TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

金の風

更新遅くなってしまい
すみません!

金の風

最終話 
甘いひととき

金の風

スタート!

魔法局・執務室

アマネがオーターに着いて行くと、 たどり着いたのは彼の執務室だった。

オーター

そこのソファに座って
待っていて下さい。

アマネ

はい。

アマネにそう言うと、オーターは執務室を 出て行った。

アマネ

(一体何だろう?)

・・・・・

・・・・・

・・・・・

15分後

ガチャ

オーター

お待たせしてすみません。

アマネ

いえ全然大丈夫です。

戻って来たオーターの手にはトレイがあり 上にはティーポットに2つのカップ、 そして・・・

アマネ

(フルーツタルトだ!)

アマネが目をキラキラと輝かせる。 フルーツタルトはアマネの好物なのだ。

アマネが目を輝かせている間に オーターがティーカップに紅茶を注いだ後 フルーツタルトと一緒にアマネの目の前に置いた。

オーター

どうぞ。

アマネ

えっいいんですか?

オーター

はい。
仕事を手伝っていただいた
ささやかなお礼です。

アマネ

いただきます!

アマネはフォークを手に取り フルーツタルトを一口大に切り分けて そのまま口に運んだ。

アマネ

美味しいです!

オーター

それは良かったです。

アマネ

オーター様。

オーター

はい。
・・・・!

アマネの隣に座り紅茶を飲んでいたオーターがアマネの方を向いて目を見開いた。

アマネがオーターに向かって フォークに刺さったフルーツタルトを差し出していたからだ。

オーター

アマネさん、何を。

アマネ

やっぱり、
私だけいただくのも申し訳ないので。
オーター様もどうぞ。

オーター

・・・嫌ではないのですか?

アマネ

嫌って、何がですか?

オーター

・・・・・・・。

首を傾げるアマネにオーターは、 彼にしては珍しく自身を落ち着かせるようにフーッと小さく息を吐いた。

彼がそうしてしまうのも無理はない。

傍から見れば、いわゆる『あーん。』である。

アマネ

オーター様?

気づいてないアマネがオーターの名を呼ぶ。

オーター

ぱく。

アマネ

これ以上アマネを待たせる訳にもいかないと判断したオーターがタルトを口にした。

オーター

もぐもぐ。
ごくん。

アマネ

美味しいですか?

オーター

・・・・・はい。

正直、 アマネの行動に動揺していたオーターには タルトの味が分からなかったがそう言葉を返した。

アマネ

もう一口どうですか?

オーターがタルトを食べてくれたのが嬉しかったのか、アマネが微笑みながらまたタルトをオーターの目の前に差し出した。

オーター

・・・いただきます。

オーター

ぱく。

嬉しそうな彼女の様子を見てオーターは断る事が出来ず、目の前に差し出されたタルトを口にするのであった。

アマネ

(ふふ。
何かオーター様可愛いな。)

アマネ

(あ、れ?そういえば今のこの状況って、『あーん』というやつじゃ?)

アマネ

・・・・ッ。

自分が何をしているのか把握したらしい アマネの頬がみるみるうちに林檎のように 赤く染まっていく。

オーター

もぐもぐ

オーター

(今頃ご自分のなさっている事が何なのか把握したようですね。)

そんな彼女の様子をオーターは、 タルトを食べながら優しく見つめた。

2人のタルトより甘い時間はまだ終わらない。

この作品はいかがでしたか?

100

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