テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
鶏そぼろ
76,031
あはそ
607
りおん@激遅投稿🐢
8
コメント
3件
このお話大好きです!
更新感謝です‼️‼️ まじでこのお話大好きです‼️
第2話、めっちゃ良かった…!いるまが手話を覚えてきてくれたシーン、もう胸がぎゅーってなったよ。なつのためにカフェを探してくれた気遣いも、スケッチブックでのふざけ合いも、全部が尊すぎる。らんもいいキャラしてるし、この3人の関係性がこれからどうなっていくのか楽しみすぎる🔥
大学:講義室
ざわ、ざわ
ざわ、ざわ
natsu
席に座りながら、鞄の中からノートと筆箱を取り出す
今日はいつもより、少しだけ気分が軽い
natsu
思い出すだけで、自然と頬が緩んでしまう
natsu
机にノートを広げながら、時計へ視線を向ける
natsu
natsu
にやけそうになる口元を慌てて引き締める
mikoto
natsu
(振り返る
mikoto
natsu
natsu
natsu
natsu
mikoto
タプタプ…
natsu
natsu
natsu
階段を上り、自分の部屋のある階へ着くと
natsu
illma
natsu
隣の部屋の前に、いるまが立っていた
どうやら待っていてくれたらしい
制服ではなく私服姿
黒を基調にしたゆったりしたトップスに、 シルエットのきれいなパンツ
アクセサリーは控えめなのに、不思議と目を引
natsu
illma
いるまが俺に気付き、ふっと笑った
すたすた
そのままゆっくり近づいてくる
俺も軽く頭を下げようとした、その瞬間
illma
natsu
いるまの手が、ぎこちないながらも 手話を形作っていた
少し動きはゆっくりで、たどたどしい
それでも、ちゃんと意味は伝わる
natsu
illma
その手話はまだ完璧ではなかった
少し形が違うところもある。
それでも、一生懸命覚えたことが伝わってきて
胸の奥がじんわりと温かくなる
natsu
natsu
natsu
illma
natsu
illma
natsu
俺はいるまの隣に並んで階段を下り始めた
十分ほど歩くと、いるまが足を止めた
illma
natsu
ガラス張りの外観に、木目調の落ち着いた看板
店先には色とりどりの花が飾られ、店内からは暖かいオレンジ色の灯りが漏れている
natsu
思わず見入ってしまう
いるまはそんな俺を見て小さく笑うと、 スマホを取り出した
タプタプ…
illma
画面を操作し、俺の方へと向ける
illma
画面には店の写真が何枚も並んでいた
natsu
natsu
illma
natsu
聞こえない俺でも困らないように
周りを気にせず話せるように
そんなことまで考えて、この店を探してくれた
illma
natsu
カランコロン♪
natsu
木目調で統一された店内
窓際には観葉植物が並び、柔らかな照明が落ち着いた空間を包んでいる
カウンターの奥にはコーヒー豆がずらりと並び、どこかほっとする香りが漂っていた
natsu
illma
natsu
肩を震わせながら笑う姿に、俺は首をかしげた
すると、店の奥から足音が近付いてくる
たったったったっ
lan
illma
natsu
カウンターから出てきたのは、黒髪に前髪の中央だけ鮮やかなピンク色が入った青年だった
少し個性的な髪型で、 ぱっと見ただけでも賑やかな性格だと分かる
lan
illma
natsu
lan
lan
illma
natsu
二人の会話はテンポが速すぎて、 俺にはほとんど分からなかった
青年は目元を袖でごしごし拭きながら、 今度は俺を見つめる
lan
illma
青年はふと俺の耳元へ視線を向けた
lan
lan
小さく何かを呟いたように見えた
natsu
何と言ったのかまでは読み取れず、俺は首をかしげる
すると青年は、はっとしたように表情を変えた。
俺の方へ向き直ると、今度は口の動きをゆっくり意識しながら、手話も交えて話し始める。
lan
natsu
lan
その手話は自然で、とても見やすかった
俺は思わず笑みを浮かべ、小さく頭を下げる
natsu
lan
そう言って、得意げに笑う
natsu
その自信満々な様子に、 思わず俺もくすっと笑ってしまった
その隣では
illma
いるまがじとっとした目で、らんを見つめていた
どこか拗ねたように唇を尖らせている
lan
illma
illma
ぐいっ)
natsu
いるまは俺の手首をそっと掴み、 ぐいっと店の奥へ引っ張った
触れられた手首から、じんわりと体温が伝わってきた
natsu
natsu
心臓が少しだけ速くなる
後ろからは、らんがのんびりついてきていた
lan
illma
lan
illma
lan
illma
lan
そんな軽いやり取りをしながら、 窓際の二人席へ案内される
向かい合って腰を下ろすと、 らんがメニューを二冊持ってきた
lan
俺にも見えるように、 ゆっくり口を動かしながら話してくれる
lan
すたすた…
ペラ、ペラ
natsu
結局、あれこれ悩みに悩んだ末
俺が選んだのは、いちごパフェだった
運ばれてきたパフェは、 写真で見た以上に華やかで、大きなグラスには真っ赤ないちごがたっぷりとのっている
natsu
illma
illma
natsu
(カキカキ
illma
“小さい頃から、甘いもの好き”
それを読むと、 いるまも「あ、ちょっと待って」とペンを取り出した
どうやら、最初から 筆談もできるようにと用意してくれていたらしい
illma
“可愛いところあるんすね”
natsu
natsu
そんなことを平気で書くなんて
少しだけ悔しくなって、 俺は仕返しするようにペンを走らせる
natsu
“いるまだって、クマちゃんケーキ頼んだじゃん”
illma
illma
“味が美味しそうなだけで、別にクマちゃんが好きってわけじゃないし”
natsu
“嘘つき”
“嘘じゃない”
“いーや、嘘だね”
“嘘じゃねぇってば!”
“嘘つく人は嫌いだよ”
“なんかもう埒が明かねぇ…”
2人
2人
lan
lan
lan
lan
気づけば窓の外は茜色に染まっていた
時計を見ると、 思っていたよりもずっと時間が経っている
natsu
俺は慌てて荷物をまとめる
結局、話すのが楽しすぎて、 何時間も店に居座ってしまった
店を出る準備をしながら、 カウンターで片付けをしているらんを見る
lan
natsu
natsu
lan
natsu
natsu
そう手話で伝えながら、反対方向を指差す
illma
natsu
その手話を見たいるまは、 一瞬目を丸くしてから、嬉しそうに笑った
illma
軽く手を振り合い、 二人はそれぞれ反対方向へ歩き出す
(すたすた
(タプタプ
natsu
natsu