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高校１年

家から近い公立高校に通っている

まぁ顔はそこそこ

夏休みが明けてまた二学期が始まる

地獄の学校

私はいじめを受けている

理由は簡単

父の耳が聞こえないから

普通の親じゃない

そう言われてきた

母は私が幼い頃に亡くなった

それから私と父の二人暮らし

いじめられるのはもう慣れた

正直

助けるとか

そういうのいらない

どうせ本心で思ってないくせに

重い足取りで学校に向かっていると

やけに見られている気がする

あぁ、また紙が貼ってあるよ

背中についた紙を取ろうとした

そのとき

ビリッ

誰かが剥がしてくれた

普通は嬉しいんだろうけど

私は嬉しいなんて思わない

迷惑

早歩きで学校にむかった

教室に着くと

なにやらざわついている

黒板を見ると

難聴父親

二学期になって早々これかよ

そう思いすぐにその文字を消す

HR

なぜよりにもよって 私の隣なんだろうか

そう思っているのは私だけでない

ほらね

授業中

はやく終わらせたい

放課後

トイレにいた

私はどうすればいいのだろう

どうしろというのだろう

バシャーーーン

水をかけられた

ビショビショだ

トイレットペーパーで少し水を拭き

教室へ戻った

するとそこには

私の机の前に立っている

あいつがいた

あいつの方へ行くと

私の机には

死ねだとか消えろだとか

色々書かれてた

それをあいつは、一生懸命消してた

そう言ってあいつを叩こうとしたけど

その手は止められた

そう言って彼は私を強く抱きしめた

今まで溜めてた大粒の涙が

私の目から

溢れ出た

守ってくれる人は

必ずそこにいる

だから頼ってもいいんだよ

そう彼は教えてくれた

-完-

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