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ヒトに導かれるモノ

第1話 - 第1話

185

2024年11月02日

#司類

リルル🍳🎼

なんにも考えずに書いた司類です。

カランッ

類

(友達がたくさん出来ますように…)

類

……

賽銭箱に百円玉を放り投げ、手を合わせる。

類

…よし

類

(まあ、こんなもので叶ったら苦労しないんだけどね)

類

……帰ろう、

僕は神代類。

昔から周りによく思われてなくて、独りぼっちの日々を過ごしてきた。

…

これを聞いたら笑うと思うが、僕の夢は友達を10人作ることだ。

そんなある日、気晴らしに遠回りで帰っていたら神社を見つけたんだ。

叶うか、だなんて分からないけれど、今は神社に手を合わせるくらいしか術はない。

類

(あの神社、ちゃんと手入れしてるのかな…)

類

(随分枯れ葉や枝が落ちていたけれど)

類

(…明日、また来よう。)

類

ただいま

類の母

おかえりなさい、類。

類の母

今日も遅かったわねえ。

類

うん……

類の母

…嫌なことがあったら、ちゃんと話してよね？いつでも話聞くから。

類

…うん、ありがとう。

類の母

…あっ、もう夜ご飯出来るわよ！

類

いらない。ごめん。

類の母

…そっか。じゃあ、明日の朝にでも食べなさい。冷蔵庫に入れておくから。

類

うん、ありがとう、ごめんね。

類

はぁ……

類

(迷惑かけてばっかだなあ…)

類

(僕なんて、この世にいなければ良かったのに)

類

(そしたらクラスメイトも、母さんも父さんも、寧々も、みんなみんな楽だよね…)

類

……

パチンッ

類

いやいや、駄目だ！

ネガティブな思考を取っ払うため、頬を強く叩いた。

類

こんな暗い気持ちになるのは駄目だ…！

類

(僕の居場所、見つかると良いな……)

翌日

類

……はぁ

類

(独りは…やっぱりつまらないな、なんだか気分が乗らない)

類

(…今日はもう帰ろう)

先生

あ、おい神代！どこに行くんだ？

類

帰ります。

先生

そ、そうか。気をつけて帰るんだぞ。

類

…はい

類

(また来てしまった…)

類

…はぁ……

？？

どうしたんだ、溜息なんか吐いてしまって。

類

わぁっ！？

類

(人、居たんだ…)

？？

ああ、すまない。驚かせてしまったか？

類

い、いや……

？？

最近よくここに来てくれているよな、君。

類

え？あ、ああ…

？？

ここは…もう何十年も人が来ていなくてな。

？？

君が来てくれるようになったもんだから、掃除をしようと思ってな。

類

そうなんですね…

？？

敬語はいらない。…ああ、その前に自己紹介か。

司

俺は天馬司という。司と呼んでくれて構わない。君の名前も教えてはくれないだろうか。

類

司くん、だね。僕は神代類だよ。

司

類か、よろしく頼む。

類

(なんだか不思議な人だな…)

司

突然ですまないのだが…

司

良ければ俺と、友人になってくれないか？

類

へ？

司

初対面なのにズケズケとすまない。だが、俺は君が…

？？

ちょっと待ったー！！

類

！？

司

…はぁ……

？？

おいお前！！この者に手を出すなと言っただろう！！

？？

この人間は、オレの番になるのだからな！！

類

え？？？つ、つが…？？

司

おい、類を困惑させるな。

？？

むきーーっ！名前まで呼んで…！オレだってまだ名を聞いていないというのに！！

類

あ、あの……

？？

ああ、名乗りが遅れたな。

ツカサ

オレはツカサだ！聞いて驚くまい、オレは神なのだ！！

類

は、はぁ……

類

(司くんと同じ名前…？それに、容姿や声まで…)

司

…すまない、こんなのだが、悪い奴ではないんだ。

ツカサ

こんなの、とはなんだ！！

ツカサ

全く…なあ、お前。名は何と言う？

類

え、えっと…僕は、

司

無理にコイツに教える必要はないぞ。

ツカサ

うおぉぉぉい！！お前は黙っとれ！！

類

あはは……

類

(に、似てるけど似てない…)

