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ガチャ
彼が最後に案内してくれたのは学校の屋上だった
本当はすごく開放的で良かったが素直にいえず変に答えてしまった
少し儚げに笑う彼は夕日に吸い込まれてしまいそうな気がして無意識に手を伸ばし彼の裾を引いた
彼は確実に何か隠して入るが俺が彼の言葉を聞こえないのもまた事実なので黙るしかできない
そういえばそうだ。 あの場所は他の場所に比べて気分が悪くなった場所だ もしかしたら俺の手掛かりになってくれるかもしれない
彼はよくわからない
記憶を取り戻す手伝いをしてくれているのか意味わからない質問をこれまでも度々された
俺が答えるとソイツは頬を赤く染めてニタニタとし始めて気持ち悪い
どうやら昔も俺に言われたらしく満足そうな笑みで俺の手を引っ張って鼻歌混じりに進み始めた
俺がこれを聞いたのは先ほどまで全く人の気配を感じなかったが今はなんとなく人の気配を感じ取ることができたからだ
ガラガラ
教室に入ると知らない小学生5人組が楽しげに教室の中に集まり何か話していた
何言っているか正直わからないが何故だか此処にいる3人に呼ばれた様な気がしたがとてつもなく馬鹿にされた気がする
気付けば俺の手には何十冊のノートを持っておりそれを意識した瞬間ずっしりと重さを感じてきた
この光景が懐かしくもあったが 彼らの名前を思い出せないのが心にもやが残る
刑事と言われた瞬間頭の中がぐるぐると回り始めて鼻血も出てき始めた
俺は力の入らない体を無理に動かして教室の外に出た
苦しい苦しい
まるで俺近くの酸素が全て無くなった様なそんな苦しさがある
俺はゆっくりと意識を手放した