チャイムが鳴った瞬間、カバンの中にノートをつっこんで、 Youは勢いよく教室を飛び出した。
若井
あ、待った待った!
置いてかないでー!
置いてかないでー!
元貴
今日アイスって言ったのYouだろ、先に行くな
3人で歩く帰り道。 日差しはまだちょっと暑いけど、気分はスッキリ。
途中のコンビニでアイスを選んで、 公園のベンチに並んで腰かける。
You(君!)
ん〜〜〜しあわせ〜〜〜!!
若井
めっちゃ子どもの顔してるじゃん。かわい
元貴
……口にアイスついてる。動くな
そう言って、元貴が指で口元をぬぐってくれる
You(君!)
えっ、あ、ありがと……
若井
え、ちょ、なにそれ俺もやりたい。どこ、ついてる?
You(君!)
ついてないよ!!!
若井
今日も泊まってよー
You(君!)
やったぁ!行きたい
元貴
Youが行くなら…
ごはんを食べて、お風呂もすませて、 制服からパジャマに着替えたあと。
若井と元貴がふたりでごろーんと布団に転がりながら、Youを呼ぶ。
若井
こっちおいで〜。真ん中空いてるよ〜
元貴
今日はもう甘えん坊モード全開だから。逃げんなよ?
You(君!)
……なんで、ふたりともそんなに甘えたがりなの…?
若井
だって、Youにしか甘えられないもん
元貴
誰にも見せない顔、見せられるのってYouだけ
ぎゅうって、2人に挟まれる 左からは髪の匂いをかぐようにスリスリされて、 右からは腰にそっと手をまわされて
若井
今日も一日がんばったご褒美。ちゅ、ほっぺ、1回だけな
元貴
じゃあオレは2回。ぺろっとしちゃうかもだけど
You(君!)
わ、やめて…!でも、ありがと……///
若井
ねぇYou……
今夜はさ、ちょっとだけ……素直になっていい?
今夜はさ、ちょっとだけ……素直になっていい?
元貴
俺たちのこと、いっぱい感じてほしい夜だな







