メイリーは迷い子の森を後にし、次のアトラクションを探そうとすると、闇の城から鐘の音が鳴った。
ゴーン...ゴーン...と、不気味な音がFUNNYPARK中に鳴り響くと共に、闇の城の玄関ドアの上の城壁に設置されたモニターが動いた。
迷い込んだ子ども達が次々とモニターの前へ集まった。
メイリー
な、何...?なんなの...
モニターからファニーラビットが写し出された。
代役
ファニーラビット「はーい!一旦止まって〜!」
代役
ファニーラビット「さっき、アトラクションをクリアした子が居るよ〜!」
メイリーにスポットライトが当てられたと共に、画面がメイリーに切り替わった
メイリー
うわっ...⁉
代役
ファニーラビット「メイリー・フェルメノ君です!」
ファニーラビットが名前を言った瞬間、どこからか大きな歓声と拍手の音がした。
メイリー
...⁉
代役
ファニーラビット「アトラクションをクリアした子が出たから、今日はおしまいにするよ!」
代役
エジュヌ「おしまい?」
代役
ファニーラビット「うん!一日一回クリアした子が出たら、もう終わりなの!」
「終わり」という言葉を聞いて、生徒達は喜んだ。
...が、それもぬか喜びだった。
代役
ファニーラビット「今日はこれでおしまいだから、遊園地にある休憩所で寝てね!」
代役
ヴィオル「え...⁉」
代役
クノエ「はッ...?」
代役
ファニーラビット「?どうしたの?」
代役
ベルリエ「いや...」
代役
トレイル「帰らせてくれないんですか?」
ファニーラビットは首をかしげた。
代役
ファニーラビット「どうして?ここの方があっちより楽しいんだよ?帰りたくないでしょ?」
ファニーラビットは何かが聞こえたかのように続ける。
代役
ファニーラビット「うんうん!帰りたくないよね!まだいたいよね!」
代役
ファニーラビット「じゃあまた明日ね♪」
モニターはブチッと切れてしまった。
代役
クーラル「おい、これどうすんだよ...」
代役
フェリス「どうするって...」
代役
ラウーヌ「言うとおりにするしか無くない?」
代役
リレンザ「そうは言ってもよ...」
言い合っていると、スタッフが現れた。
メイリー
スタッフさん
代役
スタッフ「何でしょうか?」
メイリー
今何時ですか?
代役
スタッフ「4時ですけれども...」
メイリー
⁉
メイリー
え、あ、え...その時間だとボクのクラスメイト達はもう学校に帰ってると思うんです。だから...
代役
スタッフ「心配なさらなくても大丈夫ですよ。ここではそんなこと気に掛けなくても良いのですから。」
メイリー
いや、そういう意味では...
代役
スタッフ「ご心配はいりません。」
メイリー
え、いや、だから...
スタッフはメイリーに近寄りメイリーの肩に手を起き、静かに微笑みながら言った。
メイリー
ひっ⁉
代役
スタッフ「ご心配は、いりませんから。」
メイリー
えっ、あ......はい...
スタッフは目が笑っていなかった。
スタッフはまたニコニコしながら去っていった。
メイリー
み、皆...
代役
エジュヌ「安心しろ。皆聞いてたぞ。」
代役
クノエ「それにしても、困ったな...今日中に帰れねぇんだろ」
代役
フェリス「まぁ、そうだね...」
代役
ヴィオル「仕方ないけど、従おうか...」