陽翔
1年ぐらい前から付き合い始めた彼女、亜依乃は
何かを訴えているように上目遣いでこちらを見上げている。
俺がなにかしただろうか?
亜依乃
陽翔
亜依乃
亜依乃
亜依乃はなにか悲しそうな顔をしながら
この部屋から出ていこうとした。
これを俺は止めるべきだろうか
それともここでお別れの方がいいだろうか、
亜依乃の声が聞けたらいいのに
亜依乃
亜依乃
陽翔
亜依乃
亜依乃
俺は今なんの声を聞いたのだろうか
亜依乃の心の声だろうか
──やっぱり.........
陽翔
この日から俺は
たまに亜依乃の心の声が聞こえるようになった。
でも聞こえるのは
本当に聞きたいと念じた時だけ。
──心の声なんて
聞かなきゃ良かった。
たまに陽翔に心の中を見透かされている気がする。
陽翔がそんな心の声を聞ける能力なんかあるわけないし
──そんなに顔に出てるかな?
亜依乃
亜依乃
亜依乃
陽翔
亜依乃
亜依乃
亜依乃
陽翔
陽翔
亜依乃
陽翔
陽翔
陽翔
.........聞かなきゃ良かった。
そう思った瞬間、
俺の目からは滝のように涙が溢れ出した
陽翔
陽翔
陽翔
陽翔
陽翔
陽翔
秋斗
亜依乃
秋斗
亜依乃
秋斗
秋斗
秋斗
俺にしなよ。
亜依乃
亜依乃
陽翔
陽翔
陽翔
頑張れ俺
お願いだから
あと少し、
俺にチャンスを
ください。
勇気でもいいです
俺に
分けてください
その時俺は、
走り出していた。
陽翔
亜依乃
秋斗
秋斗
一気に涙が溢れ出た。
気づいたら亜依乃を
抱きしめていた。
陽翔
俺が次に亜依乃の顔を見た時
亜依乃の顔も
ぐしょぐしょになっていた。
2人で泣き笑いになった。
ずーっと笑っていた。
隣の秋斗に気づくまで。
秋斗
秋斗
秋斗
秋斗
秋斗
俺は、秋斗に笑いかけた。
陽翔
亜依乃
亜依乃
亜依乃
亜依乃
俺は亜依乃を見つめて
こういった。
陽翔
亜依乃
亜依乃
陽翔
陽翔
亜依乃
陽翔
俺は笑顔で亜依乃に向かって──
陽翔
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!