幼女
ふえぇ…
俺
おや、捨て幼女だ
俺
可哀想に…
幼女
ふええぇ〜…(スリスリ)
俺
よしよし、うちで飼ってあげようね
俺
ご飯食べるかい?
幼女
ふえぇ…(ブンブン)
俺
それじゃあお風呂に入るかい?
幼女
ふえぇ…(ブンブン)
俺
うーん、困ったなぁ…
幼女
ふえぇ
俺
ん?アレが欲しいのかな?
俺
お袋の形見の髪飾り…
俺
…うん、きっと使ってくれる人がいる方がお袋も喜ぶだろう!
俺
これは大事な物だから、大切に使ってね
幼女
ふえぇ〜!(ピョンピョン)
俺
こらこら、はしゃぐなはしゃぐなw
俺
あれから幼女もここの暮らしに慣れてきて
俺
外でも元気に駆け回るようになったなぁ
幼女
ふえぇ!ふえぇ!
俺
はいはい、ご飯支度するから待ってな
俺
今日はハンバーグだぞ〜!
幼女
!!
幼女
ふえぇ〜!(ピョンピョン)
俺
こらこら、わかったわかったw
俺
しかし、幼女を捨てるなんて酷い人間もいるもんだ
俺
愛されなかった分、俺がしっかり愛情を注いでやらないとな
俺
お袋の形見も気に入ってくれたみたいだし
俺
…ん?そういや今日は髪飾り付けていないな
幼女
ふえぇ?
俺
幼女、お袋の髪飾りどうしたんだ?
幼女
ふえぇ…
俺
え?無くしただって!?
幼女
ふえぇ…ふえぇ…
俺
あれは大切な物だって、言ったじゃないか!!
幼女
ふえぇ〜!(ピィーピィー)
俺
…はぁ、もういいよ
俺
今度からは気をつけてな
幼女
ふえぇ…
俺
あ…幼女、おはよう
幼女
ふえぇ…(フイッ)
俺
あれからというものの、すっかり幼女は心を閉じしてしまった…
俺
お袋が俺に残してくれたたった一つの物だったから、つい感情的になってしまったな…
幼女
ふえぇ…
俺
…今日もどこかに出かけるのかい?
幼女
ふぇ…(スタスタ)
俺
あっ…
俺
一体どこに行ってるんだろう
俺
…後を付けてみよう
幼女
ふえぇ(キョロキョロ)
俺
ここは幼女のいつもの散歩通りだ
幼女
ふえぇ(スタスタ)
俺
公園に入っていったな
幼女
ふえぇ(スタスタ)
俺
公園の奥に森があったのか
俺
…でも、何だかこの森見覚えあるぞ
幼女
ふえぇ(スタスタ)
俺
おいおい、さらに進んでくのか
俺
危ないからしっかり見張っておかなきゃな
幼女
ふえぇ(ガサゴソ)
俺
…ん?何を探してるんだろう
幼女
ふえぇ…ふえぇ…(ガサゴソ)
俺
まさか…幼女…
幼女
ふえぇ…(グスン)
俺
あれからずっとお袋の髪飾りを探していたのか…
幼女
ふえぇ…(ガサガサ)
俺
最近、身体が泥だらけだったのもきっと…
幼女
ふぇ…(バタッ)
俺
幼女!!
俺
大丈夫か!幼女!
幼女
ふえぇ…
俺
よしよし、辛かったな…よく頑張ったな…
幼女
ふえ…ぇ…
俺
幼女…
俺
…とにかくゆっくり休むんだぞ
幼女
ふえぇ…?(キョロキョロ)
俺
よかった、気がついたんだな
幼女
ふえぇ…
俺
お前が無事でよかったよ
幼女
ふえぇ…(シュン)
俺
はは、気にしなくていいんだよ
俺
今度は俺も一緒に探すからさ
俺
だからもう、無理はしないでね?
幼女
ふえぇ…!ふえぇ!
俺
よしよし
俺
よし、着いたぞ
幼女
ふえぇ
俺
今日も頑張って探そう!
幼女
ふえぇ!
俺
えーと、落としたのはこの辺りだよなぁ
幼女
ふえぇー(コクコク)
俺
どれどれ、どこにあるかな
幼女
ふえぇ(ガサゴソ)
俺
うーん(ガサゴソ)
俺
しまった、すっかり夜になってしまったな
幼女
ふえぇ…
俺
ごめんな、疲れたよな
俺
今日はこのくらいにして帰ろうか
幼女
ふえぇ
俺
暗くて転びやすいから気をつけるんだぞ
俺
昨日は雨が降ったから滑りやすくて…うおっ!?
幼女
ふえぇ!
俺
ぐっ…頭が…
幼女
ふえぇ!ふえぇ!
俺
くそ…意識が遠のいていく…
幼女
ふえぇ…
俺
幼女…ごめん…
俺(幼少期)
………
俺(幼少期)
うえぇ…うえぇ…
お袋
もう、ほら泣かないの
俺(幼少期)
だっでぇ、ママの髪飾り無ぐしちゃっだぁ…
お袋
よしよし大丈夫よ
お袋
髪飾りは残念だけど諦めましょ?
俺(幼少期)
やだぁ!探すぅ!
俺(幼少期)
だって!あの髪飾りママが小さい時にばぁばから貰った大事なものだって言ってたもん!
お袋
それはそうだけど…
お袋
じゃあ、ママと一緒に探そっか!
俺(幼少期)
うん!絶対見つける!
お袋
でも、どうしてあんな森の中で無くしたの?
俺(幼少期)
それはね…
俺(幼少期)
………
幼女
ふえぇ!ふえぇ!
俺
んん…ここは…
俺
…そうか、俺は気絶してしまっていたのか
幼女
ふえぇ…!(スリスリ)
俺
ごめんごめん、心配かけたね
俺
それにしても今の夢は…
俺
…もしかして
幼女
ふえぇ?
俺
確かこの辺りに…あった!!
幼女
ふえぇ!
俺
そうだ、俺が幼少期の時もお袋の髪飾りを無くしてしまって
俺
ここで見つけたんだ
俺
公園を抜けた先に小さな墓地があって
俺
そこにばぁばのお墓あるんだ
俺
行ってみよう
幼女
ふえぇ…!
俺
ばぁばのお墓は…ここか
俺
…やっぱり、昔と同じだ
俺
ばぁばが持っていてくれたんだね
幼女
ふえぇ…(シクシク)
俺
幼女…やっぱお前は…
俺
小さい頃のお袋なのか?
幼女
ふえぇ…
俺
会いに来てくれたんだね
俺
俺が…ずっと落ち込んでたから
幼女
ふえぇ(ナデナデ)
俺
はは、昔を思い出すなぁ
俺
もう大丈夫だよ
俺
俺はこれから何とかやってくから
幼女
ふえぇ(サラサラ)
俺
そっか…いってしまうんだね
俺
お袋…ありがとう
幼女
ふえぇ…!(サラサラ)
俺
小さなお袋はその後、光となって消えていった
俺
正直寂しい気持ちはあったが、俺は頑張っていこうと誓った
俺
小さくなってまで会いに来てくれたお袋のために
俺
さて、今日も元気に…お?
幼女
ふえぇ…ふえぇ…
俺
捨て幼女か…可哀想に…
幼女
ふえぇ(スリスリ)
俺
お袋とは違う幼女だな…
俺
よしよし、ウチで飼ってあげようね
幼女
ふえぇ!ふえぇ!(ピョンピョン)
俺
こらこら、はしゃぐなはしゃぐなw






