戦争の本質

上空　高度10000メートル

第23空軍基地エアフォースから離陸したイルーニャとハルコフは模擬空戦空域へと移動していた

、、、が

イルーニャはそれを聞くと目を光らせる

ハルコフの話しを聞いた瞬間、イルーニャは子供のように目を輝かせて言った

イルーニャは嬉しさのあまりキャノピーをバンバンと叩く

ハルコフはそう言うと目を細める

ビッビッ！！

イルーニャとハルコフの機体のレーダーに赤い点が二つ現れる

冷や汗が垂れるハルコフとイルーニャ

レーダー警告　レーダー警告

左に逃げた敵機を追うため　オリガも左へと旋回する

自分の身体に襲いかかってくるGがまるで象に踏み潰されるかのようなような感覚に感じられる

息がしづらい

自分の意識が飛びそうになる

そんなことを噛み殺して、敵機の背後を取ろうとするオリガ

それに負けずとイルーニャも操縦感を縦横に倒して複雑な機動を取る

、、もちろん、そんな機動をしていたら身体にかかるGは計り知れないほど大きくなってゆく

身の危険を感じたイルーニャは機体を水平に直す。

素早くイルーニャをHADに抑える

ロックオンされそうになった瞬間イルーニャは機体姿勢を急激にピッチアップして迎角を90度近く取り、そのまま水平姿勢に戻る

イリナはハルコフを追い払うため機体を複雑に動かす

だがハルコフもその機動にすぐに対応し、イリナたちの機体から離れない。

後ろの席に座っているイナバが焦った口調で言う

そう言うとイリナは太陽の方へと移動する

ハルコフは必死にイリナたちの機体を探す

ビーッビーッ

ハルコフの機体からロックオン警報が鳴り響く

オリガの機体の背後を必要以上に追い回すイルーニャ

グヮン

オリガは機体を180度回転させて

垂直に急降下していった

操縦感を握りしめるイルーニャ

急降下しながらチャフフレアを展開するオリガ

高度が見る見ると下がる

8000〜6000〜4000〜...

3000〜2500〜2000...

異変に気づくイルーニャ

地上まであと1500メートル

地上まであと1200メートル

地上まであと1000メートル

PULL UP!!（上昇して下さい！！） PULL UP!!（上昇して下さい！！）

イルーニャとオリガの機体に警告音が鳴り響く

PULL UP!! PULL UP!!

イルーニャは機体の操縦感を折れる勢いで前に引く

急上昇するイルーニャの機体

ビーッビーッ