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#.虹桃劇団事務所
面接の件から暫くが経った頃、俺の元にある一通の手紙が届いた。
jp.
yk.
この頃の俺は、恥ずかしながらも、ファンレターという物を貰った事が無く、この手紙が団長時代の俺にとって、初めてのファンレターだった。
jp.
jp.
驚いた。
まさか、あの人からファンレターが来る何て一度も考えた事が無かったからだ。
jp.
虹桃劇団のじゃぱぱさんへ
何時も劇を拝見させて頂いてます。
僕がじゃぱぱさんの事を初めて目にしたのは、まだ幼い頃のテレビででした。
生まれたばかりで、世の中の事も余り知らない筈なのに、
大人の様に振る舞い、演じる姿がとても眩しく、輝いて見えました。
その日から僕は、憧れのじゃぱぱさんと同じ舞台に立ちたく、
四六時中、必死で演技練習に励みました。
結果、その夢が叶う事は当然ながら無かったのですが、だからと言ってじゃぱぱさんの劇から興味が無くなり目を逸らす訳ではありません。
僕は、じゃぱぱさんの劇に限らず、人間性や、立ち居振る舞いが憧れであり、大好きです。
じゃぱぱさんが、いくつになっても僕はじゃぱぱさんの事を必ず応援し続けます。
これからも、お身体に気をつけて、頑張ってください。
次の劇も、楽しみにしています。
大好きです!!
もふより
#.虹桃劇団事務所
jp.
yk.
yk.
泣いた。
日が沈むまで、俺はずっとその場で泣いていた。
みっともなかった。
自分に憧れてくれていた、自分と同じ舞台に立ちたいが為に努力してくれていた少年の夢を、
俺の…汚い傲慢、幼稚な我儘のせいで、夢を奪ってしまっていただなんて。
しかも…、俺は努力せずに、ここまで上り詰めてしまったのに。
” もふ ”くんの方が、よっぽど団長に向いているじゃんか。
こうして、俺の団長としての人生は、一通の手紙により幕を降ろした。
どうして、あんなに酷い事をしてしまったのだろう。
過ぎた時は戻せない。
俺はひたすらに、謝り続ける事しか出来なかった。
最後の最後まで、格好悪いんだな、俺は。
今更謝っても、遅いんだけどね。