響
そういえば…他にはいるんですか?こういうの。
響はロボロとグルッペンを指さしながらそういった
グルッペンのこういうのってなんだゾ!という声を遮るように
??
おるで〜!こういうの!
響
うわぁ!
??
おれはぞむ!種族は…
フェンリル
響
え、フェンリル…
響
………。襲ってきたりしませんよね?
大丈夫。その心配はないよ
???
ちゃんと躾はしてあるからね
ゾム
躾ってなんや躾って!
???
私は孤珀。阿麻橘 孤珀。よろしく。
響
響と申します。
響は鮮やかな動作で名刺を差し出した
響
あ…すいません。つい癖で
孤珀
有難くいただくよ。
孤珀
ゾム…そろそろ行くよ。仕事が残ってる
ゾム
わーったわーった
嵐みたいな人達やったな…
響
そういえば…みんなが言ってる仕事ってなんだろう。
???
重………こんなとこ新人に見られたらどうするつもりなのかねぇ…
????
さぁ?まぁ…やらんと終わらんし。
????
これが俺らの仕事やろ?
なにあれ…肉?と…野菜…デカすぎ…
???
うわ新人。見られたよ…兄さん
????
エミさん。
どうにかして
兄さん
無茶言うな
エーミール
そんなの無理ですよ…
???
えーと新人。これはな…食材だ。この世界では狩りをしなければならないんだ
????
ちょっと今日は野菜が多すぎるんだよ…
???
あ…俺はアユル。よろしく
????
ウォーテ。よろしくっす
兄さん
じゃあ。スマンが仕事があるんだ。夕飯時に会おう
あ〜
癒着
私のこと忘れないでほしいな〜?
響
あれ?グルッペンさん達は?
癒着
仕事。私も仕事があるんだけど…何かあったら…この場所に行って?あんまりおすすめしないけど…
読めない…
この国の言葉なのか?
癒着
ごめんね!私はもう行くから!
そう言い残して彼女は
慌ただしくかけていった
暇だな〜
響
行ってみるか。
響
なんでこんなとこにあるんだ…ゼェゼェ…
お客さんですか?
????
こんなところまで…お疲れでしょう
響
あ…あなたは?
????
申し遅れました。トントンと申します。
響
私は…響です。あの…この場所に行きたいのですが…
トントン
うちの研究所に御用ですか?
うちの研究所…?研究所だったのか…
響
えっと…癒着さんがここに行けと…
トントン
あぁ…なるほど…こっちです。案内します
森の中を少し歩くと…
建物が見えてきた
トントン
あそこです
トントン
おーい。帰ったぞ〜
勝手に入って〜
トントン
了解。どうぞ入ってください
響
ありがとうございます…
????
買ってきた〜?
トントン
はい、これ。あとお客さんや。
????
客〜?珍しい…
響
あの…はじめまして…響です…
グラウィ
俺ちゃんはナイト・グラウィやで〜
グラウィ
なんか用があってきたんか?
響
癒着さんが…ここに行けと。
グラウィ
ほぉ〜。じゃ、新人かぁ?
響
そういうことになりますかね…
グラウィ
ごっめーん忙しーの、トントン任せた
トントン
あんたは…
こちらにどうぞ
ここ…すごい本の数…
トントン
まぁ…この世界について…知りたいことなどあればどうぞ…
響
元いた世界に帰る方法は?
トントン
それは…教えてもいいのですが…条件があります。
この世界を 救ってください
響
は?いや…この世界を救う?何から…
トントン
ニンゲンからだ…
トントン
この世界は近年…ニンゲンに荒らされている。いや…あるひとりのニンゲンに荒らされている
トントン
そいつを止めてくれ…話はそれからや…
響
そんなの無理に決まってるだろ?
俺はただのニンゲンだぞ?
俺はただのニンゲンだぞ?
トントン
従魔を操ればいいじゃないか
響
こんな…こんな社畜に世界が救えるわけないだろ!?ふざけるのも大概にしろ!!
響
気分悪…来るんじゃなかった。
グラウィ
帰んの?
グラウィ
トントンも君ができないことぐらいわかってるよ。だがな。もう…時間が無いんだ
グラウィ
暇な時でいい…この研究所に来てくれないか?
グラウィ
…………俺ちゃんの一生のお願い!ね?
響
私も…カッとなりすぎました。すいません。ではまた。
グラウィ
気をつけて帰るんだよ?特に…今は。
響
?
響
ここどこ…?なんで…まっすぐ歩いてきたのに…
?
こんなところにニンゲンとは…珍しいな。
響
誰?どこにいるの?
?
ここにいるであろう?
そこに居たのは…
紫色をした…狐だった…