幽霊
それは人が死後、未練や後悔をこの世に 残し、霊気の塊となった姿
霊術師
広義における霊媒師 霊気を扱い、超常の力をもたらす 陰陽師 霊媒師 祈祷師 山伏 様々な名前で呼ばれる
幽霊は霊気の塊のため、 強力な悪霊、精霊であればあるほど その幽霊の痕跡、残穢は強く残る
若頭
組長
黒い部屋にヒノキの看板。 下関組 そう書いてある どうやらここはヤクザの事務所のようだ
若頭
組長
組長
組長
若頭
組長
若頭
若頭
組長
組長
???
組長と若頭、2人だけの空間に 割って入ったのは黒いロングコートに フードを被った男
フードの男は煙草臭い部屋の中に 和彫りの刺青が入った男の首をもって 入ってきた
組長
組長は激昂、若頭は小刻みに震え、 フードの男の口調には笑みが混じる
???
組長
???
組長
組長が机の下から取りだしたのは 大口径のマグナムとハンドガンの2丁
組長がフードの男に引き金を引く 何度も打たれる撃鉄の金属音と こだまする火薬の破裂音 そして硝煙の匂いが部屋を包み込む
組長
フードの男は姿勢を変えず、扉の前で 立っている
???
男はゆっくりと、組長へ歩いてゆく。
???
???
男は老人の組長へ手をかざす。
老人は白目を向き、目から血涙を流す うめき声を上げながら 壁へ吹き飛んで行った
組長の死体は、数秒もせずに カラカラのミイラのように干からびる
若頭
???
???
若頭は震える手で自分の事か? と指を自分に向ける
???
フードの男はフラフラと歩きながら ソファの前の机に飛び乗り、 かがみこんで若頭を見る
???
???
???
若頭
???
若頭
???
若頭
???
???
若頭
???
男が若頭の頭を横から両手で叩く。
若頭
若頭は白目を向き体が小刻みに震えだす やがて震えが止まると、黒目だけになった 真っ黒な目でフードの男を見つめた
???
莉子
私は…楓ちゃんの仲間になるって 言ったけど
私は…楓ちゃんの何なんだろう
楓に代わって、物に触れる練習がてら 未だ頭に包帯を巻き全快ではない 楓を助手席に乗せ、高速を 走っていた
あの時私は悪い霊気を吸って悪霊に なりかけてて?
そんな私を楓ちゃんは連れ出してくれて… 玉宮さんに応急処置までしてもらった
楓ちゃんは悪霊を退治する旅をしてる そう言ってた 私は軽率について行っていいの? あの夜楓ちゃんを守れなかった私が? そもそも私の大義は?
莉子
莉子
莉子
楓ちゃん… 麻酔のせいかな…爆睡してるや
莉子
神社を発つ時に玉宮さんに預けられた あの刀。ただの汚れた日本刀… って感じするけど…
気配はすごみがなんかあるんだよな…
莉子
良かった…
あ、でも更新してない! じゃあ無免許じゃん! やっばぁ…
莉子
カエデ
莉子
カエデ
カエデ
カエデ
カエデ
莉子
莉子
カエデ
莉子
カエデ
カエデ
莉子
カエデ
土肥椙山巌窟/どいすぎやまがんくつ 別名しとどの窟
源平合戦より昔、 ある戦で源頼朝が負け、隠れる為に 入ったとされる洞窟 パワースポットとしても有名だが 夜になれば関東圏屈指の 心霊現象多発地帯へと豹変する
カエデ
「1つ、20体以上並ぶ石仏の中で "首なし石仏"を3つ見ると祟り殺される」
「1つ、夜になると、石仏のうち数体が こちらを怒りの形相で睨んでくる それを見ると本格的に 霊現象が起こるとされる」
「1つ、しとどの窟では 白い服を着た女が目撃される」
その女の話に返事をした時が その者の最期である
莉子
カエデ
莉子
カエデ
カエデ
莉子
カエデ
莉子は髪を1本、引き抜き楓に渡す
カエデ
莉子
カエデ
カエデ
莉子
石仏捜索の効率化の為、二手に分かれて 行動する事に
莉子
能力とか目的とか、関係ない
私はあの子のそばで笑っていたい
心からそう思えた
それを叶える為に戦うんだ
莉子
莉子
莉子
莉子
春になったと言うのに、空気は 冷たく湿っている
幽霊が幽霊を恐れるというのも おかしな話だが、 この不気味な場所で恐れない者など そう居ないだろう
莉子
莉子
莉子
莉子
「どう?見つかった?」
後ろから楓の声。 思わず反応した
莉子
あれ?おかしい。なにか違和感がある 今の…ホントに楓の声…?
例えるなら合成音声のような どこか人の要素が欠落した
恐る恐る振り返る
そこには
幽霊
コメント
2件
なるほど霊剣じゃなく御神刀が正解でしたか!どのような展開で振るわれるか期待が高まる限り!
うわぁぁぁお…! 肝つぶしのホラー!! 最後…心臓破壊受けました…