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誰か私を水のように包み込んで.

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誰か私を水のように包み込んで.

1 - どこからか感じる孤独感

♥

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2025年09月14日

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凛 (りん)

、、、、はぁっ、

耳がキーンっとする

今日も寂しい夜が来た

凛 (りん)

、、、、

私の名前は凛

高校生2年生でお母さんとふたりで暮らしている

親が私が中学二年生の時に離婚した

でも。それからだ

お母さんが私を見てくれなくなったのは。

凛 (りん)

、、、、はぁっ、

お母さんは新しくできた彼氏のことしか見てない

私なんて眼中に無い

凛 (りん)

、、、、んーっ、ふぅ

気分転換に外に来てみた

今は深夜の3時

誰も居ない。

朝ならここは人でいっぱいのはずだ

頑張って会社に行く大人

小学校に行く集団の子達

お母さんと並んで歩く幼稚園。

友達と一緒に登校する中学性や高校生

ホームレスの人もいる

世界は色んな人がいる

私にだって友達は沢山いる

なのになんで。

こんなに寂しいのかな

凛 (りん)

、、、、

幸(こう)

、、あっれ?凛?

幸(こう)

何してんのこんな所で

凛 (りん)

、、幸、!

幸は同じ高校のひとつ上の先輩

去年からよく一緒に居てくれてすっごく仲良くなった

幸(こう)

危ないよー?

幸(こう)

こんな所に一人でいたら

凛 (りん)

そっちこそ、笑

幸(こう)

俺は男子だからいいんだよ

凛 (りん)

え遊び帰りですか?

幸(こう)

そうだよ

凛 (りん)

ヤンチャですねー

幸(こう)

ばかにしてるっ、?笑

凛 (りん)

してない笑笑

幸(こう)

はー?してるよね笑笑

幸(こう)

あれ?

凛 (りん)

ん?

幸(こう)

なんか痩せた?

幸(こう)

すらっとしたね

凛 (りん)

え、!

凛 (りん)

最近ダイエット頑張ってるの!

凛 (りん)

気づいてくれたの幸だけだよ

幸(こう)

えほんと?笑笑

幸(こう)

まあ俺だからねー

凛 (りん)

はー、?笑

幸は私のことをよく見てくれてるんだ

1年前からずっと

私のどこかが変化したら直ぐに言ってくれる

私が他人に気を使ったら

それに気づいて私を褒めてくれる

私が人のために行動するために気づいて褒めてくれる。

私が普段気をつけてることも

彼だけが気づいて褒めてくれる。

例えば言うと、、

カラオケで友達が歌ってる時に絶対スマホを触らないとか

帰り際には「さようなら」じゃなくて「またね」と言う。とか

そんな些細なことでも気づいて褒めてくれるんだ

幸(こう)

家まで送るよ

凛 (りん)

え、!ほんと

幸(こう)

もちろんっ、

幸(こう)

あその前に

幸(こう)

俺行きたい場所あるから着いてきてよ

幸(こう)

時間ある?

凛 (りん)

うんっ!

幸は私にとって1番居心地のいい人だ

恋愛的にじゃなくて

友達として。ね

誰か私を水のように包み込んで.

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