類

僕は神代類です。ツカサさん。

ツカサ

おお、類か。良い名だな！！

類

ふふっ、ありがとうございます。

ツカサ

む、敬語は外せ！それと、さん付けもするな。

司

それでは俺と区別が出来ないだろう、馬鹿が。

ツカサ

……💢💢

類

(司くん、ツカサさんには当たりが強いなあ…クールで律儀だと思ってたけど、案外そういう人なのかも。)

司

大体、俺が先に類に目をつけたんだ。お前は引っ込んでいろ。

ツカサ

はぁ？オレの方が先だったが？？

司

そんなの知らん

ツカサ

…💢

類

ふ、2人共、落ち着いて…

ツカサ

…ふんっ

司

…ﾁｯ

類

(仲悪いのかな、)

司

……それで、類。話の続きだが…俺と友人になってくれるか？

ツカサ

うわっ、そうやって騙すつもりだろう。

司

お前は黙っておけ

類

えっと…

司

……類は…友人が欲しいのではないのか？

類

！！なんでそれを…

司

俺も同じだからな。昔っから、何故か人が離れていく。

司

理解者が少ないんだ。勝手な思い込みだと申し訳ないのだが…類もそうなのではないか？

類

！！

類

(司くん、周りからは人気そうだけどな……)

類

(まあ、誰しも周りからは理解されない部分はあるか、)

類

そう…だね。うん。きっと君と同じさ。

司

……ふふ、

司

なら＿＿

ツカサ

駄目だぞ、類はオレの番になるんだ。

ツカサ

さあ、類。

ツカサさんは、僕の手を左手を取った。

類

？

チュッ

類

！？ぇ、あ、

司

！！

硬直していると、手の甲に口づけをされる。

なんだか愉快な人だと思っていたが、少し格好いいと思ってしまった。

ツカサ

オレの番になってくれ。

司

お前…

類

う、うーーん……

類

…僕、まだツカサさんのこと全然知らないし…保留ということで。

ツカサ

なぬっ！？考えてはくれるんだな！？！？

類

まあ、一応？

司

じゃあ、オレと友人関係になるというのも考えてくれるのか？

類

…本当に、なってくれるの？

司

ふっ……ああ。

ツカサ

騙されるな類ー！！

ツカサ

コイツ、澄ました顔してるがかなりヤバイ奴だぞ！！

類

そ、そうなのかい？

司

断じてそんなことないぞ。

類

(で、でも……友達ほしいし……司くん悪い人じゃなさそうだし…)

類

…よし、うん、よろしくお願いします。

ツカサ

何ぃー！？！？

司

ﾌｯ…

司

類、そうと決まればオレの家に…

ツカサ

待った待った！！それは危険すぎる！オレのとこに来い！！

類

(寧々以外の友人の家…！！✨✨)

類

…✨✨✨

ツカサ

くっ……類が光ってる…神々しい……可愛いぃ…

司

それだけは同感だ。

類

行きたいっ！司くんとツカサさんのお家！✨

ツカサ

うんうん、行こうな〜♡

司

デレデレじゃないか。

ツカサ

お前もだろうが

司

別に？

ツカサ

ふん、

類

(楽しみだなあ…✨)

類

お邪魔します。

ツカサ

ようこそ類！ここがオレの住処だ！！

類

ここがツカサさんの…！✨

ツカサ

どうだ、広いだろう！

類

はい、とても。

類

……あれ？司くんはどこへ？さっきまでそこに…

ツカサ

ああ、確かまた妖が現れたから退治してくるんだと。

類

妖…？

ツカサ

よく彷徨ってくるんだ、この域に。

類

へぇ……

類

(見てみたい…)

ツカサ

見てみたい、だなんて思うんじゃないぞ。アイツらは基本危害は加えてこないが、人間相手に興奮してしまって危害を与えてくるやつも居る。

類

え、そ、そうなんですね…

類

(思ってたこと、なんで分かるんだ…？)

