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週末の午後。
今日は他のメンバーとは別行動で、千冬と2人で遊ぶ約束をしていた。
待ち合わせ場所の駅に向かうと、すでに千冬が待っていた。
少し早めに来たのか、自動販売機の前で缶コーヒーを片手に持ちながら、何気なく空を見あげている。
愛
私が駆け寄ると、千冬は驚いたように振り向き、すぐに優しい笑顔を浮かべた。
千冬
千冬
愛
千冬
千冬
千冬がジトッとした目で私を見る。
愛
千冬
そう言われて見れば、、、マイキーと過ごす時間がいちばん多いのかな??
でも、だからこそこうして千冬と2人で過ごせる時間は貴重だと思う。
愛
そう言って笑うと、千冬はちょっと照れ臭そうに「はい!」と元気に答えた。
ーー今日は千冬がエスコートしてくれる日だ。
千冬に連れられて映画館にくると、もうチケットを取っていたのか直ぐに中へ入った。
上映がはじまると、ド派手はアクションや戦闘シーンに興奮する千冬を横目に私はつい笑ってしまう。
千冬
愛
千冬
千冬
愛
何気なく言ったつもりだったけれど、千冬は一瞬固まって、それから視線を逸らした。
千冬
暗くても分かるほど耳が赤くなっている千冬が可愛くて、思わずクスクス笑ってしまった。
映画の後はショッピングモールをぶらぶら歩き、お互いに気になったものを見たり、アイスを食べたりして過ごした。
千冬
愛
そんな話をしながら歩いていると、不意に千冬が足を止めた。
愛
私が振り向くと、千冬はどこか真剣な表情をしていた。
千冬
愛
千冬
千冬の口からマイキーの名前が出た瞬間、私はちょっと戸惑った。
確かにマイキーは私を特別扱いしてくれるし、独占欲も強い。
でも、それが千冬とこうして過ごすことを邪魔する理由にならない。
愛
そういうと千冬はしばらく黙っていた。
そして、ふっと笑うと、私の頭を優しく撫でた。
千冬
愛
千冬
千冬
肩の荷がおりたのか千冬はキラキラとした笑顔で歩き出した。
こうして千冬と過ごした時間は、いつもと違う特別なものだった気がする。
そして、千冬の言葉の意味を、本当の意味を理解するのはまだ先のことになりそうだった。