テラーノベル
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放課後のチャイムが鳴った 。
俺は1秒でも早く帰りの準備を終わらせて教室を出た 。
旧校舎二階の図書室 。
いちばん左の後ろの席は君の指定席 。
そして俺はいつも隣に座る 。
そら
君は無愛想で無口で 、 挨拶ひとつしない 。
でもその一言が嬉しい 。
そら
『早くそらちゃんに会いたくて 。』
そら
それだけ 。 本を読む手を止めようとしない 。
けど急に本に栞を挟んで立ち上がった 。
そら
数分後 、 そらはタオルを持って戻ってきた 。
そら
…そらはいつもそう 。 不器用だけどなんやかんや優しい 。
『ありがとう !』
そら
そら
そう言って 、 本を渡してくれた 。
…下校時刻まであと1分 。
できるだけ長く 、 この時間が続くといいな 。
コメント
3件
うわあ…めっちゃわかる、この時間の大切さ😢💕 そらちゃん、無愛想で無口だけどタオル持ってきてくれたり、本を貸し出ししてくれたりするの、じんわり沁みる…。不器用な優しさが一つ一つ丁寧に描かれてて、読んでるこっちまで胸がぎゅってなったよ。 「下校時刻まであと1分。できるだけ長くこの時間が続くといいな」って終わり方、切なくて大好き。この距離感、尊すぎる…🤍