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実弥は、義勇の部屋から出た後、実弥を探しに来た使用人に捕まっていた。
使用人
そう、実弥は、勉強の途中で急に勉強部屋を出ていったのである。
それは、実は、遠くから小さく苦しげな咳と呼吸が聞こえてきたからなのだが、使用人のみんなには聞こえていなかったため、それは、知らない。
不死川実弥
流石に、義勇の部屋に行っていたとは言えず、素直に謝った。
その瞬間、急にぐらりと視界が揺らいで、気分が悪くなる。
不死川実弥
使用人
使用人の焦った顔を見ながら、実弥は、心の中で再び謝った。
不死川実弥
目を覚ますと、見慣れた天井が見えた。
どうやら、自分のベッドに寝かせられているらしい。
身体をベッドの上に起こすと、ズキッと頭痛がした。
不死川実弥
ポツリと1人呟く。
気を失っていた間、実弥は、前世のことを思い出していた。
たくさんの兄弟が居たこと、その兄弟を鬼と化した母親に殺されたこと、その母親を自分が殺したこと、それから鬼殺隊に入って柱になって、無惨を倒して、そして……、
不死川実弥
不死川実弥
実弥が先程出会った当主の子は、前世で犬猿の仲だった、水柱・冨岡義勇の生まれ変わりだった。
冨岡義勇
同じ頃、義勇は天気も悪くないのに、酷い頭痛に魘されていた。
まだ熱が高く、呼吸も乱れがちなのに、その上、頭痛がするのは初めてだった。
冨岡義勇
冨岡義勇
義勇の口調が変わっていた。
義勇もまた、実弥と同じように前世のことを思い出していた。
姉と親友を鬼に殺されたこと、最終選別を突破していない自分が柱になったこと、無惨を倒したこと、そして……、
冨岡義勇
2人は、再開した。
主従関係の上に。