葉、すちの手、みことの優しさ、らんの視線──そして、いるまの叫び。
すべてが“光”だった。
けれど、その光を受け止めるたびに、胸の奥に“許されざる罪”が疼く。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
その瞬間、なつの背に宿っていた翼が、大きく広がった。
白と黒が混じっていた翼は、悲鳴のように黒く染まり、力の波動を放ち始める。
すち_ヴァーチャー
すちの震える声が、風に掻き消された。
いるまが、すぐに身構える。
いるま_ドミニオン
次の瞬間、なつの身体から放たれた“力”が爆ぜた。
黒い衝撃波が広場を揺らし、空すらも軋ませる。
こさめ_アークエンジェル
こさめが吹き飛ばされ、すちがすぐさま抱きとめた。
みこと_パワー
らん_ソロネ
みこととらんが、声を張る。
だが、なつの瞳は虚ろだった。
その口元が呟いたのは──
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
その一言が引き金だった。
なつの力が暴走を始める。
黒い棘のような光が周囲に弾け飛び、五人に襲いかかる。
すち_ヴァーチャー
らん_ソロネ
すちの頬が切れ、らんの羽が裂ける。
みこと_パワー
こさめ_アークエンジェル
みことの腕が黒い痕に染まり、こさめが足を取られて倒れ込む。
──そして、その中心で、なつは泣いていた。
誰にも気づかれないように、声もなく。
いるま_ドミニオン
いるまが、ゆっくり歩み寄る。
力の波動に身体を削られながらも、ただ真っ直ぐに。
いるま_ドミニオン
その名前を、優しく呼ぶ。
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
なつ_ソロネ
なつの目が、揺れた。
だが──すでに“力”は収まらない。
暴走は加速し、ついに空が裂けた。
いるまは、最後の一歩を踏み出す。
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
その言葉と共に、いるまは自ら、なつの暴走の中心へと身を投じた。
爆音。
風。
光。
闇。
すべてが混ざり合った嵐の中で──
なつ_ソロネ
──なつはようやく、自我を取り戻した。
だが、目に映ったのは──
崩れ落ちたいるまの姿だった。
その背にあった白い翼は、黒に染まりきっていた。
なつ_ソロネ
信じられないように、なつは震えた指先を伸ばす。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
なつが膝をつき、嗚咽を漏らした。
こさめが震える声で呟く。
こさめ_アークエンジェル
すちが小さく拳を握りしめる。
らんが口を開こうとしたが、言葉が出なかった。
みことがただ、泣きながら唇を噛みしめていた。
──その場にいた全員が、痛みと後悔に沈んでいた。
だが、それでも──
すち_ヴァーチャー
すちの言葉に、らんが続ける。
らん_ソロネ
みことが涙をぬぐい、顔を上げた。
みこと_パワー
みこと_パワー
なつが、そっと手を握る。
いるまの冷えかけた手。
その手に──自分の涙が一滴、落ちた。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
──その声は、ようやく“天に届く”力を帯びていた。
第20話・了
rara🎼
rara🎼
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡210
rara🎼
rara🎼