花弁を拾ったあの場所で

美桜side あれから数週間が経ち ３学期の始業式。 それと今日は脩也の入寮する日。 当の本人は 学校が終わってから行くらしい。

今日は始業式で 終わり次第25分間の大掃除。 掃除の後はLHRで終了。 多分予定よりも 早く終わるかもしれないとのこと。 父さんには2限目に 帰れる時間を教えようと侑也と話した。

放課後 校門前

今日は予定よりも早く 終わったから 友達でカラオケや ご飯するとこが多いみたい。 そんな人たちを見ながら 私たちは父の迎えを待っている。

前田くんは私の代の 野球キャプテンだった。 実は私野球部のマネージャーやってて 夏に引退したとこ。 最近行けてないから 明日行こっかなって思ってたら 迎えが来た。

車の中

脩也を寮に連れていき 家に帰った。

差し出してきたのは 内野手用のグローブ。 私少年野球でやってたけど あいにく守備位置がピッチャーだった。

寮の前。

成くんを呼んだのは こういうことかと思いながら 脩也が出てるのを待った。

双子の弟と別れ 私は家に向かった。

脩也side 双子のお姉ちゃんの美桜が 家に帰って行った。 小さい頃から自信がない俺を 支えてくれたのが美桜だった。 歳を重ねるごとに 頼ることはなくなったけど 勉強面では頼りにしている。

そう言って スマホの写真を見遡り とある写真を成さんに見せた。

奥底だけど多分2人とも お互いに好き同士だと感じた。 何れにしてもくっついて欲しいと 思いつつも運命って何が起こるか 分からない。 人生ってそんなものだから。