甘くてかっこよくてはちゃめちゃで輝いてる僕たちの物語

みーくん！おはよ！

僕が放送室から帰っている時そう呼ぶ声がした

少しぼーっとしてた

誰かに声をかけられた気がした

周りを見渡しても僕以外誰もいない

早く教室に行かなきゃ

焦る気持ちを抑えつつ 僕は教室に向かった

気がつくと朝

時刻は6時半をさしている

朝練までに行かなきゃ行けないのに……

頭を突き刺すような頭痛と 倦怠感

最近はこんなことばっかだ

早く制服に着替えなきゃ……

少し息をついて朝飯を 冷蔵庫にしまう

匂いを嗅ぐだけで吐き気がする

きっと、俺は普通じゃない

普通じゃないんだ

同じサッカー部の奴が声を荒らげて 俺に近づいてくる

声を落として謝る これしか出来ない

……確かに俺が遅刻をするのはこれが 初めてじゃない

でも……副部長……は俺だっ……

ああ……俺は……なんで

声がした方を見ると 1年が俺の方を心配そうに見ていた

あぁ……俺がもっと普通だったら良かったのかな……

がん！！！！！

(扉を殴った音)

1年がお互いの顔を見合っている

じゅっ

後輩たち…… 俺はもういいって

なんでそんなに慕ってくれるんだよ……ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