ツカサ

ははっ、なんで分かるんだろうなあ？

類

わっ、

ツカサ

まあ良い。とりあえず適当に座っておけ。

類

は、はい

ツカサ

最近、さんしょくだんご？という物を食べたんだ。すごく美味かったから、類と共に食べようと思ってな！！

類

へぇ…そうなんですね。

類

(この姿で買いに出かけるのかな…)

ツカサ

ああ、いや。姿は変えるぞ。

類

も、もしかして心でも読んでるんですか…？

ツカサ

はっはっは！気にするな！！

類

(気になるんだけどな…)

ツカサ

ほら、類も食え！美味いぞ！！

類

あ…はい、ありがとうございます

類

妖ってどんなのが居るんですか？

ツカサ

んー…まあ、色々だな。

類

色々…？？

ツカサ

よく作り話なんかで聞くだろう、妖怪。あれだ。

ツカサ

化け提灯だったり轆轤首だったり餓者髑髏だったり、色んな奴が居る。

類

ああ…よく聞きますね。

ツカサ

まあとにかく、夜はここに近づくんじゃない。

ツカサ

夜は特に多い。襲われたっておかしくない。

類

分かりました。

ガラガラガラ

司

邪魔する。

ツカサ

邪魔をするなら帰れ。

司

そういう茶番はいらん。

類

司くん、おかえりなさい。

司

ああ。ふふっ、「おかえりなさい」とは、なんだか夫婦みたいだな？

ツカサ

はぁ！？！？

類

確かにそうだねぇ

ツカサ

ぐぬぬぬぬ…💢

ツカサ

やっぱりお前帰れ！！

司

帰らん。まあ、類と一緒なら帰ってやってもいいが？

ツカサ

お前……とことん腹立たしい奴だな……

類

喧嘩はやめようよ…

司

喧嘩のつもりはないが…類が言うのなら。

ツカサ

お前、いつもは誰の言うことも聞かんくせに。

類

(そうなんだ…)

司

…それは……三色団子か？

類

あ、うん。ツカサさんがくれたんだ。

司

ほー…コイツが誰かに何かをあげるとはな。

ツカサ

ふん。

司

ああ…それと、すまないのだが、オレの家へは行けなくなってしまった。

類

え？そうなの？

司

コイツから聞いたとは思うのだが、少し厄介なことになってな……

類

あ…そっか。大丈夫だよ。

司

本当にすまないな。また今度来てくれ。

類

うん…ありがとう。

類

あ、僕そろそろ帰らないと

ツカサ

おお、そうか。送ってやろう！

類

え…良いんですか？

ツカサ

ああ！！

司

いいや、俺が送る。

ツカサ

は？？オレだ。

類

じ、じゃあ、どっちにも送ってもらおうかな…

ツカサ

…わかった。

ツカサ

よし、行こう！！

類

わあ！す、姿が変わった…！？

ツカサ

ふっふっふ……凄いだろう！！

類

は、はいっ！どういう原理でこうなっているんですか！？しかも一瞬で…！？でもそうだな、確か神様は姿を変えられたり消したり、不可解な事をすると言う…ならﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…

ツカサ

ん？る、類？？

司

…本当にアイツとそっくりだな

ツカサ

……ああ、

類

あ、ここだよ。

司

そうなのか、覚えておく。

ツカサ

じゃあ、またな！類！！

類

ありがとう、2人共。

ツカサ

オレは諦めとらんからなー！お前を番にすること！！

類

あ、え、う、うん…

司

大声でそんな事を言うな馬鹿者。

ツカサ

お前の言うことは聞かーん！！！

司

はぁ……

類

ふふっ、じゃあ、また明日。

司

また明日、か……ということは、明日も来てくれるのだろうか。

ツカサ

よしっ！明日こそ類を番に…！！

司

全く、お前には呆れる。

ツカサ

ふん、お前もな。

多分続く。

この作品はいかがでしたか？

185

10件

すごく、面白い。（？

司が二人いる、、(◦ˉ ˘ ˉ◦) 多分この二人と仲良くなれる気がする。類の魅力語りまくりたい。

好きな派生×好きな派生は自分が死ぬ🫠😇

リルル🍳🎼

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