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あれから少し時間が経った

ルカは1人での生活に戻っていた

はずだった…

ルカ

カイル……

ルカ

今頃どうしてるんだろう。

翌日

ルカ

カイル…

ルカ

こうだな。

ルカ

髪の毛は……

ルカ

目は少し鋭い。

ルカ

出来た。

ルカは1枚のカイルの肖像画を描き上げた

そしてそれを抱えて家を飛びて

ルカ

すみません!

街の女性

あら、どうされましたか?

ルカ

この顔の男性を探してて、この辺で見かけませんでしたか?

街の女性

みたことない顔だわ。お力になれなくてごめんなさいね。

ルカ

わかりました……

ルカ

あ、あの!

老人

どうしたんだい?

ルカ

この男性をこの辺で見かけませんでしたか?

老人

う〜ん、見たことないな。ごめんよ。

ルカ

ありがとうございます。

ルカは1日中街でカイルを探した

ルカ

ダメか。

ルカ

ダメだよな。

ルカ

なんでこんなに心残りなんだろう。

ルカ

俺が酷いことを言ったとはいえ、カイルは自分で俺のところから離れていった。

ルカ

第一、ずっと一緒に暮らしていくつもりだったのか?

ルカ

俺は一時的に匿っただけだよな。

ルカ

カイルは俺のところにずっと居るつもりだったのかな。

ルカ

俺って、カイルのこと探しちゃダメなんじゃないか?

ルカ

これで良かったのかもしれない。

そこへ

おお。実に美しい。

ルカ

え?

君のその絵だよ。

ルカ

あ、えぇ。ありがとう。

私がこの間買った子に似ているな。

ルカ

え⁈

ルカ

この男を買ったんですか⁈

あぁ。そうだが。

実に忠実でいい"犬"なんだよ。

ルカ

犬って…

ルカ

同じ人間だろ!

N型は人間ではないだろう。

ところで君、その絵売ってくれないか?

ルカ

いや…これは売り物じゃ…

ルカ

(いや、待て。この男の元にカイルがいるなら、居場所を突き止められる。)

ルカ

いいですよ。売ります。

ふふふ。この子は私の1番のお気に入りなんだ。嬉しいよ。

いくらかね?

ルカ

えっと……

ルカ

600ゴールドだ。

随分と高いんだな。

まぁいいだろう。

そういうと、男はペンと紙を取り出す

明日ここの住所へ絵を持って来てくれ。金は用意しておく。

それじゃあ。

男は立ち去る

ルカ

(まさかの家に呼ばれた…)

ルカ

(でもこれでカイルの居場所は特定できたぞ。)

ルカ

(明日、カイルに会える。)

【END】

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