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九井凛。
27歳
家族構成
母
父
兄
私
母、父共に死亡
兄生死不明
兄の名前は…
九井 一
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
凛
最近いいことを思いついた。
私が死んだというニュースを流すように テレビ局を脅す。
そうしたら兄が一瞬でも家に帰ってくる。
そんなことだ。
兄はまだ私を忘れておらず、
私たちが一緒に過ごしたこの家に、
一瞬でも帰ってきてくれると信じていた。
凛
昨日。私は脅しの言葉と
膨大な金を持ち、
テレビ局に行った。
そして偽のニュースを流すように脅した。
いや、取引の方が正しいか
案の定、金に目が眩んだ上層部が 嘘のニュースを流すことを 快く受け入れた。
ニュースに映っていた画像は全て 私が合成したものだ。
そしてしばらく家で。
兄と2人で過ごした家で待った。
1週間後
兄は来なかった。
ニュースが届かなかったのか
それとも私を忘れてしまったのか。
…殆どの局を回って取引をした。 テレビを見ているのなら 知らないはずは無い。
だから
たまたまニュースを見ていないという可能性は低い。
凛
忘れられた
そう勝手に確信した。
次の日
ガチャ
家の扉が開いた
誰か分からないから取り敢えず身を隠した
誰だろうと思い顔だけを出し確認した所、
知らない人。
白髪の人と七三分けの高身長だ…
何故かは分からない…
だけどどうしても その2人から目が離せなかった
ずっと、暗闇にいて目が慣れたせいか…
電気をつけてないのに結構しっかり見える
白髪の人は頭に… 七三分けの人は喉仏の辺りに梵天のマークがあるのが分かる。
2人とも何故か目が腫れていた
何があったのだろうか。
泣いていたのかな
見ていると知らない人の筈なのに 見たことある気がしてくる
?
そんなことをいいながら銃をこちら側に向けてくる。
凛
バレた…どうしよう
??
??
蘭…?
蘭って…
??
??
??
確信した…この人は兄なんだ…
?
凛
凛
なんて言えばいいのか分からず
時間稼ぎのためにこんなことを言う…
数十秒間、沈黙が続く。
凛
結局、悩んだ末にこんな言葉を選んだ…
12年前と同じように。 同じ声で、同じ口調で、同じ声量で、同じ呼び方で。
??
凛
凛
?
凛
凛
凛
凛
蘭
一
そんなことを言いながら笑いあった
一
凛
一
凛
一
凛
蘭
凛
蘭
凛
凛
といい、手を広げた
蘭
凛
凛
蘭
凛
数十分後
一
凛
一
一
凛
蘭
凛
蘭
凛
一
凛
凛
一
蘭
一
凛
蘭
蘭
凛
凛
一
一
一
凛
一
一
凛
蘭
凛
あー、言わないといけないのかな…